スーパーヒーロー
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スーパーヒーロー(英: superhero)は、超自然的または超人的な能力を持ち、一種の衣装を着て犯罪との戦いに専念する英雄的人物。そして、通常は市民を守るためにスーパーヴィランと戦う。女性のスーパーヒーローは、しばしばスーパーヒロイン(superheroine)と呼ばれる。特にアメリカンコミックでは、1930年代からスーパーヒーロー・フィクション(superhero fiction)として知られている
歴史
初期
"super hero"(スーパーヒーロー)という英単語の用例は、少なくとも1917年まで遡ることができる[1]。スーパーヒーローに先立ち、ロビン・フッドのような民間伝承の英雄は特徴的な装束を纏っていた[2]。1903年のスカーレット・ピンパーネルとそのスピンオフには独自の衣装、覆面をした復讐者、秘密の正体という特徴がすでにあった。その後まもなく、パルプ・フィクションやコミック・ストリップに連載された、覆面と衣装を着たキャラクターである怪傑ゾロ(1919年)、バック・ロジャース(1928年)、シャドウ(1930年)、フラッシュ・ゴードン(1934年)、ファントム(1936年)が現われ始めた。これらの衣装(マスク、マント、派手なボディスーツなど)は後のスーパーヒーローに影響を与えたが、超人的な能力を備えているわけではなかった。スーパーヒーローのような衣装は着ていないが、超人的な能力を持つキャラクターは、パトルス(1928年)、ポパイ(1929年)、ヒューゴー・ダナー(1930年)などがいる。
1930年代には、日本の黄金バット(1931年に人気を博した紙芝居のストーリーを1947年に漫画化、1967年にアニメ化。元の紙芝居のイラストは現存していない)[3][4]、マンドリック・ザ・マジシャン(1934年)[5][6][7]、スーパーマン(1938年)、キャプテン・マーベル(1939年)(現在はシャザムと名乗っている、マーベル・コミックのキャプテン・マーベルとは別)など、最も初期の超人的な能力を持ちかつマントや覆面などの衣装を着たキャラクターが一斉に現れた。そして、これらのキャラクターはコミックブックのゴールデン・エイジを先導した。
ゴールデン・エイジ
1938年に、ジェリー・シーゲルとジョー・シャスターがスーパーマンを登場させた。スーパーマンは秘密の正体、超人的な能力、シンボルマークとマントを含むコスチュームといったスーパーヒーローを定義する特徴を備えていた。
DCコミックスは(当時はナショナル・アンド・オールアメリカン)スーパーマンの反響を受けてバットマンとロビン、ワンダーウーマン、グリーンランタン、ザ・フラッシュ、アクアマン、ホークマン、グリーンアローなどのスーパーヒーローを登場させた。
最初のスーパーヒーローチームは、上記のキャラクターを集めた、DCによるジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ(JSA)であった。
当時の市場はDCにより支配されていた。他の出版社もスーパーヒーローを生み出した。マーベル・コミックのヒューマントーチ(オリジナル・ヒューマントーチ。ファンタスティック・フォーのヒューマントーチとは別人)やサブマリナー、クオリティ・コミックのプラスチックマンにファントムレディ、新聞連載されたウィル・アイズナーのザ・スピリットなど。
1940年代を通じて、キャプテン・マーベル(現在はシャザムと名乗っている)はスーパーマンより多くの売り上げを収めた。
戦後になるとスーパーヒーローは人気を失った。これはホラーやギャングの漫画の台頭に繋がった。これらの漫画のいかがわしい内容は、漫画が非行少年の原因であると非難する規制運動家達の活動を起こした。この運動の先頭に立ったのが、スーパーヒーロー・コミックの根底には性的倒錯が蔓延していると主張した精神科医のフレデリック・ワーサムであった。
これに応じて、自主規制(コミックス・コード)を採用した。そして1950年代までにスーパーヒーローは一掃された。
シルバー・エイジ
1950年代に、DCコミックスはジュリアス・シュワルツの下で1940年代のヒーローを復活させた。
1960年には、DCがスーパーマンやバットマン、ワンダーウーマンなどの人気ヒーローをひとつのチームとしたジャスティスリーグ・オブ・アメリカ(JLA)を結成させた。
マーベル・コミックのスタン・リーとジャック・カービーは、それまでの勧善懲悪で単純なスーパーヒーローと異なるキャラクターを創造した。
- ザ・シング:ファンタスティック・フォーの一員で、怪力であるが、岩のような怪物的容姿に悩む。
- スパイダーマン:スーパーヒーローとしての活躍に加えて、就職や生活費の獲得、友人関係の維持に苦労する。
- ハルク:ジキルとハイドのような関係にあり、激昂すると緑の巨人になって暴れる。
- X-メン:ミュータントは突然変異によって超能力を獲得した。その力を恐れる社会から排除される。
ブロンズ・エイジ
1970年代にDCコミックスはバットマンを法律を無視する自警団員へ変更した。『バットマン:ダークナイト・リターンズ』(1985年 - 1986年)によりバットマンの変化は進められた。マーベルはパニッシャー、ウルヴァリン、フランク・ミラーによるなどのダークヒーローを登場させた。 X-メンのビショップ、X-フォースのケーブル、スパイダーマンのヴェノムは有名なダーク ヒーローとなったのであった
