役割語とは? わかりやすく解説

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やくわり‐ご【役割語】

読み方:やくわりご

話し手性別年齢階層を、聞き手読み手)がそれと推測できる、型にはまった言葉話し方老人の使う「わし」や「じゃ」明治女学生語に始まる「てよだわ言葉」、上流階級婦人が使う「ざあます言葉」など。小説劇画などで、会話だけで登場人物性別階層などを示すのに便利に使われる

[補説] 日本語学者金水(きんすい)敏が提唱


役割語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/17 08:56 UTC 版)

役割語(やくわりご)とは、話者の特定の人物像(年齢性別職業階層時代容姿・風貌・性格など)を想起させる特定の言葉遣いである[1][2][3]。主にフィクションにおいてステレオタイプに依存した仮想的な表現をする際に用いられる。小説家清水義範のように以前から指摘する者はあったが、日本語学者金水敏がその歴史的変遷を精査し「役割語」と命名したことを機に、言語学の研究対象として捉えられるようになった。




「役割語」の続きの解説一覧

役割語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/30 05:51 UTC 版)

日本語の一人称代名詞」の記事における「役割語」の解説

詳細は「役割語」を参照 フィクション、特に漫画アニメ脇役一人称代名詞は、役割語であることが多い。このため現実には使われないような代名詞もある。 少年漫画主人公一人称代名詞は、当初「僕」であったが、1960年代後半の『巨人の星』や『あしたのジョー』などから「俺」主流になったヒーロー像がエリート少年から野性的な少年変わったためと考えられる。 また一人称発話自身役割を示す役割語でもあることから、複数ある一人称からいずれを選ぶかは発話自身による個性主張であると同時に自身役割主張でもある。逆に自我形成され自身役割に関して悩み多い思春期には、一人称何を用いるかについて悩む場合がある。特に前述少年漫画主人公一人称変わった頃は、その影響受けた少年にとって「僕」用いることはそれ以前ヒーロー像である「目上の人に従順な良い子」であることを主張していることになり、反抗期特性としてこれから脱却したい。さりとて「俺」用いることは自身自身少年漫画ヒーロー役割であると主張することとなり、それは他者からの嘲笑を誘うのではないか、と悩む場合があった。

※この「役割語」の解説は、「日本語の一人称代名詞」の解説の一部です。
「役割語」を含む「日本語の一人称代名詞」の記事については、「日本語の一人称代名詞」の概要を参照ください。

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