コンテンツ
「コンテンツ」は英語の contents に直接由来する言葉である。contents は、content の複数形。英語の content(s) は「内容」「中身」を意味する言葉であり、必ずしも「情報」を指すとは限らないが、日本語における「コンテンツ」は、IT産業や娯楽産業において「情報の中身」「情報そのもの」を指し示す用語として用いられている。
2000年代半ばに成立した法律「(通称)コンテンツ促進法」では、コンテンツについて、おおむね「映画や音楽その他における創造的な著作物(かつ教養または娯楽の範囲に属するもの)」のように定義している。
「この法律において「コンテンツ」とは、映画、音楽、演劇、文芸、写真、漫画、アニメーション、コンピュータゲームその他の文字、図形、色彩、音声、動作若しくは映像若しくはこれらを組み合わせたもの(中略)であって、人間の創造的活動により生み出されるもののうち、教養又は娯楽の範囲に属するものをいう。」―― コンテンツの創造、保護及び活用の促進に関する法律
この 「コンテンツ促進法」の定義は「同法で保護対象として扱う《コンテンツ》」に関する定義であるという点に留意するべきではあるが、一般的に「コンテンツ」といえば大体このような意味で用いられているといえる。
英語の content(s) には「容量・容積・要旨・内容」といった抽象的な概念を指す意味合いもあり、また「容器の中身」「書籍などの内容」といった具体的・現実的な「中身」を指す意味合いもある。具体的な中身を指す意味では特に複数形で contents と表現されることが多い。この contents の意味合いが、日本語の「コンテンツ」とほぼ一致する。
「コンテンツ」に関連する語彙として「コンテンツ化」や「コンテンツサービス」といった表現が挙げられる。
「コンテンツ化」は、ただの情報としての価値しかなかった情報にエンターテインメント性や教養の要素を付与し、コンテンツとしての価値を加味して提供する活動を指す。
「コンテンツサービス」とは、映画や音楽などのコンテンツの提供を事業とするサービスを指す。有料か無料かは特に問われず、コンテンツの種類も特に限定されないが、いわゆるデジタルコンテンツの配信サービスを指す場合が多い。
コンテンツ
「コンテンツ」とは・「コンテンツ」の意味
「コンテンツ」とは、メディアにおける情報の内容のことである。英語では「contents」といい、同じような意味で用いる。ポスターやCMのような広告もコンテンツと呼ばれることがあるが、一般的にビジネスにおいては情報の内容と広告とを分ける際にコンテンツという表現を用いる。テレビ番組でいうならば、CMではない番組の内容そのものがコンテンツである。インターネット業界では、コンテンツはデジタルコンテンツやWebコンテンツと呼ぶことが多い。デジタルコンテンツとは、ストリーミング配信される楽曲や動画配信される映画やテレビ番組、電子書籍などのことをいう。それに対してCDやレコード、DVD、紙の本などはアナログコンテンツという。WebコンテンツはWeb上にあるコンテンツのことである。先に挙げたデジタルコンテンツだけでなく、ホームページやSNSなどもWebコンテンツに含まれる。
「コンテンツ」の熟語・言い回し
「コンテンツ」という言葉を用いた熟語や言い回しには以下のようなものが挙げられる。コンテンツ商品とは
コンテンツ商品とは、コンテンツそれ自体が商品になっているものである。一般的に先述したデジタルコンテンツはコンテンツ商品であるとみなされる。コンテンツ商品の主なものとしては映像とゲームが挙げられる。たとえば、映像やゲームはそれぞれDVDソフトやゲームソフトとして販売されてきたが、近年では動画配信サービスやゲームクラウドサービスの普及にともない、コンテンツ配信のみが行われるケースが増加している。コンテンツ商品はアナログコンテンツのようにパッケージを必要としないのが特徴である。
コンテンツ化とは
コンテンツ化とは、ただの無意味な情報でしかないと思われていたものに着目し、エンターテイメント化したりゲーム化したりすることによってそれを有益な情報に変えることである。コンテンツマーケティングと呼ばれることもある。たとえば、企業のホームページにはさまざまな会社の情報が記載されている。この掲載されている情報や情報の見せ方などに注目することで商品やサービス、企業に対してより好感を持ってもらったり、商品やサービスに関心を持ってもらったりすることができる。そうした取り組みがコンテンツ化である。
有料コンテンツとは
有料コンテンツとは、情報の内容自体に値段をつけることである。お金を払った人だけが有料コンテンツを見ることができるので、プレミアム感を演出することができる。
動画コンテンツとは
動画コンテンツとは、動画形式のコンテンツである。発信者が動画を制作し、それをネット上で公開するというものである。もっともよく知られているものとしては、YouTubeの動画配信が挙げられる。動画コンテンツではないものとしては、ホームページやSNSなどでのテキストコンテンツやストリーミングサービスなどでの音楽コンテンツがある。
