婦人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/17 13:25 UTC 版)
婦人(ふじん)は、成人女性を指す。敬称はご婦人(ごふじん)であり、英語圏ではMs.に相当する。一般的には成人女性全般または大人の女性への敬称である[1][2]。上流階級の女性には貴婦人があてがわれる[3]。
類似する意味には成人女性全般を意味する婦女(ふじょ)は汎用性の高い女性と同義である[4]。
概説
大正デモクラシーの時期、婦人という語は、普通選挙権要求運動とも連動し、斬新な響きを持った。「婦人公論」に代表されるように、「意識の高い成人女性」との響きさえあった。社会主義国家群でも、「婦人解放の日」を制定した[5]。
婦人という語感が、「年輩女性」との意味合いも持つようになり、次第に使われなくなった[要出典]。男権優位的な言葉である夫人(これは既婚女性を指す)の代替語として使われたこともあった。三井マリ子議員は、「婦」の字は「女」に「帚」であり、女性差別的な表現であるために使わない方がよいと指摘した[6]。なお学術的には、「婦」という文字に含まれる「帚」は単なる形声文字の音符であるため、「ほうき」という意味とは関係がない[7]。
現代の日本語においてより一般化した呼称が「女性」であり、丁寧な呼称が「ご婦人」「レディ」「淑女」である。上流階級の女性に対しては「貴婦人」という呼称となる。
注釈
- ^ “御婦人(ゴフジン)とは? 意味や使い方”. コトバンク. 2023年12月9日閲覧。
- ^ “日本語でのご婦人の同義語や比喩表現”. Reverso Sinonimi. 2023年10月9日閲覧。
- ^ “貴婦人(きふじん)とは? 意味や使い方”. コトバンク. 2023年12月9日閲覧。
- ^ “「婦女」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書”. Weblio辞書. 2023年10月10日閲覧。
- ^ 漆田和代「『婦人』『女』『女性』 女の一般呼称考」れいのるず=秋葉かつえ編『おんなと日本語』有信堂、1993、ただし原論文は1980年。
- ^ 1990年9月の東京「都議会厚生文教委員会で三井マリ子議員(社会・都民会議)が「ほうきを持った女性をかたどった婦人の『婦』という字は性役割の撤廃という面からも非常に問題ある言葉。行政から率先して直すのが大切」と都側に要請。」「読売新聞」1991年7月11日「「婦人→女性」お役所言葉のトレンド 都では条例改正も」
- ^ Baxter, William H.; Sagart, Laurent (2014), Old Chinese - A New Reconstruction, New York: Oxford University Press, p. 156, ISBN 978-0-19-994537-5
関連項目
婦人
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50歳くらい。名前は村野(旧姓は田井)。歳よりも若く見え、色白で頬に薄い赤み。目が大きい。中年太りはしてなく、世帯やつれは見えない。小柄で小顔。短い指に指輪はない。生れは静岡だが、継母と合わず、九州の「弓浦市」の縁者の所に預けられていたという。現在、夫は沼津の神社の神官で、息子と娘がいるが、夫婦不和で、婦人は東京に逃げている。
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「婦人」の例文・使い方・用例・文例
- 婦人団体
- 私が産婦人科探しをした
- 彼女は婦人帽子類のデザイナーだ。
- 彼は15歳のとき婦人帽子業で働き始めた。
- 「あの売春婦は実は婦人警官なんだ」
- トルバドゥールたちは騎士道と貴婦人崇拝を歌った。
- 陸軍婦人部隊員たちは第二次世界大戦中に米国陸軍で働いた。
- 彼女は産婦人科の臨床学准教授である。
- 医師は彼女に婦人科の病歴を聞いた。
- 病院の婦人科
- 急進的な婦人参政権拡張論者のグループ
- 彼女はその老婦人がバスに乗るのを手伝った。
- 絵の中の婦人乗馬者は画家の妻と考えられれている。
- 彼女は日本で最初の婦人記者だ。
- その婦人は緑色のベールをかぶっていた。
- あなたはこのご婦人に席を譲っていただけませんか。
- 婦人靴のパンプス
- 私の友達は産婦人科で働いています。
- 彼女は、鈴木婦人です。
- あなたはバス停でバスを待っている老婦人を知っていますか。
婦人と同じ種類の言葉
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