枕とは?

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 生活 > 暮らし > 寝具 > の意味・解説 

ちん【枕】

常用漢字] [音]チン(慣) [訓]まくら

[一]チン〉まくら。「枕席枕頭陶枕氷枕

[二]〈まくら〉「枕木枕詞(まくらことば)/草枕氷枕高枕膝枕(ひざまくら)・夢枕


まくら【枕】

寝るときに頭をのせる寝具。「枕が変わると眠れない」「氷枕」「ひざ枕

寝ている頭の方。また、頭のある方角。「東を枕に寝る」

寝ること。宿ること。「旅枕

長い物を横たえるとき、下に置いてその支えとするもの。「枕木

物事のたね。よりどころ。「歌枕

話の前置き落語などで、本題に入る前の短い話。「時局風刺を枕に振る」

地歌箏曲(そうきょく)で、手事(てごと)の導入部分。また、義太夫節で、一段導入部分。

[下接語] 垜(あずち)枕・石枕・初(うい)枕・歌枕腕枕帯枕・籠(かご)枕・(かじ)枕・仮枕北枕木枕伽羅(きゃら)の枕・空気枕・括(くく)り枕・草枕香枕氷枕小枕・袖(そで)枕・高枕(たこ)の枕・旅枕・手(た)枕・手(て)枕・長枕波枕・新(にい)枕・箱枕・箸(はし)枕・初(はつ)枕・膝(ひざ)枕・肘(ひじ)枕・船底枕坊主枕水枕夢枕


まくら【枕】

〔名〕

① 寝る時に頭をのせて、頭を支え道具

万葉(8C後)五・八〇九「ただに逢はず在らくも多く敷たへの麻久良(マクラ)去らずて夢(いめ)にし見えむ」

② 寝ている頭の方。枕元。⇔あと。

書紀720継体七年九月歌謡足取り取りして 魔倶囉(マクラ)取り取りして」

③ 前の方。前。⇔あと。

宇津保(970‐999頃)蔵開中「宿を出でてあとも枕もささめねばふみやるかたそこはかとなし

④ 寝ること。宿ること。また、特に同衾すること。「旅枕」「新枕」など。

俳諧談林十百韻(1675)上「今度訴訟白洲をまくら〈卜尺〉 網引月の出はには西にあり〈松意〉」

(5) いつも身近に置いて離さないもの。つねのこと。「枕言(まくらごと)」

(6) 横に長いものを下から受け支えるもの。「枕木

(7) 物事よりどころ典拠。たね。「歌枕

俳諧葛の松原(1692)「古今俳諧のまくらならむと、よき人も申され侍しよし」

(8) 本題にはいる前の導入部分。前おき。冒頭部分また、落語などで初めにする短い話。

評判記難波立聞昔語(1686)市村四郎次「諸芸何さして見て立物はづかしき所なし。したが言葉に枕(マクラ)おおし」

笹まくら(1966)〈丸谷才一〉六「助教授二人論文悪口をまくらに振って

(9) 地歌箏曲の手事(てごと)(=間奏)の頭につけられることのある短いゆっくりした部分。序。

(10)まくらぞうし枕草紙)②」の略。

雑俳柳多留四四(1808)「きよらかな枕は親の前で見る」

[補注]単に寝具であるだけでなく、「書紀垂仁五年一〇月」に天皇皇后サホヒメの膝を枕にして寝るとあるのをはじめ、「書紀仁徳四〇年二月」「書紀雄略即位前」「大鏡‐四」など、膝を枕にすることが神意を問うという意味を持つことがあった。


まくら‐・す【枕】

〔自サ変〕 ⇒まくらする(枕)


ま・く【枕・婚・娶・纏】

〔他カ四〕 (「巻く」と同語源)

① 枕にする。枕にして寝る。まくらく

万葉(8C後)一四・三四五七「うち日さす宮のわが背は大和女(やまとめ)の膝麻久(マク)ごとに吾(あ)を忘らすな」

② (のちに「まぐ」とも) 共寝して女性を抱く。交接する。また、めとる。妻にする。

古事記(712)中・歌謡「大和高佐士野を 七行く をとめども 誰(たれ)をし摩加(マカ)む」


まくら・く【枕】

〔他カ四〕 枕とする。

万葉(8C後)五・八一〇「いかにあらむ日の時にかも声知らむ人の膝の上(へ)わが麻久良可(マクラカ)む」


まくら‐・する【枕】

〔自サ変〕 [文]まくら・す 〔自サ変〕 枕を用いる。また、枕として寝る。

紫式部日記1010頃か)寛弘五年八月六日硯の箱にまくらしてふし給へ額つき


まくら 【枕】

材料により木枕草枕・皮枕・陶枕などと呼ぶ。枕は夢と関係すると考えられ、中国では悪夢をみないよう虎頭枕や豹頭枕が作られた。日本でも枕には個人霊魂宿るとして、踏んだり蹴ったりすることが禁忌とされた。船が難破して死体あがらない場合身代わりに枕を墓に埋め地方がある。