1992年にジム・リー、トッド・マクファーレン、ロブ・ライフェルドらがマーベルを退社してイメージ・コミックを設立した。イメージ・コミックが目指したのは、制作者によるキャラクターの所有であり、マーベルとDCの30年に及ぶ業界の支配に挑戦だった。リーの『ワイルド・キャッツ』や『GEN13』、ライフェルドの『ヤングブラッド』、マクファーレンの『スポーン』は人気を得た。
特徴
多くのスーパーヒーローには、次のような特徴がある。
- 超人的な能力、熟練した技術、高度な装備。バットマンやグリーン・ホーネットはスーパーパワーを持っていないが、武道、スパイ技術、科学捜査法などの特殊技術を習熟している。アイアンマンはパワードスーツ、グリーンランタンはパワーリングのような特殊な装備品を持っている。多くのキャラクターは、特殊な武器や機器を使う(キャプテン・アメリカのシールド、ワンダーウーマンの魔法の投げ縄や銀の腕輪、マイティ・ソーのムジョルニア、ウルヴァリンのアダマンチウムの爪など)。
- 正義のために見返りを求めず、自分の危険を厭わない強い道徳観。
- 自分の能力に対する責任感(スパイダーマン)、職業的使命(キャプテン・マーベル)、犯罪に対する怒り(バットマン)、正義感による強い信念(スーパーマン)など特別な動機。
- 友人や家族が敵の標的にされる事を防ぐための「シークレット・アイデンティティー」と呼ばれる自分の正体。ほとんどのスーパーヒーローは記号あるいは比喩的なコードネームを持つ。しかし、真のアイデンティティが一般的に知られているキャラクターもいる(キャプテン・アメリカやアイアンマンなど)。
- 派手で特徴的なコスチュームはしばしば秘密の正体を隠すために使用される(#コスチュームの特徴を参照)。
- 同僚、友人、恋人などのスーパーヒーローを取り巻く脇役。スーパーヒーローの正体を知っている場合や知っていない場合がある。スーパーヒーローの人間関係は、彼らとの二重生活によってしばしば複雑になる(特にバットマン、スパイダーマン、スーパーマン)。
- 「ローグス・ギャラリー」と呼ばれるスーパーヒーローと繰り返し戦うスーパーヴィラン。
- 働かずに済むだけの個人資産(バットマンは家族の遺産、X-MENはチャールズ・エグゼビアの保護、アイアンマンは父の会社や武器の技術)や時間的拘束が最小限で済む職業(スパイダーマンはフリーランスのカメラマン)。
- 「オリジン・ストーリー」と呼ばれるスーパーヒーローになるまでの誕生秘話(スーパーパワーを得た経緯や悪と戦う動機)。多くのオリジン・ストーリーでは、主人公の能力につながる悲劇的な要素および異常な事故を伴う。
多くのスーパーヒーローは独立して行動する。しかし、多くのスーパーヒーロー・チームも存在する。ファンタスティック・フォーやX-メンのような幾つかのチームはメンバーが共通の起源を持っており、通常はグループで行動する。また、インクレディブル・ファミリーはスーパーパワーを持った親と子供の家族である。DCコミックスのジャスティス・リーグやマーベル・コミックのアベンジャーズは別々の起源を持ち独立して活躍するヒーローから構成されるオールスター・チームであり、大きな危機に直面するとチームアップする。
1940年代に導入されたスーパーヒーローは子供をサイドキックにしていた(キャプテン・アメリカとバッキー、バットマンとロビン)。スーパーヒーローが洗練されて読者の年齢層が上がるにつれて少年向けのキャラクターの必要性が減った事と子供を危険に晒す行為が受け入れられなくなった事により、子供をサイドキックにすることは一般的でなくなった。サイドキックはスーパーヒーローとは別の分類と見なされる。
スーパーヒーロー・フィクションはファンタジー・アドベンチャーの一種として考えられているが、多くのジャンルにまたがっている。幾つかのスーパーヒーローのフランチャイズは似ており、クライム・フィクション(バットマン、スパイダーマン、デアデビル)、ホラー・フィクション(ヘルボーイ、スペクター)、パラノイド・フィクション(ウォッチメン、マーベルマン)、および従来のサイエンス・フィクション(例えばグリーンランタン、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー)である。
彼らの住む架空の宇宙では、スーパーヒーローに対する一般の認識は大きく異なる。スーパーマンやファンタスティック・フォーのような幾つかのキャラクターは尊敬されており、重要な市民団体の指導者、さらには有名人として見られている。ハルク、スパイダーマンのようなキャラクターやウォッチメンでは、不信感や露骨な敵意を向けられている。
コスチュームの特徴
スーパーヒーローのコスチュームは大衆に対してヒーローを認識させるのに役立つ。キャラクターの魅力を高め、スーパーヒーローの名前やテーマが組み込むためにコスチュームはカラフルになっている。例えばデアデビルの着る真紅のコスチュームは悪魔、キャプテン・アメリカのコスチュームはアメリカ合衆国の国旗、バットマンのコスチュームは大きなコウモリ、スパイダーマンのコスチュームは蜘蛛の巣模様を特徴を備えている。
スーパーヒーローのコスチュームは、以下のような多くの機能を持つ。
- シークレット・アイデンティティを維持するスーパーヒーローはしばしば覆面を着用する。覆面はロビンとグリーン・ホーネットのようなドミノマスクや、スパイダーマンとブラックパンサーのようなフルフェイスマスクなど様々である。最も一般的なものは、顔の上部を覆い口と顎を露出したマスクである。これは信じられない偽装力と認識できる表情の両方を可能にする。注目すべき例外はスーパーマンであり、彼は犯罪と戦う時に何も着用していない。ドクターフェイトやマグニートーなど一部のキャラクターはヘルメットを着用している。
