やくわり‐ご【役割語】
役割語
役割語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/30 05:51 UTC 版)
「日本語の一人称代名詞」の記事における「役割語」の解説
詳細は「役割語」を参照 フィクション、特に漫画やアニメの脇役の一人称代名詞は、役割語であることが多い。このため現実には使われないような代名詞もある。 少年漫画の主人公の一人称代名詞は、当初は「僕」であったが、1960年代後半の『巨人の星』や『あしたのジョー』などから「俺」が主流になった。ヒーロー像がエリート少年から野性的な少年に変わったためと考えられる。 また一人称が発話者自身の役割を示す役割語でもあることから、複数ある一人称からいずれを選ぶかは発話者自身による個性の主張であると同時に自身の役割の主張でもある。逆に、自我が形成され自身の役割に関して悩み多い思春期には、一人称に何を用いるかについて悩む場合がある。特に前述の少年漫画の主人公の一人称が変わった頃は、その影響を受けた少年にとって「僕」を用いることはそれ以前のヒーロー像である「目上の人に従順な良い子」であることを主張していることになり、反抗期の特性としてこれから脱却したい。さりとて「俺」を用いることは自身で自身を少年漫画のヒーローの役割であると主張することとなり、それは他者からの嘲笑を誘うのではないか、と悩む場合があった。
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