色法とは? わかりやすく解説

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しき‐ほう〔‐ホフ〕【色法】

読み方:しきほう

仏語物質的存在総称一切存在するもののうち、空間的占有性のあるもの。⇔心法(しんぽう)。


色 (仏教)

(色法 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/01 06:38 UTC 版)

インド哲学における(しき、: रूप rūpa)とは、一般に言う物質的存在のこと。原義では色彩(カラー)よりも、容姿、色艶、美貌をさしている[1]


  1. ^ a b c d e f g h i 村上 真完「原始仏教研究法の検討に基づく五蘊説の考察」『印度學佛教學研究』第2号、2007年、856-849,1269、NAID 110006272276 
  2. ^ E.g., see Hamilton (2001), p. 3 and passim.
  3. ^ パーリ仏典, 中部 満月大経, Sri Lanka Tripitaka Project
  4. ^ a b c 岩波仏教辞典 1989, p. 342.
  5. ^ 頼富・今井・那須 2003, p. 68.
  6. ^ 横山 1976, p. 98.
  7. ^ a b c アルボムッレ・スマナサーラ『ブッダの実践心理学 アビダンマ講義シリーズ―第1巻 物質の分析』サンガ、2005年。ISBN 978-4901679145 
  8. ^ 櫻部 1981, p. 70.
  9. ^ 阿部 真也「四大種に関する一考察」『印度學佛教學研究』第57巻第2号、2009年、949-944頁、NAID 110007131029 
  10. ^ 頼富・今井・那須 2003, p. 94~97.
  11. ^ 頼富・今井・那須 2003, p. 97.
  12. ^ 櫻部 1981, p. 64.
  13. ^ 精選版 日本国語大辞典『形色』 - コトバンク
  14. ^ Bodhi, Bhikku (2005). In the Buddha's Words. Somerville: Wisdom Publications. pp. 296–8 (SN 28:1-9). ISBN 978-0-86171-491-9 
  15. ^ Suttantapiñake Aïguttaranikàyo § 5.1.3.8” (Pali). MettaNet-Lanka. 2007年11月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年6月6日閲覧。
  16. ^ Bhikku, Thanissaro (1997年). “Samadhanga Sutta: The Factors of Concentration (AN 5.28)”. Access to Insight. 2007年6月6日閲覧。


「色 (仏教)」の続きの解説一覧

(1-1)色法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/12 15:38 UTC 版)

五位」の記事における「(1-1)色法」の解説

しきほう、梵: rūpa dharma、ルーパ・ダルマ)(11) 眼(げん)(梵: cakṣus、チャクシュス) - 見る機能 耳(に)(梵: śrotra、シュロートラ) - 聞く機能 鼻(び)(梵: ghrāṇa、グラーナ) - 嗅ぐ機能 舌(ぜつ)(梵: jihvā、ジフヴァー) - 味わう機能 身(しん)(梵: kāyaカーヤ) - 触れ機能(以上を五根という(三科参照)) 色(しき)(梵: rūpaルーパ) - 視覚対象 声(しょう)(梵: śabda、シャブダ) - 聴覚の対象 香(こう)(梵: gandha、ガンダ) - 嗅覚対象 味(み)(梵: rasa、ラサ) - 味覚対象 触(そく)(梵: sparśa、スパルシャ) - 触覚対象 (以上を五境という(同上)) 「業#表業と無表業」も参照 無表色むひょうしき)(梵: avijñapti-rūpa、アヴィジュニャプティ・ルーパ)もしくは無表業むひょうごう)(梵: avijñapti-karman、アヴィジュニャプティ・カルマン) - 行為者内面に潜み他から認知されないような行為。受戒によって体内止まり、悪をなさしめない力 。説一切有部伝統的解釈によれば「悪もしくは善の行為妨げ習性」で、具体的に律儀不律儀、非律儀不律儀の三種であり、いわゆる戒体」と同じものである物質的存在ありながら五感器官いずれの対象ともならない色蘊属しながらしかも法処法界)に含められる特別な法。

※この「(1-1)色法」の解説は、「五位」の解説の一部です。
「(1-1)色法」を含む「五位」の記事については、「五位」の概要を参照ください。

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色法

出典:『Wiktionary』 (2021/08/21 08:37 UTC 版)

名詞

しきほう

  1. (仏教) 物質的なもの(法則)。あらゆる事柄を色法(物質)と心法精神)に分けたときの物質をさす。もしくは説一切有部学派名称)などが提唱した、五位呼ばれる法則範疇分類の一要素をさす。げんぜつしんしきしょうこうそく無表色むひょうしき11からなるウィキペディア五位」も参照)。

「色法」の例文・使い方・用例・文例

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