アプリケーション‐ソフトウエア【application software】
読み方:あぷりけーしょんそふとうえあ
「アプリケーションソフト」に同じ。
アプリケーションソフト
【英】Application Software, Application Program
アプリケーションソフトとは、ソフトウェアの分類のうち、特定の作業を行うために使用されるソフトウェアの総称である。
アプリケーションソフトは、しばしばOS(オペレーティングシステム)との対比において用いられる。OSはパソコンが動作するための土台となる機能を提供するものであり、OS上でアプリケーションソフトを動作させることで目的に応じた作業を行うことが可能になる。
アプリケーションソフトの例としては、文書を作成するためのワープロソフト、表を作成するための表計算ソフト、電子メールをやり取りするための電子メールソフト(メーラー)、プレゼンテーションの資料を作成するためのプレゼンテーションソフト、画像を作成するためのドローソフトやペイントソフト、写真を編集するためのフォトレタッチソフト、音楽データを再生するための音楽ソフト、その他会計ソフト、家計簿ソフト、年賀状ソフトなどがある。
特定の目的を実行するソフトウェアの中でも、特定の機能の追加や設定変更といった限定的な目的のために用いられるソフトウェアは、特にユーティリティソフトなどと呼ばれている。また、特定の仕事を行うために用いられるソフトウェアでありながら、より中核的な業務処理を行うためにOSと他のアプリケーションソフトの中間的な処理を行うものはミドルウェア、周辺機器の制御のために用いられるものはドライバ(デバイスドライバ)などと呼ばれている。
また、Webブラウザを通じたクライアントからのリクエストをネットワーク上のサーバが処理し、サーバが処理結果を返すことでクライアントに動的な機能を提供しているWebコンテンツを、特にWebアプリケーションと呼ぶことがある。Webアプリケーションとの対比で、クライアントのパソコン上で動作しているアプリケーションソフトがデスクトップアプリケーションと呼ばれることもある。
アプリケーションソフトウェア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/12 06:57 UTC 版)
アプリケーションソフトウェア(英: application software)あるいはアプリケーションソフト(最近は英語では極端に略すとapp(s)アップ)は、ある特定の機能や目的のために開発・使用されるソフトウェア[1][2]で、コンピュータの操作自体のためのものではないもの[2]。たとえば、ワープロソフト、表計算ソフト、イラスト作成(お絵かき)用ソフトウェア、写真加工用ソフトウェアなど。アプリケーションプログラム(応用プログラム)ともいい、コンピュータ・プログラムの一種である。 アプリケーションと(2番目の語を省略して)も呼ばれ[1]。「アプリケーション」は「応用」という意味なので日本語では「応用ソフト」とも呼ぶ[1](が、最近は「応用ソフト」と呼ばれることは減った)。日本語ではアプリとも略される[1]。「アプリ」という略称の用例は1980年代から存在する[注釈 1]。マイクロソフトもWindows 10あたりから、アプリケーションソフトウェアのことをアプリと呼ぶようになった(初心者向けの説明書や宣伝パンフなどの場合[注釈 2])。
注釈
出典
- ^ a b c d IT用語辞典 e-words、「アプリケーションソフト」の説明 - 2023年7月12日閲覧。
- ^ a b Lexico, application software
- ^ 『富士通ジャーナル』1986年6月号、62頁。NDLJP:3218455/32「図30 MS-DOSの起動から終了まで」に「MS-DOSアプリ」の表記がある。
- ^ 『事務と経営』1989年6月号、26頁。NDLJP:2221705/26「LUNAでは、上記のGMWと同時開発した日本語処理Wnnで、UNIXやアプリを日本語化している」「サードパーティと呼ばれるソフトハウスが、UNIX上のアプリを開発し移植している」
- ^ 『調査時報』1990年4月号、106頁。NDLJP:1852460/81「図4-3は『ソフト開発』を『OS・ツールソフト開発(以下OS系)』と『アプリケーションソフト開発(以下アプリ)』とに二分してセルフイメージを見たものである」
- ^ 『富士通ジャーナル』1992年8月号、63頁。NDLJP:3218523/32「Lotus®1-2-3™、一太郎、dBASEなど当社指定のLANアプリケーションのインストールを実施。アプリ起動用のバッチファイルなども作成」
- ^ 『ITUジャーナル』1992年10月号、23頁。NDLJP:3234845/12「通信アプリに共通なHMIシンボルの定義手法」
- ^ 『情報化研究』1993年1月号、裏表紙裏。NDLJP:3211365/29「日本語ワープロOASYSの多彩な機能と操作性を受け継いだOASYS/WinやWindows™配下の他のアプリケーションと連携しながらホスト連携を可能とするWSMGR等、約250種のWindowsアプリを用意」
- ^ [1]
- ^ Ceruzzi, Paul E. (1998). A History of Modern Computing. Cambridge, Mass.: MIT Press. ISBN 0262032554.
