服飾
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服飾(ふくしょく)とは、衣服と装飾品のこと[1]。またそれらを身につけた装いのことを意味する[2]。「服装」とほぼ同義で使われることもある[2]。また服飾は衣服の飾りのことに限定して使われることもある[2]。
- ^ "服飾". 精選版 日本国語大辞典. コトバンクより2022年8月2日閲覧。
- ^ a b c 「服飾」『ファッション辞典』文化出版局、1999年、63頁
- ^ "服装". 精選版 日本国語大辞典. コトバンクより2022年8月2日閲覧。
- ^ ブリタニカ百科事典「服装」
- ^ 小川安朗『服飾変遷の原則』文化出版局、1981年。
- ^ "不断着・普段着". 精選版 日本国語大辞典. コトバンクより2022年8月3日閲覧。
- ^ "晴れ着". 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ). コトバンクより2022年8月3日閲覧。
- ^ "男子服". ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典. コトバンクより2022年8月3日閲覧。
- ^ "婦人服". 精選版 日本国語大辞典. コトバンクより2022年8月3日閲覧。
紳士服
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「ヴィクトリア朝の服飾」の記事における「紳士服」の解説
1840年代の間、男性はぴったりとした、ふくらはぎまでの長さのフロックコートやベストを着用していた。そのベストはボタンが一列または二列のもので、ショールカラー(shawl collar)やノッチドカラー(notched collar)(ラペル参照)がついており、腰の低い位置までの長さで裾は二股に分かれていた。より正式な場では、昼間には前下がりにななめになったモーニングコートと淡い色のズボンを着用し、夕方には暗い色の燕尾服とズボンを着用していた。シャツはリネン又は綿製で低い襟のついたものであり、時折立たせずに幅の広いボウタイやネクタイを着用していた。ズボンは前開きであり、正式な宴会のほかに乗馬の際のために半ズボンが着用されていた。また、天気の晴れている時には、広いつばのついたトップハットを被っていた。 1850年代には、男性は高い立て襟または折り返し襟のついたシャツに、蝶結び又は「翼」のようにとがった端が出た結び方のネクタイを着用していた。上流階級の人々は引き続きトップハットを着用し、ボーラーハットを着用するのは労働者階級の人々であった。 1860年代になると、男性はより幅の広いネクタイを蝶結び又はゆるく結んだ結び目にまわし、ネクタイピンでとめる結び方をし始めた。フロックコートの長さは膝丈まで短くなり、仕事向けに着用されていた一方、太ももの真ん中ほどの丈のゆったりとしたサックコート(sack coat)はだんだんとフロックコートにおされ、あまり正式でない場に用いられるようになった。トップハットは一時的にとても高い煙突のような形になったが、その他の多様な形が人気となった。 1870年代には、三つ揃いのスーツが柄物のシャツとともに人気を博していった。ネクタイはフォア・イン・ハンド・ネクタイから後になるとアスコット・タイになった。細いリボンタイは、特に南北アメリカにおける熱帯気候に合わせてかわりに用いられた。フロックコートやサックコートはより短くなった。また、ボートに乗る際にはひらたい麦わらのカンカン帽が着用されるようになった。 1880年代の間には、正式な夜間着はいまだ暗い色の燕尾服に暗い色のベストとズボンに白い蝶ネクタイ、翼状の襟のついたシャツであった。中盤には、ディナー・ジャケットやタキシードは少しくつろいだ正式な場にも用いられるようになった。射撃のような外で行う荒削りな娯楽の際には、ノーフォークジャケットやツイード又は羊毛の半ズボンが着用されていた。膝丈のトップコートにはベルベットやファーの襟がしばしばついていて、それや膝下の長さの外套は冬に着用されていた。男性の靴は高いヒールに細いつま先のものであった。 1890年代からはブレザーが導入され、運動用や航海用、その他の普段着として着用された。 ヴィクトリア朝の多くを通して、多くの男性はかなり短い髪型であった。これは口髭、もみあげ、あごひげを含む顔の毛の様々な形態と同時になされていた。1880年代の終わりから1890年代の初めまでずっと、さっぱりと毛を剃られた顔は流行にならなかった。 信頼できる記録は残っていないので、男性が本当に着用していたものと雑誌や宣伝において売られていたものの区別は不確かである。
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