枕詞とは?

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枕詞

読み方:まくらことば

 枕詞とは

枕詞とは、和歌などにおいて、決められた語の前において修飾したり、語調を整えたりする語である。枕詞の多くは5文字構成されている。よく知られる枕詞に「ちはやぶる」が挙げられる。「ちはやぶる」は、動詞の「ちはやぶ」の連体形で、荒々しい猛々しいという意味を持ち、「神」「宇治」にかかる。「ちはやふる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに くくるとは」という和歌がある。枕詞のかかる言葉の数は枕詞によってまちまちである。例えば、「ひさかたの」は、「あられ」「」「」「空」「月」「月夜」「」「昼」「天」「日」にかかる。また、たらちねの」は「母」「親」にかかる。枕詞の語は、「枕詞が長い」といった使い方をすることができる。枕詞が長いとは、前置き長いという意味である。「彼は枕詞が長いので聞いていて疲れる」のような使い方をする。

まくら‐ことば【枕詞/枕言葉】

昔の歌文、特に和歌に用いられる修辞法の一。一定の語句に冠してこれを修飾し、または語調を整える言葉。普通は5音、まれに3音・4音などのものもある。「あしひきの」「たらちねの」「ひさかたの」など。冠辞

前置き言葉

寝物語枕物語

二つならべて―ぢゃ」〈西鶴大矢数


枕詞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/12 19:47 UTC 版)

枕言葉(まくらことば)とは、主として和歌に見られる修辞で、特定の語の前に置いて語調を整えたり、ある種の情緒を添える言葉のこと。序詞とともに万葉集の頃から用いられた技法である。


注釈

  1. ^ 『人麻呂の暗号』,『古事記の暗号』,『枕詞の暗号』(『枕詞千年の謎』 改題)(新潮社) 藤村由加 著。
    特に、藤村由加によると、枕詞のほとんどは「枕詞」と「被枕詞」がほぼ同義になるという。たとえば「足引き」は「山」という意味である。「たらちね」は「母」という意味である。「久方」は「高い空」という意味である。このように「枕詞」と「被枕詞」がほぼ同義になる。なぜそういう用法をなすかというと、(古代語レベルで)同じ意味の言葉を重ねることで、その言葉を強調するのが枕詞の目的であるとしている。
  2. ^ 茜色に照り映えるという意味から[14]
  3. ^ 紫(古代紫)は赤みを帯びていることから[14]
  4. ^ 照り映えて美しいという意味から[14]
  5. ^ 明星が明け方に出るところから。「飽く」は同音による。[15]
  6. ^ 明るく照り映えるという意味から[16]
  7. ^ 赤みを帯びるという意味から[16]
  8. ^ 上代の呪術信仰の一つとして、草を結んで幸福を祈るところから。[18]
  9. ^ 朝霧の中でぼんやりとしか見えないという意味から。「乱る」は乱れ散って晴れるという意も。[19]
  10. ^ 朝霧が八重に立つという意味から[19]
  11. ^ 朝露の消えやすく、はかないという意味から[20]
  12. ^ 露がおくという意味から[20]
  13. ^ 雲が浮かび漂うところから[21]
  14. ^ 石上神宮が古代より布留の地(現天理市布留町)に鎮座することから。「古る」、「降る」は同音による。[22]
  15. ^ 妹がかぶる御笠の意味から[23]
  16. ^ 大君に差し掛ける御笠(みかさ)の意味から[24]
  17. ^ 大君に差し掛ける御笠(みかさ)の意味から[25]
  18. ^ 伊勢神宮や神に関係のある語にかかる。[26]
  19. ^ 勢いが激しいという意味から[27]
  20. ^ 飛ぶ鳥が早いことから「早く」にかかる[28]
  21. ^ 本来、信濃の枕詞は「水薦苅」すなわち「みこもかる」であったが、近世に「薦」を「篶」の誤字とする説が有力となり「みすずかる」が広まった。[要出典]
  22. ^ 水鳥の生態から[30]
  23. ^ 水鳥の一種である「鴨」、または同音の「賀茂」から[30]
  24. ^ 鴨の羽が青いことから[30]

出典

  1. ^ 境田四郎「枕詞と序詞」 『万葉集大成6 言語篇』(平凡社、1955年)331頁
  2. ^ 福井久蔵『枕詞の研究と釈義』 不二書房、1927年
  3. ^ a b 土橋寛『古代歌謡論』
  4. ^ 「万葉集の枕詞」『万葉集講座』研究方法篇(春陽堂
  5. ^ 増井元「万葉集の枕詞」『万葉集講座』第3巻(有精堂)
  6. ^ 『折口信夫全集』第1巻
  7. ^ 「万葉集の連合表現」『万葉集研究』第2巻
  8. ^ 『全集』第1巻など
  9. ^ 稲岡耕二「人麻呂の枕詞について」『万葉集研究』第1巻
  10. ^ 澤瀉久孝「枕詞における人麻呂の独創性」『万葉集の作品と時代』
  11. ^ 『古代和歌の発生』
  12. ^ 廣岡義隆「言語遊戯としての枕詞」『上代言語動態論』
  13. ^ 朴炳植『萬葉集枕詞辞典』小学館、1990年 ISBN 978-4-09-387050-4、など。
  14. ^ a b c コトバンク 大辞林(第三版) 茜さす
  15. ^ コトバンク デジタル大辞泉 明星の
  16. ^ a b コトバンク デジタル大辞泉 赤ら引く
  17. ^ コトバンク デジタル大辞泉 秋風の
  18. ^ コトバンク デジタル大辞泉 秋草の
  19. ^ a b コトバンク デジタル大辞泉・大辞林(第三版) 朝霧の
  20. ^ a b コトバンク デジタル大辞泉・大辞林(第三版) 朝露の
  21. ^ コトバンク デジタル大辞泉 天雲の
  22. ^ コトバンク デジタル大辞泉・大辞林(第三版) 石上
  23. ^ コトバンク デジタル大辞泉・大辞林(第三版) 妹が着る
  24. ^ コトバンク デジタル大辞泉・大辞林(第三版) 大君の
  25. ^ コトバンク デジタル大辞泉・大辞林(第三版) 大君の
  26. ^ コトバンク デジタル大辞泉 神風や
  27. ^ コトバンク デジタル大辞泉 千早振る
  28. ^ とぶとり-の 【飛ぶ鳥の】学研全訳古語辞典
  29. ^ とりが鳴く工藤進『日本語はどこから生まれたか―「日本語」・「インド=ヨーロッパ語」同一起源説』(ベスト新書)
  30. ^ a b c コトバンク デジタル大辞泉・大辞林(第三版) 水鳥の


「枕詞」の続きの解説一覧

枕詞

出典:『Wiktionary』 (2018/10/09 07:29 UTC 版)

和語の漢字表記

まくらことば

  1. まくらことば」を参照



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