- ^ [2]
- ^ [3]
- ^ MS
- ^ シャープのAQUOS R compactのアプリのリスト、ソフトバンク社によるもの
アプリケーションソフトウェア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/29 19:45 UTC 版)
「EDSAC」の記事における「アプリケーションソフトウェア」の解説
サブルーチンの概念からライブラリができるようになった。1951年には次のような分野の87のサブルーチンが広く使われていた。 浮動小数点演算、複素数演算 除算、べき乗 各種関数(三角関数など) 微分方程式 冪級数 対数 印字レイアウト 数値積分 入力 反復処理(do-while文、while文、for文) ベクトル、行列
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アプリケーションソフトウェア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/07 20:31 UTC 版)
「iOS (アップル)」の記事における「アプリケーションソフトウェア」の解説
iPhone/iPod touch/iPad 用のサードパーティーアプリケーションは、App Store経由で配布・販売されている。 当初はセキュリティ上の理由から、Webベースのアプリケーションのみが認められていた。しかし、2008年6月からは開発者にネイティブアプリケーションソフトウェア開発キット(iPhone SDK)が提供され、iPhone 3Gの発売(同年7月)と同時にApp Store経由でのサードパーティアプリケーション配布が開始された。 iPhoneは当初より、外部からのアプリのインストールを禁止されている。 これはアプリケーションがプライバシー、セキュリティ、コンテンツに関する高い基準を確実に満たすように設定されているが、これはAppStoreのガイドラインに違反するアプリの排除にもなっている。 なおこれらはAdHoc配信等のデベロッパによるテスト、エンタープライズApp、脱獄(Jailbreak)、署名を悪用した未認可のストア(AltStore等)によって回避することが可能である。
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アプリケーションソフトウェア
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「TRS-80」の記事における「アプリケーションソフトウェア」の解説
TRS-80には無料でブラックジャックとバックギャモンが同梱されていた。また、ラジオシャックから給与計算、家計簿、教育ソフトなどがカセットで発売された:3。パックマンやギャラクシアンといったアーケードゲームを無許可で移植し販売する個人プログラマや企業が多数存在した。アドベンチャーゲームのゾークなどは、他のホームコンピュータから移植された。TRS-80発祥のゲームも Cosmic Fighter、Defence Command など多数存在する。Dancing Demon はゲームというよりも実験的なエンターテインメントソフトである。 オフィス用アプリケーションとしては、VisiCalcなどの表計算ソフト、Electric Pencil(英語版)やScripsit(英語版)といったワープロソフトがある。 TRS-DOSベースの電子掲示板システムとして On-Line 80 BBS が開発された。 TRS-DOSはOSとして貧弱だったため、代替OS市場が生まれた。NewDOS、DoubleDOS、DOSPlus、LDOS、NEWDOS/80、UltraDOS(Multidos)、VTOS などがある。 Z80を使ったマシンでは、ビジネス用途の標準OSとしてCP/Mが普及し、TRS-80も同様である。しかし、Model I はビデオメモリの配置に問題があり、CP/Mがほとんど役に立たなかった。つまり、CP/M用ソフトウェアを Model I で動作させるには修正が必要だった。
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アプリケーションソフトウェア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/02 21:07 UTC 版)
「コンピューティング」の記事における「アプリケーションソフトウェア」の解説