- 通常は胸に様式化された文字やアイコンのようなシンボルマークが描かれている。例えばスーパーマンの「S」、バットマンのバットシンボル、スパイダーマンのスパイダーエンブレムなど。多くの場合、グループまたはリーグは共通のシンボルを使用している。例えばファンタスティック・フォーの「4」、X-MENの「X」、インクレディブル・ファミリーの「i」など。
- タイツやスパンデックスなど体に密着するコスチュームを着る。このような衣装はキャラクターの肉体の美しさを強調し、それを再現するイラストレーターのためにシンプルなデザインを提供する。
- 最も広く知られたバットマンとスーパーマンという2人のスーパーヒーローがマントを着用しているため、マントを着たスーパーヒーローは最も広く認識されている。ウォッチメンやMr.インクレディブルでは、現実的に見たマントの致命的な欠点を指摘されている。
- ほとんどのスーパーヒーローのコスチュームは正体を隠してイメージを認識させるだけだが、実用的な機能を持つコスチュームも存在する。例えば、ヴェノムのシンビオート・スーツとスポーンのネクロプラズミック・アーマーは両方の着用者に大きな助けとなっている。アイアンマンのアーマーは彼を保護して技術的な利点を与える。
- 扱われるテーマによって、ある種のスーパーヒーローは様々な職業やサブカルチャーを象徴する衣装を身に纏う。魔法の力を持つザターナは手品師の衣装(シルクハットとタキシードの上着、網タイツと黒のレオタード)、オートバイに乗るゴーストライダーは革のジャケットなどバイクファッションを着ている。
- 1990年代に登場したデッドプール、ケーブル、イメージ・コミックの多くのキャラクターなどアンチヒーローは、より実用的かつ軍隊的な装備を選び伝統的なスーパーヒーローのコスチュームを避けた。そして、肩、肘、膝を守るパッドやケブラー製のベスト、金属製のアーマー、ヘビーデューティー・ベルトを採用していた。
基地
多くのスーパーヒーロー(スーパーヴィラン)は基地や本部から運営されている。これらの拠点には、最先端技術またはエイリアンの技術が装備されている場合がよくある。これらは、一般的に敵や公衆に発見されないように偽または秘密の場所に設定されている(例えば、スーパーマンの孤独の要塞やバットケイブ)。しかし、バクスタービルやジャスティス・ホールは一般的に知られている(それらの正確な場所は秘密のまま)。恒久的な本部を持たない多くのヒーローやヴィランは、代わりに移動する拠点を持つことができる。
秘密の基地を持つヒーローやヴィランは、以下のような(ただしこれに限定されない)様々な機能を果たすことができる。
- オペレーションルームやその技術とエイリアンのデバイスを格納。
- 実験や科学的研究のためのラボ。
- 彼らの敵から身を隠すことができるヒーローの隠れ家。
商標
マーベル・コミック・グループとDCコミックスは、コミックに適用される言葉「Super Heroes」のアメリカ合衆国における商標権を共同で所有しており、この二つの企業は有名なスーパーヒーローを所有している。
関連項目
脚注
出典
- ^ “Superhero - Definition and More from the Free Merriam-Webster Dictionary”. Web.archive.org. 2014年11月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年3月26日閲覧。
- ^ Packer, Sharon (2009). Superheroes and Superegos: Analyzing the Minds Behind the Masks. Greenwood Publishing Group. p. 52. ISBN 978-0313355363
- ^ Davisson, Zack (2010年12月19日). “The First Superhero – The Golden Bat?”. ComicsBulletin.com. 2014年11月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年11月18日閲覧。
- ^ Bradner, Liesl (2009年11月29日). “The superheroes of Japan who predated Superman and Batman”. Los Angeles Times. オリジナルの2014年1月5日時点におけるアーカイブ。 2014年11月18日閲覧。
- ^ “Who was the first superhero?”. Web.archive.org. 2012年3月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年3月26日閲覧。
- ^ “Don Markstein's Toonopedia: The Adventures of Patsy”. Toonopedia.com (1935年3月11日). 2016年3月26日閲覧。
