首輪
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/09 02:04 UTC 版)
首輪(くびわ、Collar)は、首に付ける輪。大まかに以下のような種類に分かれる。
用途別の首輪
ファッションとしての首輪
13世紀のヨーロッパにおいて中世のシュミーズの引き紐をもとに発展した、分離した状態の襟 (Collar) のことを指す。エリザベス朝のイギリスにおいても独自の発展を遂げ、襞襟のようなものが生まれた。近年においては、襟を省略した着やすい衣服が主流になった。
チョーカー (Choker) という名称で首に巻くリボンのようなものや、ホックで留めるものが存在している。古代エジプトでは主に古王国時代に女性が身に着けた装身具であり[1]、19世紀のイギリスではエドワード7世の王妃アレクサンドラが首の手術痕を隠すために積極的に利用したほか、真珠などの宝石やレースでできた装飾的なものを使用した。
首飾り(ネックレス)の同義語として使用されることもある。また、これとよく似たスタイルの付け襟といったものもある。
パンク・ファッションが一般化すると、鋲付きの首輪が登場した。これは欧米でいうパワーコスチューム(意味を持たせた記号論的衣服)として、凶暴さや既存のルールに縛られないという決意を意味しており、ボンデージファッションに拡大した。
動物用の首輪
主に犬や猫といったペットに対して使用されるものを指す。個体の識別や、紐や鎖と結び付けて逃亡を防ぐために用いられる。また、首輪の有無は人間の管理の有無を示すので、野良犬や野良猫との区別に用いられることがある。首輪に飼い主の氏名・住所・連絡先等を記した迷子札を付ける場合もある。犬に散歩をさせる場合は、首輪に紐を括り付け、飼い主が紐を持ちながら歩かせることが一般的である[2]。近年では無線式で電気信号を飛ばし首輪に振動を与え、犬に指示できる首輪も存在している。またノミなどの皮膚寄生虫避けの首輪も存在している。夜間の散歩で自動車など他者への視認性を上げるために充電式でLEDで光るセーフティカラーも登場した。 かつては牛や羊のような家畜にも用いられ、カウベルのように識別のための道具を下げることがあった。近年では耳にタグを打っている場合が多い。馬は首が発達しているため轡を用いる。
刑罰用の首輪
手枷と同様に犯罪者への刑罰としての首枷が、中国を初めとして、中世ヨーロッパや中世日本でも用いられた。
出土事例としては、1962年の中国で、漢代の刑徒の墓が522基発見されたが、その内の一基の墓センから、南陽郡宛県出身の陳便という刑徒が頭髪を剃られ、鉗(けん)=鉄の首枷をされたこと、永初元年(107年)5月25日に埋葬されたことが記されており、鉗自体も出土している[3]。
手枷と一体化したものが多く、おしゃべり、飲酒、博打、追突への刑罰に対し用いられている。奴隷が存在していた時代には自由を奪うために拘束具として首輪が用いられた。見せしめとしての意味も大きい。文献例として、14世紀成立の『太平記』二巻に首枷の記述が見られるが、手枷孔は頭の前後にあり、「縦型」で、西洋のような頭の横に手枷孔がある「横型」ではない。
首輪の役割
もともと首輪は装飾品であったが、呼吸をする部位を締めることから重要な部分を抑えている、という記号論的な意味を内包する。特に犬に対して用いられる首輪は、被支配者の象徴としての意味合いが強く、「飼い犬」を示す記号でもある。そのため首輪をしていることは自由意志を持たない、支配されているという意味合いを示すことが多い。
動物用首輪には首輪につなげたリードを引くことによって、動物に飼い主の意思を伝える働きがある。特に犬にはそうした調教が施されることが多い。動物愛護の観点から、首輪を強く引くことがペットに必要以上の苦痛を与える可能性が指摘されている。近年ではボディハーネス(en)も普及し始めている。
脚注
首輪
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/05 15:43 UTC 版)
ミャンマーとタイの一部地域の女性により続けられており、幼少時より装着する真鍮の首輪を増やしてゆき首を長く見せるという風習。 首長族などと呼ばれているが、実際には首が伸びているのではなく、首輪の重さで鎖骨と肩の位置が下がっていくという変工。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/11 02:25 UTC 版)
「チョコボの不思議なダンジョン」の記事における「首輪」の解説
装備することで良い効果や不利を生じさせるアクセサリ。呪われているものも多い。
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「Collar×Malice」の記事における「首輪」の解説
主人公にはめられた首輪。その首輪には毒が内蔵されており、主人公は常に死の恐怖に脅かされている。
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「インデックス (とある魔術の禁書目録)」の記事における「首輪」の解説
かつては禁書目録の離反を防ぐ名目の元、ローラ(ひいては英国女王)に「首輪」と呼ばれる術式を施されていた。喉の奥に不気味な紋章が刻まれ、これにより表向き、インデックスの脳は85%が魔道書の記憶で占められ、残りの15%の記憶で生きているとされ、1年毎にその15%の記憶を消去しなければ命を落とすという制約がかけられていた。そのため彼女には昔(1年前に日本へ来た以前)の記憶が無い。 また、他の「必要悪の教会」のメンバーには「首輪」の存在を知らされていなかったため、過去には多くの彼女と親しい人物(特にステイルやアウレオルス)が彼女の記憶消去を回避するため奔走したが、成功した者はおらず歴代のパートナー達は已む無く彼女と別離する事となった。ついにはその残酷な宿命を悲観したステイルと神裂によって、少しでもインデックスの別れの負担を軽減させようと「敵」を装って追跡するという究極的な措置が取られるまでになったが、最終的に上条が「首輪」を破壊したことで記憶を消去する必要が無くなった。
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「チョコボの不思議なダンジョン 時忘れの迷宮」の記事における「首輪」の解説
装備することで、状態異常を防いだり、満腹度が減らなくなったりと、様々な効果が得られる。
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「首輪」の例文・使い方・用例・文例
- 彼が犬に首輪をかける
- その首輪は彼女にとても似合う。
- 彼は首輪を身につけていた。
- 彼は金の首輪と鳥の羽で作られたコートを着ていた。
- 犬は首輪をすり抜けた。
- 犬はやすやすと首輪をはずした。
- この首輪は猫の首を絞めている
- 鉄の首輪で窒息させる
- 2本の暗い縞の首輪がついた、がっしりして尾の長い数種のトカゲ
- 明るい色の羽毛と白い首輪を持つ一般的なキジ
- 泥棒は重い木製の首輪をつけられていた
- 花の首輪は勝ち馬の首に掛けられた
- 犬用の首輪
- 登録番号を示す犬の首輪の金属版
- マイクは犬の首輪に取り付けられ,犬の出す音をキャッチする。
- 発信機のついた首輪が捕らえられたサルの首に取りつけられ,その後サルは野に放される。
首輪と同じ種類の言葉
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