色 (仏教)
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インド哲学における色(しき、梵: रूप rūpa)とは、一般に言う物質的存在のこと。原義では色彩(カラー)よりも、容姿、色艶、美貌をさしている[1]。
- ^ a b c d e f g h i 村上 真完「原始仏教研究法の検討に基づく五蘊説の考察」『印度學佛教學研究』第2号、2007年、856-849,1269、NAID 110006272276。
- ^ E.g., see Hamilton (2001), p. 3 and passim.
- ^ パーリ仏典, 中部 満月大経, Sri Lanka Tripitaka Project
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- ^ 櫻部 1981, p. 70.
- ^ 阿部 真也「四大種に関する一考察」『印度學佛教學研究』第57巻第2号、2009年、949-944頁、NAID 110007131029。
- ^ 頼富・今井・那須 2003, p. 94~97.
- ^ 頼富・今井・那須 2003, p. 97.
- ^ 櫻部 1981, p. 64.
- ^ 精選版 日本国語大辞典『形色』 - コトバンク
- ^ Bodhi, Bhikku (2005). In the Buddha's Words. Somerville: Wisdom Publications. pp. 296–8 (SN 28:1-9). ISBN 978-0-86171-491-9
- ^ “Suttantapiñake Aïguttaranikàyo § 5.1.3.8” (Pali). MettaNet-Lanka. 2007年11月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年6月6日閲覧。
- ^ Bhikku, Thanissaro (1997年). “Samadhanga Sutta: The Factors of Concentration (AN 5.28)”. Access to Insight. 2007年6月6日閲覧。
- 1 色 (仏教)とは
- 2 色 (仏教)の概要
- 3 色禅
(1-1)色法
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(しきほう、梵: rūpa dharma、ルーパ・ダルマ)(11) 眼(げん)(梵: cakṣus、チャクシュス) - 見る機能 耳(に)(梵: śrotra、シュロートラ) - 聞く機能 鼻(び)(梵: ghrāṇa、グラーナ) - 嗅ぐ機能 舌(ぜつ)(梵: jihvā、ジフヴァー) - 味わう機能 身(しん)(梵: kāya、カーヤ) - 触れる機能(以上を五根という(三科を参照)) 色(しき)(梵: rūpa、ルーパ) - 視覚の対象 声(しょう)(梵: śabda、シャブダ) - 聴覚の対象 香(こう)(梵: gandha、ガンダ) - 嗅覚の対象 味(み)(梵: rasa、ラサ) - 味覚の対象 触(そく)(梵: sparśa、スパルシャ) - 触覚の対象 (以上を五境という(同上)) 「業#表業と無表業」も参照 無表色(むひょうしき)(梵: avijñapti-rūpa、アヴィジュニャプティ・ルーパ)もしくは無表業(むひょうごう)(梵: avijñapti-karman、アヴィジュニャプティ・カルマン) - 行為者の内面に潜み他から認知されないような行為。受戒によって体内に止まり、悪をなさしめない力 。説一切有部の伝統的解釈によれば「悪もしくは善の行為を妨げる習性」で、具体的には律儀、不律儀、非律儀不律儀の三種であり、いわゆる「戒体」と同じものである。物質的存在でありながら五感覚器官のいずれの対象ともならない。色蘊に属しながらしかも法処(法界)に含められる特別な法。
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色法
「色法」の例文・使い方・用例・文例
- (バクテリアについて)グラム染色法で使われるすみれ色の染料を保有するバクテリアである、あるいはに関連するさま
- (バクテリアについて)グラム染色法で使用される紫色の色素を保持しないバクテリアのそれである、あるいはグラム染色法で使用される紫色の色素を保持しないバクテリアに関するさま
- 顕微鏡法で使用される汎視染色法
- グラム染色法によってバクテリアにしみをつける際に使われる用英気
- 灰汁漬けという染色法
- アルマイト着色という金属着色法
- 印押しという染色法
- 落とし込みという,日本画の彩色法
- 鹿の子絞りという染色法
- 顔料捺染という染色法
- 切り金という,仏像や仏画に施す彩色法
- 草木染めという染色法
- 色素の成分同士を繊維上で化学反応させることによって堅牢度を増す染色法
- 染色速度を速めるために高温に加熱された容器の中で行なう染色法
- 色法という仏教概念
- 摺り込み染めという染色法
- 摺り染めという,植物の自然のままの文様を染める染色法
- 媒染という染色法
- 彫り塗りという,日本画の彩色法
- 巻き染めという染色法
色法と同じ種類の言葉
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