- ^ “First superhero ever in the world. Mandrake the Magician Lee Falk Popeye the Sailor Man Superman”. Thelongestlistofthelongeststuffatthelongestdomainnameatlonglast.com. 2016年3月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月8日閲覧。
スーパーヒーロー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/18 13:02 UTC 版)
「スパイダーマン リーサルフォーズ」の記事における「スーパーヒーロー」の解説
ピーター・パーカー / スパイダーマン 本作の主人公。放射線を浴びたクモに噛まれてスパイダーマンとなった青年。 ヒューマン・トーチ スパイダーマンの友人で、「ファンタスティック・フォー」のメンバー。炎に覆われた身体に変身し、火炎放射を得意とする。 スピードボール 「ニューウォリアーズ」のメンバー。身体の周りにエネルギーを集め、その力でゴムボールのように身体を大きく弾ませることができる。 ダニエル・ランド / アイアン・フィスト 神秘の力を秘めた鉄の拳を持つ。あらゆる武術を身に付けている。
※この「スーパーヒーロー」の解説は、「スパイダーマン リーサルフォーズ」の解説の一部です。
「スーパーヒーロー」を含む「スパイダーマン リーサルフォーズ」の記事については、「スパイダーマン リーサルフォーズ」の概要を参照ください。
スーパーヒーロー(NEXT)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 23:44 UTC 版)
「TIGER & BUNNY」の記事における「スーパーヒーロー(NEXT)」の解説
名前の表記はヒーロー名 / 本名。用語や背景設定の詳細は「用語」の項を参照。 ワイルドタイガー(Wild Tiger) / 鏑木・T・虎徹(かぶらぎ・ティー・こてつ / Kotetsu T. Kaburagi) 声 - 平田広明、田村睦心(少年時代) スポンサー/プレイスメントの変遷 1作目劇場版1劇場版22作目Top MaG(架空の企業)、SoftBank → S.H.Figuarts(バンダイ)、SoftBank FamilyMart LOTTE LAWSONIMAGINATION WORKS(BANDAI SPIRITS)、PAC-MAN、KINTO、浅田飴 ※2作目の「ダブルチェイサー パート1・パート2」のプレイスメントについては#用語を参照。 本作の主人公。髪型はTV版及び劇場版1では長めのシャギーショート、劇場版2ではもみあげを長めにして襟足を短くしている。ヒーロー活動時には目の周りに虎の牙を模したアイパッチを貼っている。 移籍してアポロンメディア所属となった仕事も私生活も崖っぷちの元・人気ヒーロー。一人称は「オレ」。「ワイルドに吼えるぜ!!」が決め台詞。好物はチャーハン。一般市民を守るためなら器物破損もためらわない大胆な行動から、「正義の壊し屋」の異名を持つ。移籍により新人ヒーローであるバーナビーと、TIGER & BARNABYとしてコンビを組むこととなった。当初はバーナビーとは互いに反発していたが、彼の事情を知るとお節介な性格から深入りし、徐々にバーナビーを理解するようになる。 NEXT能力は、5分間だけ身体能力が100倍になる「ハンドレッドパワー」(5ミニッツ100倍パワー)。ただし、発動後1時間は再使用できない。その能力によってビルの屋上に飛び移ったり、巨大な瓦礫を持ち上げることができる。さらには聴覚を高めてわずかな音を聞き分けたり、治療力を高めて傷を治すこともできる。ただし、傷の治療はロックバイソン曰く「痩せ我慢」とのことで、完全ではない。移籍前は青と白を基調としたアメリカン・コミックスヒーロー風のスーツ(TOPMAGスーツ)だったが、移籍後は黒いインナーに白と蛍光グリーンの外部装着型スーツを着用。腕にはワイヤーガンが装着されており、スーツを着用しない平常時や旧スーツ装着時にはリストバンド形のワイヤーガンを使う。身長180cm。 人情に厚く人命を最優先する真面目な性格だが、その一方で大雑把で行き当たりばったりな一面もある。良かれと思ってしたことが裏目に出ることが少なくなく、バーナビーから「お節介」、「早とちり」などと指摘されることが多かった。その反面、自身の問題は一人で抱え込みがちで、しばしば周囲とのトラブルの原因になる。既婚者だが、妻の友恵とは5年前(第9話時点)に病気で死別しており、彼女の「どんな時でもヒーローでいて」という最後の言葉がヒーローを続ける行動原理となっている。一人娘の楓を母の安寿に預け、シュテルンビルトで一人暮らしをしている。 能力が減退したため、一連の事件の後にヒーローを引退したが、1年後には能力が1分しかもたないワイルドタイガー・ワンミニットとして2部リーグのヒーローに復帰した。 バーナビー・ブルックスJr.(Barnaby Brooks Jr.) 声 - 森田成一、永吉ユカ(少年時代) スポンサー/プレイスメントの変遷 1作目劇場版1劇場版22作目バンダイ(Crusade、及びBANDAI)、amazon.co.jp(第6話より) 1作目に同じ 1作目に同じ バンダイ(BattleSpirits、及びBANDAI)XFLAG、モンスターストライク(いずれもミクシィ)、TANITA ※2作目の「ダブルチェイサー パート1・パート2」のプレイスメントについては#用語を参照。 アポロンメディア所属の「スーパールーキー」。髪型は長めのカールヘア。 