せん‐ゆう〔‐イウ〕【占有】
シェア
【英】share, sharing
シェアとは、一般的に「分担する」、「共有する」といった意味の英語である。IT用語としては、製品やサービスの市場占有率のこと、または、コンピュータ資源やコンテンツなどを複数の利用者で共有すること、という2つの意味で用いられている。
市場占有率としてのシェアは、ある市場における一定の期間において、対象の企業、あるいは、製品やサービスなどの売り上げ高、販売数量、ユーザー数などの指標が、市場の中で占めている割合のことである。カタカナで単に「シェア」と言った場合、こちらの意味で用いられることが多い。
または、コンピュータやネットワーク、Webなどにおいて、何らかのリソースやコンテンツを複数の利用者が共に利用することも、シェアと呼ばれる。こちらは「共有」と表記されることが比較的多い。例えば、共有ディスクや共有ファイル、共有ディレクトリ、共有プリンタなどといった用法や、ファイル共有ソフト、動画共有サイトといった用法の例がある。
占有
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/25 04:31 UTC 版)
占有(せんゆう、英: possession)とは、物に対して現実に支配管理を行う事実状態[1]。
ローマ法とゲルマン法
近代的な占有制度はローマ法のポセッシオ[注 1]の制度とゲルマン法のゲヴェーレ[注 2]の制度が合わさって成立した[1]。物を現実に支配管理している事実状態を保護するため、占有という法律事実を法律要件として成立する権利を占有権という[1]。
ローマ法
ローマ法のポセッシオは、所有権など物の支配を根拠づける権利(本権)とは別に物の事実的支配自体を別に保護する制度である[2]。
ゲルマン法
ゲルマン法のゲヴェーレは、物を支配している事実は一般に物の支配を根拠づける権利(本権)を表象している(本権の表現形式)とみて保護する制度である[2]。
英米法
英米法でも占有は物に対する直接的または間接的な継続した物理的支配状態をいう<[3]。ただし、大陸法と異なり英米法では本権に対する占有権という構成をとらない[4]。そのため英米法のPossessionに「占有権」の訳を用いると混同のおそれがあるといわれている[5]。
脚注
注釈
出典
- ^ a b c 鷹巣信孝「占有権とはどのような権利か(一) : 財産法における権利の構造 六」『佐賀大学経済論集』第33巻第3/4号、佐賀大学経済学会、2001年1月、125-158頁、ISSN 0286-7230、CRID 1050568937709901824、2023年4月25日閲覧。
- ^ a b 松井宏興 『物権法』成文堂、2017年、236頁
- ^ 『英米法辞典, p. 649.
- ^ 『英米法辞典, p. 649-650.
- ^ 『英米法辞典, p. 650.
参考文献
- 田中英夫, 藤倉皓一郎 ほか編集委員『英米法辞典= Dictionary of Anglo-American law』東京大学出版会、1991年。doi:10.11501/12759699。ISBN 9784130311397。全国書誌番号:91046454 。
占有
「占有」の例文・使い方・用例・文例
- 現実の占有は九分の勝ち目。
- 〈所有者が〉土地を占有する.
- 《諺》 現実の占有は九分の勝ち目 《預かり物はわが物》.
- 不当占有
- 借家人が家を占有する
- 借家人が家を占有している
- 借地人が土地を占有している
- 占有者
- 占有権
- 推定占有
- 所有または占有されている物
- 何かの先の占有
- 法的な手続きをへて何かを占有すること
- 負債の支払いや請求への返済のための保全として財産を占有し確保すること
- 建物使用許可証のないビルの占有は違法である
- 他の人より前に占有する行為
- 政府によって与えられる入植地で自作農地としてそれ占有する
- (部屋、家、場所の)占有者を立ち退かせる、または、(場所、容器内にある)何かを空にするか片付ける
- 占有権か法的な認可によって、商業活動で排他的に支配するさま
- テナントまたは占有者である行為
占有と同じ種類の言葉
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