モバイルコンテンツとは
モバイルコンテンツとは、さまざまなデジタルコンテンツの中でもスマートホンやタブレットのようなモバイル端末で閲覧・利用できるコンテンツのことである。主なものとしてはモバイルゲームやネット配信動画、GPSナビゲーションなどが挙げられる。
アニメコンテンツとは
アニメコンテンツとは、アニメーションによるコンテンツのことである。実写ではなくイラストを用いる。フラッシュアニメーションで制作された動画も含む。
「コンテンツ」の使い方・例文
「コンテンツ」の使い方や例文には、以下のようなものが挙げられる。・東京都はアニメコンテンツを活用した観光客誘致事業を行うと発表した。
・我が社のホームページをコンテンツ化すれば、より多くのファンを獲得可能だ。
・この配信サービスでのあなたのおすすめの動画コンテンツを教えてください。
・若者の間で昭和の頃のアナログコンテンツが流行している。
・経済産業省は「映像、音楽、ゲーム、書籍等の制作・流通を担う産業」の総称としてコンテンツ産業と呼んでいる。
・日本の2大コンテンツといえばアニメとゲームである。
・先日コンテンツ配信されたゲームが大きな話題を集めている。
・今回の講演は無料コンテンツとして配信する予定だ。
・コンテンツの質が悪ければ視聴者は離れてしまうだろう。
コンテンツ【contents】
コンテンツ
実務指針では、ソフトウェアとコンテンツとは別個の経済価値をもつものと考え、また、それぞれの会計慣行があることから、ソフトウェアにコンテンツを含めないことを明らかにしています。したがって、ソフトウェアとコンテンツは、原則として別個のものとして会計処理することになります。しかし、ゲームソフトなどソフトウェアとコンテンツが経済的、機能的に一体不可分と認められるような場合には、両者を一体として取り扱うことも認めています。コンテンツは、その性格に応じて関連する会計処理慣行に準じて処理すべきものと考えられます。
コンテンツ
メディアに収録された、また伝送される/提供される全ての内容を総称としてコンテンツと呼ぶ。デジタルBS放送では、データ放送からSD/HD放送、BSデジタルラジオ放送までを含めてこう総称することになる。
(執筆:オーディオビジュアル評論家 麻倉怜士)
※この情報は「1999~2002年」に執筆されたものです。
コンテンツ
コンテンツ contents
コンテンツ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/20 20:25 UTC 版)
コンテンツ (contents(複数形))とは、「中身」のこと。英語の関連語彙としては、コンテナ (wiktionary:container) の中身がコンテント (content) であって、語自体には「電子媒体(メディア)の」や「特に、電子的な手段で提供する」という意味は全くない。例えば書籍の「中身の情報」は、小説や評論であって、それがコンテンツである。
- ^ プレスリリース - 1997年8月27日 「インターネットマルチフィード株式会社」の設立について|インターネットマルチフィード株式会社 2013年6月30日閲覧
- ^ やじうまWatch -- 1997/01/26-31 2013年6月30日閲覧
- ^ 朝日新聞2019年12月20日朝刊コンテンツ、文化=経済の象徴 ネット時代、変わる創作物の概念, 2019年12月21日閲覧
- ^ a b 朝日新聞2019年12月20日朝刊コンテンツ、文化=経済の象徴 ネット時代、変わる創作物の概念
コンテンツ(エリア)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 13:57 UTC 版)
「タヒチフェスタ」の記事における「コンテンツ(エリア)」の解説
3つのステージを設けている。 AirTahitiNuiステージ(屋外パレットプラザ) Tiareステージ(MEGA WEB) Monoi de Tahiti ステージ(ヴィーナスフォート館内2F教会広場) ※2019年開催の情報
※この「コンテンツ(エリア)」の解説は、「タヒチフェスタ」の解説の一部です。
「コンテンツ(エリア)」を含む「タヒチフェスタ」の記事については、「タヒチフェスタ」の概要を参照ください。
コンテンツ
「コンテンツ」の例文・使い方・用例・文例
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- どのようなコンテンツがあるのかサンプルを頂くことは可能でしょうか。
- コンテンツのサンプルを頂戴できますか。
- すべてのコンテンツか所有物を取り除く、あるいは完全に空にする
- この部門は今や,市場においてコンテンツ部門を上回っている。
- コンテンツ事業は3150億円に増えた。
- また,NOTTVはゲームや電子書籍などのコンテンツも提供している。
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