一人称は「僕」。他のヒーローと異なりヒーロー名は持たず、意図的に本名と素顔を公表している。アポロンメディアへ移籍してきた虎徹とは、ヒーロー界初のコンビTIGER & BARNABYとして活動することになる。基本的に言葉遣いは丁寧だが、常にクールな現実主義者。当初の活動方針は「仕事としてのヒーロー」であり、自身のスタンスとは異なる虎徹を「おじさん」と呼んで軽蔑し、コンビが本意ではないことを露わにしていたため、関係は最悪であった。ジェイクとの対決を通じ、虎徹を認めて以降は「虎徹さん」と呼ぶようになり、彼の優しさを他者に説くほど強い信頼を抱くようになった。 NEXT能力は、虎徹と同じく「ハンドレッドパワー」(5ミニッツ100倍パワー)だが、後先考えずに能力を使う虎徹と異なり、ここぞという時を慎重に選んで発動させている。パンチを得意とする虎徹とは対照的に、キック技を得意としている。スーツの基本カラーは白と赤(インナースーツに由来する部分は黒)で、イメージカラーはピンク。また、第22話と第23話では黒と赤が基本カラーの新しいスーツを一時的に着用した。第1話でも当初は黒と赤を基本カラーとする同じようなスーツ(プロトタイプスーツ)で登場したが、細部は異なる。マスクの両脇に長い耳のような部位があることと跳躍が得意なことから、虎徹には「バニー」という愛称で呼ばれている。本人は当初この愛称を嫌がっていたが、そのうち普通に返事するようになった。デビューシーズンでは総合第1位およびMVPを獲得し、セカンドシーズンではクォーターシーズン記録を更新した。身長は185cm。10月31日生まれ。 4歳の時、右手の甲にウロボロスの刺青を入れた男によって両親を殺害されたため、犯人を見つけ出して復讐することを糧として生きながら、長年に渡り唯一記憶に残っていたウロボロスの紋章を手がかりに犯人を捜していた。本名と素顔を公表しているのも、両親とその仇に対する思いからである。その真犯人がマーベリックであることを知った際には激しく動揺しており、彼が逮捕されて事件が決着した時点で一度はヒーローを辞めたが、虎徹が復帰したことを契機にヒーロー界へ舞い戻る。 2作目 キャッチコピーが「スーパー貴公子」となる。 ブルーローズ(Blue Rose) / カリーナ・ライル(Karina Lyle) 声 - 寿美菜子 スポンサー/プレイスメントの変遷 1作目劇場版1劇場版22作目pepsi NEX(SUNTORY) pepsi 劇場版1に同じ Coolish(ロッテ) タイタンインダストリーに所属する「ヒーロー界のスーパーアイドル」。一人称は「私」。「私の氷はちょっぴりコールド、あなたの悪事を完全ホールド」が決め台詞。同時に歌手としても活動しており、人気も高い。 NEXT能力は「氷を操る」こと。手のひらやフリージング・リキッド・ガンから氷を発射し、自在に操る。敵の攻撃をかわす際に取る媚態の入った行動は、「キューティー・エスケープ」と呼ばれている。スーツの基本カラーは青と水色のハイレグレオタード。キャラクター原案の桂によると、バストはあまり大きくなくコスチュームの半透明のパーツで大きく見せている。身長161cm。 企業から女王様キャラを要望されているのでヒーロー時は高飛車な言動が多いが、普段は明るく真面目ながら意地っ張りの面もある女子高生。危険の伴うヒーロー活動をする娘を心配しながらも支える父のエリック(声 - 仲野裕)と喜んで応援している母のクリスティーナ(声 - 亀井芳子)と共に暮らしているが、学校の友人のエミリー(声 - 角田紗里)とジェーン(声 - うえだ星子)には、ヒーローであることを隠している。 本来は歌手志望で、ヒーロー活動は歌手デビューの条件としてスポンサーから提示されたもの。そのため、ヒーロー活動を不本意に思っていた時期もあった。第4話で虎徹へ悩みを打ち明けてからは、その後も事あるごとに惹かれていき、第9話では彼が子持ちであることを知ってショックを受けたものの、第14話で自身の恋を自覚する。 パイロットフィルム版では髪型、銃、コスチュームデザインが異なる。 ロックバイソン(Rock Bison) / アントニオ・ロペス(Antonio Lopez) 声 - 楠大典 スポンサー/プレイスメントの変遷 1作目劇場版1劇場版22作目牛角 HYBRID太麺堂々(日清食品) すき家 カラオケの鉄人(鉄人化計画)Nozaki's(ノザキのコンビーフ。川商フーズ)、BUFFALO、Yostar、信州 油屋清右衛門(山岸産業)、アイリスオーヤマ クロノスフーズに所属するヒーロー。キャッチコピーは「西海岸の猛牛戦車」。その名の通り、牛をモチーフとした緑のスーツを着用している。NEXT能力は「肉体硬化」(頑強な皮膚)。動きが他ヒーローよりは鈍重な分、巨体と持ち前のパワーを活かして活躍するが、ドジを踏むこともしばしばあるため、ランキングでは下位に甘んじている。容姿や能力に反し、性格には涙脆い一面も存在する。 虎徹とは学生のころからの腐れ縁で、長年の親友かつ良きライバルで、プライベートでも親交は深く、よく飲みに行っている。身長191cm。 1作目のスポンサーを務めた牛角は、放送終了後に関西圏・関東圏の店舗でコラボメニューを期間限定販売した。 スカイハイ(Sky High) / キース・グッドマン(Keith Goodman) 声 - 井上剛 スポンサー/プレイスメントの変遷 1作目劇場版1劇場版22作目TAMASHII NATIONS(バンダイ)、USTREAM TAMASHII NATIONS、MOVIX、T-JOY 劇場版1に同じ PASSLOGY(パスロジ株式会社)TAMASHII NATIONS、スギ薬局、T-JOY、MOVIX ポセイドンラインに所属するヒーロー。