作者東郷隆

収載図書明治通り沿い奇譚
出版社集英社
刊行年月1993.6

収載図書明治通り沿い奇譚
出版社新潮社
刊行年月1996.6
シリーズ名新潮文庫


作者星新一

収載図書これからの出来事
出版社新潮社
刊行年月1993.11
シリーズ名新潮文庫


作者服部慎一

収載図書ポケットベル
出版社東洋出版
刊行年月1996.7


作者仁志

収載図書フーコー短編小説傑作選 1
出版社フーコー
刊行年月1998.12


作者清水義範

収載図書恋物語
出版社朝日新聞社
刊行年月1998.12


作者瀬戸内寂聴

収載図書
出版社新潮社
刊行年月2000.1

収載図書瀬戸内寂聴全集15みみらく風のない日々・髪 他
出版社新潮社
刊行年月2002.4

収載図書
出版社新潮社
刊行年月2002.8
シリーズ名新潮文庫


作者ダゴベルト・ヒルフ

収載図書木版画マリア
出版社角川書店
刊行年月2004.8


読み方:まくら

  1. 詐欺賭博師が故意負ること。或は宿屋荒しのこと。「かんたんし」と同じ。
  2. 夕方のこと。或いは詐欺賭博師が故意負けること。或いは宿屋あらしのこと。「かんたん師」参照。又落語家の間では、落語冒頭をいう。この間落語家女子供が多いか、又は地方人が多いかなどの客層探り、又は客席浮いているか、沈んでいるか等の雰囲気によって演ずる噺を決める。

分類 落語家


読み方:まくら

  1. 本類「まくらさがし」略。〔第三類 犯罪行為

読み方:まくら

  1. 詐欺賭博鹿追)ノ手段トシテ初回勝負ニ於テ、被害者タルベキ相手方ノタメ殊更ニ勝ヲ得セシムルヲ云フ。〔第三類 犯罪行為
  2. 〔賭〕詐欺賭博師が最初故意負けることを云ふ。
  3. イカサマ賭博師が最初わざと負けて見ること。

分類 賭、賭博


読み方:まくら

  1. 落語家初めにつけて話す短い話。
  2. 落語初めに話す短い話。
  3. 落語冒頭落語家この間女子供が多いか、又は地方人が多いかなどの客層探り、又は客席浮いているか、沈んでいるか等の雰囲気によって演ずる噺を決める。〔芸能寄席落語)〕
  4. 落語始めに、本筋関連した小咄の類。(※中略)又なかには落語本筋とは全然無関係な、西洋小咄や、ニユース小咄新作して使う人もある。要する枕詞の字句から出たものである

分類 寄席落語芸能

隠語大辞典は、明治以降の隠語解説文献や辞典、関係記事などをオリジナルのまま収録しているため、不適切な項目が含れていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/29 19:24 UTC 版)

(まくら)とは、就寝時に頭部を載せ支持するための寝具[1][2]。 形状は数センチの厚みのある小さな板状のもので、クッション性を持たせたものが多い。スポンジ綿羽毛など柔らかいものを布の袋に詰めた柔らかいものが欧米では一般的であるが、プラスチックや籾殻を詰めた適度な硬さがある枕も用いられている。


  1. ^ ホテルなどでは、基本的には毎日交換する。家庭では毎日〜数日おきに、長い場合でも1週おき程度で交換することが望ましい。それ以上つけっぱなしにすると、汗などによって臭いが発生し、本人が気づかないうちに頭髪がにおうようになる。
  2. ^ 最近は百円均一の店で、枕を物干し竿でうまく干すための商品が販売されており、販売商品点数ランキングの上位にも登場することがある。
  1. ^ a b c d e 意匠分類定義カード(C1) 特許庁
  2. ^ a b c 関ケ原町歴史民俗資料館
  3. ^ a b c 人と寝具の意外と知られていない長く深い縁”. 東洋経済オンライン. p. 1. 2021年9月29日閲覧。
  4. ^ a b 岩井宏實『日本の伝統を読み解く:暮らしの謎学』青春出版社、2003年、ISBN 4413040686、pp.137-140.
  5. ^ 花岡利昌『枕の人間工学 -安眠の条件-』光生館、1993年。ISBN 4-332-01010-8


「枕」の続きの解説一覧

出典:『Wiktionary』 (2018/07/06 00:56 UTC 版)

発音

名詞

  1. まくら就寝時の首や肩への負担軽減することや、髪形を乱さないなどの目的で、寝る際に、床面から少し頭を持ち上げ固定することに用いられる寝具

熟語

成句


※ご利用のPCやブラウザにより、漢字が正常に表示されない場合がございます。
Copyright © KANJIDIC2 - the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group(EDRDG), used in conformance with the Group's licence. Copyright © 1991-2010 Unicode, Inc. All rights reserved. Stroke Order Diagrams(SODs) licensed from © Kanji Cafe.



枕と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「枕」の関連用語

1
100% |||||

2
100% |||||


4
100% |||||

5
100% |||||

6
100% |||||

7
100% |||||

8
100% |||||

9
94% |||||


検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



枕のページの著作権
Weblio 辞書情報提供元は参加元一覧にて確認できます。

  
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
中経出版中経出版
Copyright (C) 2021 Chukei Publishing Company. All Rights Reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
皓星社皓星社
Copyright (C) 2021 株式会社皓星社 All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの枕 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryの (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
漢字辞典
Copyright © KANJIDIC2 - the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group(EDRDG), used in conformance with the Group's licence.
Copyright © 1991-2010 Unicode, Inc. All rights reserved. Distributed under the Terms of Use in http://www.unicode.org/copyright.html.
Stroke Order Diagrams(SODs) licensed from © Kanji Cafe.

©2021 GRAS Group, Inc.RSS