上代特殊仮名遣とは? わかりやすく解説

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上代特殊仮名遣

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/16 06:04 UTC 版)

上代特殊仮名遣(じょうだいとくしゅかなづかい)とは、上代日本語における『古事記』・『日本書紀』・『万葉集』など上代(奈良時代頃)の万葉仮名文献に用いられた、古典期以降には存在しない仮名の使いわけのことである。




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上代特殊仮名遣(「音節結合の法則」)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/26 10:25 UTC 版)

有坂秀世」の記事における「上代特殊仮名遣(「音節結合の法則」)」の解説

有坂国語学最大業績は、上代特殊仮名遣における「母音調和」又はその痕跡発見したことである。まず「国語あらわれ一種母音交替について」(昭和6年12月)において、甲・乙類の仮名に関して、「甲類仮名に用ゐられた漢字の音は主として明瞭な後舌母音含み乙類仮名に用ゐられた漢字の音は主として中舌的又は前舌的(殊にUmlaut的)の母音含んでゐる。」と指摘したその後、「古事記に於けるモの仮名用法付いて」(「昭和7年11月)において、さらに分析深めて、以下の如き法則」を発表したオ列甲類音とオ列乙類音とは、同一結合単位内に共存することはない。 ウ列音とオ列乙類音とは、同一結合単位内に共存することは少ない。特に2音節単位結合については例外がない。 ア列音とオ列乙類音とは、同一結合単位内に共存することが少ない。 しかし、この論文一ヶ月前の同じ雑誌国語と国文学昭和7年10月に、池上禎造がほぼ同内容論文古事記に於ける仮名毛・母に就いて」を発表していた。この「先陣争い」は、原稿日付雑誌の出版月が「ねじれ」ており、やや複雑である。(慶谷、上掲書、p.273) 有坂秀世: 昭和7年8月1日(原稿日付)、昭和7年11月(出版) 池上禎造: 昭和7年8月2日(原稿日付)、昭和7年10月(出版) しかし、二人の間に争う気持ちのなかった事は、以下の引用文から明らかである。「此の法則関し池上禎造は同じ事実を私とは独立発見せられ、且その発表(私の「国語にあらはれる一種母音交替について」の所説中の関係部分引用して居られるが)に於て私の「古事記に於けるモの仮名用法について」より一ヶ月先んぜられたにも拘わらず、去る昭和十六六月日本諸学振興委員会国語国文学会の研究発表に於て此の法則を私の研究として引用されたことは、まことに恐縮存ずる所である。ここに特に記して感謝の意公にする次第である。(「国音韻史の研究増補新版」P.681)

※この「上代特殊仮名遣(「音節結合の法則」)」の解説は、「有坂秀世」の解説の一部です。
「上代特殊仮名遣(「音節結合の法則」)」を含む「有坂秀世」の記事については、「有坂秀世」の概要を参照ください。

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