狩衣とは? わかりやすく解説

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かり‐ぎぬ【狩衣】

読み方:かりぎぬ

《もと、狩りなどのときに着用したところから》古代中世公家常用し略服胡服(こふく)系の盤領(まるえり)で、前身頃(まえみごろ)と袖が離れており、袖口にくくりの緒がついている布製であるところから布衣(ほうい)とよんだが、平安後期になると、野外の出行や院参華麗な絹織物使われるようになり、位階年齢相応したものを用い慣習生じた近世では、有文の裏打ちを狩衣とよび、無文の裏無し布衣とよんで区別した狩襖(かりあお)。


かり‐ごろも【狩衣】

読み方:かりごろも

【一】[名]狩りのときの服。かりぎぬ

秋の野露わけきたる—(むぐら)しげれる宿にかこつな」〈源・手習

【二】裁つ」「着る」「掛く」「裾」「紐(ひも)」の縁から、あるいは乱れた傷んだりするものであるところから、「乱る」「立つ」「裾野」「日も」などにかかる。

「—乱れて袖にうつりゆく」〈夫木・一一

「—たち憂き花のかげに来て」〈玉葉集・旅〉


狩衣

読み方:カリギヌ(kariginu)

(1)鎌倉・室町時代以降正装
(2)江戸時代武家服制


狩衣

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/08 06:43 UTC 版)

狩衣(かりぎぬ)は、平安時代以降の公家の普段着。もともとはの時に着用したのでこの名前がついたが、活動的であることから次第に普段着として定着した。その後、時代を経るに従って公服としての色彩を増し、直垂に次ぐ四位の武家の礼服ともなった。ただし、狩衣姿での参内(御所への出入り)は一切認められなかった。明治時代以降には、神職の常装となった。




「狩衣」の続きの解説一覧

狩衣

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/01 21:03 UTC 版)

日本の染織工芸」の記事における「狩衣」の解説

男役表着で、翁や貴人などの特定の役に用いられ、袷(あわせ)と単がある。袷の狩衣は金襴、錦などで作られ、「高砂」の後シテ住吉明神など、威厳ある役に用いられる。単の狩衣は紗、絽など薄手生地作られ、「住吉詣」のツレ光源氏などに用いる。中で、蜀江文様の狩衣は、「翁」専用衣装である。

※この「狩衣」の解説は、「日本の染織工芸」の解説の一部です。
「狩衣」を含む「日本の染織工芸」の記事については、「日本の染織工芸」の概要を参照ください。

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