逢坂山とは? わかりやすく解説

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おうさか‐やま〔あふさか‐〕【逢坂山】

読み方:おうさかやま

大津市京都市との境にある山。標高325メートル古来交通要地。下を東海道本線トンネルが通る。関山。[歌枕

吾妹子に—を越えて来て泣きつつ居れど逢ふよしも無し」〈万・三七六二〉


逢坂山

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/01 07:18 UTC 版)

逢坂山
旧逢坂山隧道東口
標高 324.69[1] m
所在地 日本 滋賀県大津市
位置
北緯35度0分3秒 東経135度50分53秒 / 北緯35.00083度 東経135.84806度 / 35.00083; 135.84806座標: 北緯35度0分3秒 東経135度50分53秒 / 北緯35.00083度 東経135.84806度 / 35.00083; 135.84806
プロジェクト 山
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逢坂山(おうさかやま)は、滋賀県大津市の西部に位置する標高325mである。別名は「関山」[2]

概要

東海道本線大津駅の西約1.6キロメートルに位置し、山頂の真下を東海道本線の逢坂山トンネルが通る。北側には小関越のがある。南は山城国近江国の国境で、古代ここには都を固める関所の一つとして逢坂関が置かれていた[2]。現在は国道1号沿いに逢坂山関址の記念碑が設置され[3]、2009年4月11日に逢坂の関記念公園が完成した[4]。逢坂関は平安時代から蝉丸

これやこの行くも帰るも分かれつつ 知るも知らぬも逢坂の関 — 後撰和歌集』雑歌 一、1089

や、清少納言

夜をこめて鳥のそら音ははかるとも よに逢坂の関はゆるさじ — 後拾遺和歌集』雑歌、940

などの勅撰集の名歌に詠まれていることでも知られている[2][4]。蝉丸がこの逢坂山に住んでいたことからその死去後に祀られるようになった関蝉丸神社もここにある。

山頂には点名「神出」の三等三角点が設置されていて[1]、東側に大津市街地と琵琶湖を見渡すことができる。琵琶湖の湖水を京都市へ通すための琵琶湖疏水のトンネルが北側の山腹を貫通している。西の麓の稲葉台は住宅地となっており、そのすぐ西側を西大津バイパスが通っている。東山麓には東海自然歩道が通り、南の音羽山へ延びている。

北面と東面の一部は琵琶湖国定公園の第2種特別地域および第3種特別地域に指定されている。

歴史

周辺の山

山容 名称 標高
m
三角点等級
基準点名[1]
逢坂山からの
方角と距離km
備考
比叡山 848.08 一等
「比叡山」
北 7.3 日本三百名山
逢坂山 324.69 三等
「神出」
 0 逢坂山トンネル
音羽山 593.22 三等
「小山」
南 2.7 東海自然歩道

脚注

  1. ^ a b c 基準点成果等閲覧サービス”. 国土地理院. 2011年8月14日閲覧。
  2. ^ a b c 『コンサイス日本山名辞典』三省堂、1992年10月、p.73頁。ISBN 4-385-15403-1 
  3. ^ 逢坂山関址”. 滋賀県 (2009年12月14日). 2011年8月14日閲覧。
  4. ^ a b 逢坂の関記念公園”. 滋賀県 (2010年5月10日). 2011年8月14日閲覧。
  5. ^ 池田正一郎『日本災変通志』新人物往来社、2004年12月15日、722頁。 ISBN 4-404-03190-4 

関連項目




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