詳細は「アプリケーションソフトウェア」を参照 アプリケーションソフトウェアはユーザーの特定の仕事を支援するよう設計されたソフトウェアである。例えば、企業アプリケーション、会計ソフトウェア、オフィススイート、グラフィックソフトウェア、メディアプレーヤーなどがある。多くのアプリケーションは主に文書を扱う。近年ではコンピュータにシステムソフトウェアだけでなく、アプリケーションソフトウェアもプレイントールされていることも多い。単独でも販売される。 アプリケーションソフトウェアに対して、コンピュータ自身の資源管理などといった、特定の応用目的以外の仕事を行うソフトウェアをシステムソフトウェアと言う。他の分野にたとえるとわかりやすい。例えば、ショッピングモールは買い物客が探している商品を直接提供することはないが、小売店にスペースとサービスを提供し、小売店が買い物客に商品を提供する。鉄橋は鉄道の線路を支持し、川の上を列車が通行できるようにする。それによって旅客を輸送できる。 アプリケーションソフトウェアは、特定のコンピューティングプラットフォームやシステムソフトウェアで特定の目的を果たすのに使われる。Microsoft Office などのアプリケーションは、いくつかの異なるプラットフォームで動作するバージョンがある。特定のプラットフォームでのみ動作するアプリケーションは、Windows用地理情報アプリケーション、Android用教育アプリケーション、Linux用ゲームなどと呼ばれる。 アプリケーションソフトウェアをアプリケーションと略すこともあるが、正しくは「アプリケーションソフトウェアで出来ること」が「アプリケーション」である(たとえば「ワープロソフト」と「ワードプロセッシング」の関係を考えればよい)。特定のプラットフォームでしか使えない人気アプリケーションが登場すると、そのプラットフォーム自体の人気が高まる。そのようなアプリケーションをキラーアプリと呼ぶ。 日本語では「アプリケーションソフトウェア」を「応用ソフト」と訳した成り行きからシステムソフトウェアにあたるものが「基本ソフト」などともされるが、一部マスメディアはオペレーティングシステムの言い換え語として「オペレーティングシステム (基本ソフト)」などとしている。オペレーティングシステムとアプリケーションソフトウェアの間に「ミドルウェア」が入る場合もある。
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アプリケーションソフトウェア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 05:38 UTC 版)
「iOS」の記事における「アプリケーションソフトウェア」の解説
iPhone/iPod touch/iPad 用のサードパーティーアプリケーションは、App Store経由で配布・販売されている。 当初はセキュリティ上の理由から、Webベースのアプリケーションのみが認められていた。しかし、2008年6月からは開発者にネイティブアプリケーションソフトウェア開発キット(iPhone SDK)が提供され、iPhone 3Gの発売(同年7月)と同時にApp Store経由でのサードパーティアプリケーション配布が開始された。 App Storeで配信されるアプリケーションは、プライバシー、セキュリティ、コンテンツに関する高い基準を確実に満たすことが必要とされているが、これらを満たさない場合はAppStoreのガイドラインに違反するとして当該アプリを排除する方針になることが多々ある。
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アプリケーションソフトウェア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 02:02 UTC 版)
「パーソナルコンピュータ」の記事における「アプリケーションソフトウェア」の解説
詳細は「アプリケーションソフトウェア」を参照 普通の人々がインターネット上の検索エンジンで情報検索したり、あるいは各企業やサービスの公式サイトで各種登録を行ったり、ネットショッピングを行ったり、webメールを送受信するためにはWebブラウザが使われており、さまざまなアプリケーションソフトの中でも使われる頻度が高くなっている(最近はさまざまな便利なクラウドサービスが増えているのでブラウザが使われる頻度が特に高くなっている)。事務作業用のソフトウェアは近年ではプロダクティビティ・ソフトウェアと呼ばれるようになってきており、たとえばワープロ、表計算、データベースなどやこれらをパッケージ化したオフィススイートなどがある。それ以外にも、ペイントソフト、写真加工ソフトなどはきわめて一般的で、さらに映像(動画)編集ソフト、オーサリングツールも使用ユーザが次第に増えている。ほかにもゲーム好きな人々はゲームソフトを高頻度で使用している。コンピュータエンジニアなどはターミナルソフト(en:Terminal emulator)を多用し、システム開発を行うエンジニアはプログラミングツール(統合開発環境、コンパイラなど)を多用する。いずれも 無償のもの / 有償のもの の両方があり、無償のものにはオープンソースなどライセンスに従えば無償でも利用できるものがある。近年ではインターネット経由で無償でダウンロードできるものも多い。またオペレーティングシステムに標準で含まれているものもある。そのほか、特定の業種だけで使うソフトや、特定の職種だけが使うきわめて特殊なソフトもある(こちらは多くは有償で、相当の価格に設定されていることが多く、なかには(かなりの費用をかけて)特注で制作するものもありユーザは一社だけあるいはひとりだけという場合もある)。
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「アプリケーション・ソフトウェア」の例文・使い方・用例・文例
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