ヒーローランキングのトップに君臨し、老若男女に絶大な人気を誇る「キング・オブ・ヒーロー」。トップの座をバーナビーに譲り渡してからは、「風の魔術師」と呼ばれるようになる。身長175cm。 NEXT能力は「風を操る」こと。スーツの基本カラーは白(銀色)と紫。頭部は西洋甲冑のような顔面を覆うヘルメット状で、額からは1本の長い角状のパーツが伸びている。顔面部分は目鼻が不明瞭で無機的なデザインだが、顎の部分に独特のくびれがあり、作中に登場するポセイドンラインのモノレール先頭車両にも類似する。胴体はロングコート状のデザインになっており、背部に装着したジェットパックと能力の風で飛行することも可能だが、ジェットパックが無いまま能力を使用した場合は、ただ自分が浮遊するだけに留まっている。 毎日の努力を怠らない真面目な好青年で、他のヒーローからの信頼も厚い。裏表が無い性格で、スーツを着ないときでもヒーローのように見栄を切ることがある。思い込みも強く、決め台詞にこだわったり、「ありがとう、そしてありがとう」のように同じ単語を繰り返す癖があるが、そんな天然キャラであることも持ち味とされている。私生活では、ジョンという名前の大型犬を飼っている。「HERO TV」の活動とは別に、夜は空から街を見回るパトロールを日課にしている。 ドラゴンキッド(Dragon Kid) / ホァン・パオリン(黄 宝鈴 / Pao-Lin Huang) 声 - 伊瀬茉莉也 スポンサー/プレイスメントの変遷 1作目劇場版1劇場版22作目Calbee、DMM.com Calbee、DAM(第一興商) 劇場版1に同じ 一蘭、じゃがりこ オデュッセウスコミュニケーションに所属するヒーロー。キャッチコピーは「稲妻カンフーマスター」。 NEXT能力は「雷を操る」こと。自身の格闘技に電撃を乗せた攻撃を放つほか、肉体自体に耐電性を持つ。両端に龍頭をあしらった棍棒を武器に持ち、大きな円盤が左右にある髪飾りをつけて戦う。身長157cm。 ボーイッシュな性格をしており、一人称も「ボク」を使うボク少女で、女性らしい格好もあまり好まない。 本来は、幼少時から格闘技の英才教育を受けた明るく健気な女の子。両親からの期待を背負って故郷から送り出され、未成年ということもあり、普段はオデュッセウス社員のナターシャ(声 - 永吉ユカ)が両親の代理として世話をしている。そのナターシャから成績は申し分ないと評されており、作中でドラゴンキッドは登場直後すぐ犯人逮捕に至る場面が少なくなかった。活動外のシーンではよく食事中の姿が描かれる。 折紙サイクロン(おりがみサイクロン / Origami Cyclone) / イワン・カレリン(Ivan Karelin) 声 - 岡本信彦 スポンサー/プレイスメントの変遷 1作目劇場版1劇場版22作目.ANIME(バンダイビジュアルが当時展開していた公式ショップ)※下記は全て第14話より高須クリニック、livedoor、ナムキャラ応援団 BVC(「.ANIME」から改称)、minimini ナンジャタウン、DMM.com、大江戸温泉物語 namco、BANDAI 食玩(バンダイ キャンディ事業部)、三幸製菓、A-on STORE(バンダイナムコアーツの公式ショップ)、ドン・キホーテ、お〜いお茶(伊藤園)、OLFA、Sunshine City ヘリペリデスファイナンスに所属するヒーロー。ヒーロー活動よりも、「HERO TV」の放送中にスポンサーロゴをアピールするために見切れて映ることに執念を燃やす「見切れ職人」。ヒーローランキングでは最下位にいることが多いが、隠れた人気を獲得している。 NEXT能力は「擬態」。触れた相手の姿形や声を完璧にコピーできるが、外見だけで特殊能力まではコピーできない。人間以外の無機物にも擬態できる。NEXTとしての能力はヒーロー向きとは言えないものの、身体能力は非常に高い。ヒーロースーツは忍者がモチーフで、顔面部分は歌舞伎の隈取風。身長170cm。 日本マニアで忍者に憧れている青年。NC1979年当時は、力士にも興味を示している。自宅も日本家屋風の部屋である。仕事の際は「ござる口調」でテンションが高いが、これは無理をしているためで、普段は猫背気味の大人しく後ろ向きな性格。ヒーローアカデミーの出身で、バーナビーにとっては年下だが、先輩にあたる。ヒーロー向きではない自身の能力に内心コンプレックスを抱えており、卑屈な面を見せることもあったが、様々な事件を経て彼なりに成長していった。 ファイヤーエンブレム(Fire Emblem) / ネイサン・シーモア(Nathan Seymour) 声 - 津田健次郎 スポンサー/プレイスメントの変遷 1作目劇場版1劇場版22作目FMV(富士通)animate(第14話より) animate、Domino's Pizza 劇場版1に同じ animate、Aqua Clara、ATSUGI 自分がオーナーであるヘリオスエナジーに所属するヒーロー。キャッチコピーは「ブルジョワ直火焼き」。 NEXT能力は「火を操る」こと。掌から出す超高度の炎を自在に操ることができ、現在知られている炎を扱うNEXTの中では最高の能力を持つと評されている。スーツの基本カラーは赤。覆面レスラーさながらに口だけを露出した赤いマスクと、常に炎のように揺らめいて見える模様のマントが特徴。出動時の移動手段として専用のカスタムカーをよく使っており、高度な運転技術を持つ。 身長186cm。