言語変種
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/20 01:59 UTC 版)
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社会言語学 |
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言語変種(げんごへんしゅ)とは、方言の概念を拡張したものであり、同一言語内における特定の集団(もしくは個人)によって話されている様々な言語ヴァリエーションを指す。社会言語学において用いられる用語である。
例
言語変種の例として以下のようなものが挙げられる。
- 地域変種[注釈 1]
- 狭義での方言
- 標準変種[注釈 2]
- 国家によって定められた標準語
- 社会変種[注釈 3]
- エリート、中流、貧民層など、社会集団ごとに固有の言語変種
- 職業変種[注釈 4]
- 特定の職場や場面に固有の言語変種
- 民族変種[注釈 5]
- 黒人英語、ヒスパニック英語など、同じ言語を用いる別々の民族ごとの言語変種
- 家庭変種[注釈 6]
- それぞれの家庭内で用いられる言語変種
- 個人変種[注釈 7]
- 個人ごとに異なる言語変種
ある言語の話者はいくつかの言語変種を習得しており、TPOによって言語変種を使い分けているのが普通である。言語変種は集団への帰属意識、連帯感、自己アイデンティティなどに関連すると考えられている。東京において偶然出会った同郷出身者同士は同じ地域変種で話すことによって連帯感を育むのがその例である。
言語学において、方言は地理的な言語変種を表していたが、現在では広義の用法として言語変種の意味を持ち、狭義での方言を地域方言、社会変種を社会方言などと呼んだりもする。
日本語の言語変種、および日本語と関係の深い言語変種
脚注
注釈
関連項目
言語変種
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 15:10 UTC 版)
ベンガル語の話し言葉に関して、バングラデシュの北東部シレットと、同南東部チッタゴンにおいては、町や村で暮らす人々(ここでは「ジュマ」という焼畑農耕民とは異なるという意味)の間で、他地域のベンガル語話者にはすぐには理解できない、音韻や語彙に特徴を持った方言が生まれている。これらを方言ではない独立した言語であるとみなす立場からは、それぞれ、「シレット語」「チッタゴン語」と呼ばれる。これらを除く狭義のベンガル語の方言は、大まかに Radha、Pundra (Varendra)、Kamrupa、Bangla の4つに分けることができ、イギリスの植民地統治時代の地方区分におおむね合致している。21世紀現在の地域名称で言うと、Radha は西ベンガル州、Pundra は西ベンガル州とバングラデシュの北部、Kamrupa はバングラデシュの北東部、Bangla はバングラデシュの残りの部分に相当する地域で話されている方言である。 バングラデシュと西ベンガル州のベンガル語は、コルカタで用いられるh音がダッカでは脱落し、またいくつかの語彙・発音の差や、バングラデシュ側の方がより実際に発音に近い綴りを用いるなどの違いがあるもののほとんど同じであり、出版や音楽などの交流も支障なく盛んに行われている。この語彙の差は、主に宗教の差によるものであり、イスラム圏であるバングラデシュのベンガル語が、アラビア語やペルシア語からの借用語が多く存在するのに対し、ヒンドゥー教圏であるインドにおいてはこれらの語彙がサンスクリット語由来のものとなっているためである。
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