設定変更
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 10:01 UTC 版)
パーマン5号の存在の有無や飛行速度の設定を始め、旧作と新作の間にはいくつもの設定の差異が存在する。また、同じ旧作・新作の間でも権利や倫理の変化が原因で、後年の単行本では設定が変更された例がある。 須羽ミツ夫にパーマンセットを渡した宇宙人は.旧作では「スーパーマン」と呼ばれていたが、スーパーマンの著作権・商標権に触れるため、新作連載時に「バードマン」と改名された。パーマンの名は「半人前で『スー』がないスーパーマン」という意味あいでの命名であるが、この変更のためつながりが消えてしまっている(第2期TVアニメ主題歌『パーマンはそこにいる』では「『スー』がスーッと消えて『パーマン』さ」と歌われているほか、キャラクターソングなどの一部では「スー」の部分を歌いこんだものがある)。 また、パーマンであることが仲間以外に知られた場合は、旧作では秘密を守るため、「脳細胞破壊銃でパー(廃人)にされる」という設定だったが、新作では社会通念に配慮し「細胞変換銃で動物に変えられてしまう」という設定に変更された。他にも、第1話でミツ夫がスーパーマン(バードマン)に対して言った「おじさんは精神病院から脱走してきたんだね」というセリフは、新版では「映画の宣伝も大変だね」または「おじさんはぼくをからかってるんだね」に変更されている。そして小学館の単行本の1995年以降の版では、それまで収録されていた人食い人種が登場する「怪獣さがし」と、毒矢を用いて人を発狂させる犯罪者が登場する「くるわせ屋」の2本が削除された。 2003年に小学館から刊行された新装版単行本では、旧設定のセリフは新設定に変更された他、「クルクルパー」などの不穏当な表現もほとんど変更されており、一部内容理解に差し支える点も発生している。一方、2009年より刊行された「藤子・F・不二雄大全集」では、旧作における「スーパーマン」の表記や「時速91キロ」などの旧設定が復活し、「怪獣さがし」と「くるわせ屋」の2本も再び収録されたものの、「脳細胞破壊銃でクルクルパーにされる」設定は復活しなかった。なお、2016年刊行の新装版単行本は「藤子・F・不二雄大全集」の版を用いているが、旧設定のセリフの一部を新設定に改めている(ただし2003年版とは修正がやや異なっている)。 なお、パーマンの連載が最も早く始まった『小学三年生』『小学四年生』の第1話(どちらも1966年12月号掲載)では、パーマンやバードマンのマスクは、現在とは大幅に異なるデザイン(とさかが2つ付いた形)であった。現在のデザインになるのは第2話以降である。作者曰く、「このデザインはスーパーヒーローものに近い感じで、親しみにくかったので変えた」とのこと。また、設定も一部異なっており、装備はマスクとマントのみでバッジは無く、マスクを被った際の力も6584倍であった。さらに『小学三年生』版では、コピーロボットの名称が「ソックリロボット」、正体がばれた場合のペナルティが「死」、といった差異もあった。
※この「設定変更」の解説は、「パーマン」の解説の一部です。
「設定変更」を含む「パーマン」の記事については、「パーマン」の概要を参照ください。
「設定変更」の例文・使い方・用例・文例
「設定変更」に関係したコラム
-
FX(外国為替証拠金取引)のボリンジャーバンド(略称、ボリバン)とは、現在の為替レートが高値圏にあるか安値圏にあるかを判断するためのテクニカル指標です。また、ボリンジャーバンドはトレンドの転換点を見つ...
- 設定変更のページへのリンク