常にオネエ言葉で話し、男性ヒーロー陣に粉をかけたりする自称「女子」の黒人男性で特にブルーローズやドラゴンキッドと良く行動を共にしているが、冷静さを失ったり激昂したりすると男口調が出てしまう。その一方で『The Rising』では若い頃に性同一性障害によって周囲から迫害された過去が判明し、それがヒーローとなった以降もトラウマとして残っている描写がなされている。 ヒーローの中では、ワイルドタイガーやロックバイソンと並んで年長者。世話焼きで気の回る性格のため、他のヒーローの相談に乗ることも多い。 Mr.レジェンド(Mr.Legend) 声 - 小杉十郎太 「HERO TV」の放送開始以前から活躍していた初代ヒーロー。本名不明(息子の姓名はペトロフ)。歴代ヒーローの中でもトップクラスの功績を上げたが、ある日人々の前から忽然と姿を消した。遺した功績はシュテルンビルトで賞賛され、各地に建てられた銅像は現在も平和の象徴とされている。虎徹にとっては恩人でもあり、ヒーローを目指すきっかけにもなった。15年前にジェイクを逮捕したことになっている。 NEXT能力は虎徹やバーナビーと同じく「ハンドレッドパワー」(5ミニッツ100倍パワー)。銃弾を弾き返して衝撃波で犯罪者を倒す描写がある。コスチュームは簡素で、顔は目の部分だけ覆い、体形も補正されずに下腹が出ている。 公にはされていないが、晩年には能力の減退が起きて往年の力が出せなくなってしまっており、それを補うために、他のヒーローに犯人を追い詰めさせ、確保する見せ場だけレジェンドがやるといった八百長に近い形でヒーロー活動の記録を更新していた。しかし、能力が減退した自分と市民の期待との狭間で悩み酒に溺れ、正義感にあふれていた性格も一変して荒んでしまい、さらには妻への家庭内暴力に至り、それを止めようとした息子のユーリにも手を上げたため、彼の能力により殺害された。
※この「スーパーヒーロー(NEXT)」の解説は、「TIGER & BUNNY」の解説の一部です。
「スーパーヒーロー(NEXT)」を含む「TIGER & BUNNY」の記事については、「TIGER & BUNNY」の概要を参照ください。
スーパーヒーロー
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地球上の超人の多くは、危険な物質や力にさらされると超能力を発揮するという、原因不明の遺伝的特徴である「メタジーン(英語版)」にその力を借りている。また、魔法や遺伝子操作(または突然変異)、バイオニクス(後述)によって力を得ている者もいる。ほとんどのスーパーヒーローと一般人の間には大きなパワーギャップがある。また、人間ではないことで力を得ている人もいる(下記の人種を参照)。また、スーパーヒーローやスーパーヴィランの中には、超人的な力を全く持っていないが(例えば、バットマン、ロビン、グリーン・アロー、スピーディ(DCコミックス)(英語版)など)、特殊な装備や、武術などの特殊技能を「人間の可能性の絶対的な限界まで」訓練することで、その効果を発揮する者もいる。 人間がコスチュームを身につけて犯罪に立ち向かうようになったのは、1930年代のことである。最初のスーパーヒーローは、クリムゾン・アベンジャー(英語版)やザ・サンドマン(英語版)などのキャラクターだった。1940年11月には、初のスーパーヒーローチーム「ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ」が結成された。第二次世界大戦中、アメリカを枢軸国から守るために、アメリカのすべてのヒーローがオールスター・スクワドラン(英語版)として結束した。しかし、アドルフ・ヒトラーの魔法(「聖槍」と「聖杯」)により、最強のヒーローたちは枢軸国の領土に入ることができず、スーパーヒーローたちが連合国の領土で防衛活動を行う一方で、ロック軍曹(英語版)のような普通の人間が中心となって、戦争の攻撃部分を戦うことになった。戦後、JSAは偏執狂的な非米活動委員会の圧力を受けて解散した。その後も様々なタイプのヒーローが活躍したが(主に「チャレンジャーズ・オブ・ジ・アンノウン(英語版)」や「探偵チムプ(英語版)」などの非コスチューム系)、新世代のコスチュームヒーローが活躍したのはスーパーマンの公然デビュー以降であった。その後すぐにジャスティス・リーグ・オブ・アメリカが結成され、地球上で最も優れたスーパーヒーロー・チームであり続けている。ほとんどのDCヒーロー(ティーン・タイタンズなど)は、いずれかの時点でリーグに所属していたか、またはつながりがある。 一般的に、スーパーヒーローは全知全能に近い力を必要としない。さらに、メジャーなヒーローや宇宙の存在には、明確な弱点がある。例えば、スーパーマンは魔法やクリプトナイト、赤い日差しに弱く、グリーン・ランタンは当初、木や黄色が苦手だった(現在はほぼ克服されている)。また、バットマンは超人的な力を持たず、鋭い知性と絶え間ない訓練、そして特殊な技術でそれを補っている。 スーパーマンやフラッシュなどのスーパーヒーローは、一般の人々に受け入れられ、賞賛されているが、一部の人々は「超人」には消極的に対処しなければならないと考えている。そこで、国境を越えて犯罪に立ち向かうスーパーヒーローを支援するために、「ドーム」と呼ばれる組織が結成され、グローバル・ガーディアンズ(英語版)と呼ばれるスーパーヒーロー・グループがその主なエージェントとなった。しかし、国連の支援を受けていたドームは、より有名なジャスティス・リーグに最終的に負けてしまった。一般的にDCコミックは、『ウォッチメン』のプロッとやバットマンのように、1980年代から90年代前半にかけてダークユーモアのスタイルで、自分たちのチームや組織のパロディを展開してきた。ドゥーム・パトロール(英語版)やジャスティス・リーグ・インターナショナル(英語版)のようなスーパーヒーロー・チームでは、作家たちは、力の強いエゴが人格を支配するという独自のバージョンで、記号的なダーク・ユーモアのより繊細なアプローチをしていた。 しかし、アメリカ政府はもっと慎重な姿勢をとっていた。第二次世界大戦中、アメリカ政府は「プロジェクトM」を開始し、クリーチャー・コマンドーズ(英語版)のような実験的な兵士を作って戦争に参加させた。これらの実験のほとんどは一般には秘密にされている。現在、政府はDEO(英語版)(デパートメント・オブ・エクストラノーマル・オペレーション)や、最近ではA.R.G.U.S.(英語版)を通じて、超人や類似の存在に対処している。非公式には、「チェックメイト(英語版)」と呼ばれるコスチュームを着た(しかし超人ではない)エージェントの組織を使っている。また、政府は「ブラック・オプス(英語版)」のためにタスク・フォースX(「スーサイド・スクワッド」として知られる)を結成した。ほとんどのメンバーは、捕らえられたスーパーヴィラン(つまり消耗品)であり、強く「奨励」されて加入した(しばしば、極めて危険な任務を生き延びた場合には恩赦が与えられる)。 追いやられた人格は、しばしばDCUのスーパーヴィランの世界に追いやられる。彼らは通常、強盗や誘拐、窃盗に精通している。力の弱いヴィランは、並外れた複雑な計画を立てるが、その単純な才能のために、バットマンのような無力なスーパーヒーローやブースター・ゴールド(英語版)のような劣ったスーパーヒーローの注意を引くだけである。逮捕された場合、これらの悪役を収容するのに十分な刑務所が適している。より強力な悪役は、世界征服や(世間や悪役仲間からの)普遍的な称賛など、より大きな目標に向かって挑戦する。通常、より強力な敵は、銃弾、電気、毒物などでは簡単に殺せないため、ベルレーブ刑務所(タスクフォースXの本部でもある)や、異次元や宇宙空間など、最大級の施設に収監される。 スーパーヴィランも独自のグループを作ることがあるが、ほとんどのヴィランはお互いを信用していないので、短命に終わることが多い。このようなチームの多くは、カリスマ的で恐ろしい犯罪者の黒幕が特定の目的のために結成したものであり、その例としてシークレット・ソサエティ・オブ・スーパーヴィランズ(英語版)があり、いくつかのバージョンが存在する。ほとんどのヴィランチームは小規模で、セントラル・シティ(英語版)やローグス (コミックス)(英語版)のように個人的に知り合いが集まって結成されたり、その他の理由で協力し合ったりしている(H.I.V.E.(英語版)のような傭兵グループ、コブラ (DCコミックス)(英語版)のような狂信的なカルト集団など)。
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「スーパーヒーロー」の例文・使い方・用例・文例
- スーパーヒーローたちは、私たちが持っていない才能を持っていると思いますか。
- それから,クモのような能力と感覚が発達し,ついに,スーパーヒーロースパイダーマンとなった。
- ピーターは,スーパーヒーローとしての任務,自分自身の私生活,メリー・ジェーン・ワトソン(キルスティン・ダンスト)への愛のバランスを保とうと努力する。
- 彼はまた,スパイダーマンが今ではニューヨーク市の人々に愛され必要とされているため,スーパーヒーローの任務にも満足している。
- ハンコック(ウィル・スミス)は普通のスーパーヒーローではない。
- 彼はスーパーヒーローの格好をしていない。
- この作品の中で,ボンドはスーパーヒーローとしてではなく傷つきやすい人間味のある人物として描かれている。
- プロフェッサーXがミュータントのスーパーヒーローチーム,X-MENを率いている。
- それで,私はスーパーヒーローのシゴセンジャー・レッドとシゴセンジャー・ブルーを創作しました。
- スーパーヒーローは悪と戦わなければなりません。
- スーパーヒーローが勝ち,ブラック星博士は追い払われます。
- 世界でもっとも人気のあるスーパーヒーローの1人,スパイダーマンは50年前にマーベル・コミックに初登場した。
- スーパーヒーローでありながら普通の10代の若者でもあるため,人々はスパイダーマンが大好きだ。
- この新作映画は,普通の男子高校生がどのようにしてスーパーヒーローになっていくのかを私たちに見せてくれる。
- 「アベンジャーズ」はマーベル・コミックのスーパーヒーローたちを主役にした実写映画である。
- シールドの長官,ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)は,ロキと戦って地球を救うため,スーパーヒーローたちのチーム「アベンジャーズ」を結成することを決める。
- フューリーはスーパーヒーローたちに1つのチームとして活動するよう求める。
- アイアンマンを含むマーベル・コミックのスーパーヒーローたちを主役とした2012年のヒット映画「アベンジャーズ」の続きの物語である。
- 現在,米国政府は,危機に直面した際,世界を救うためスーパーヒーローに頼り過ぎていることを心配している。
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