21世紀現在
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1976年のルナ24号によるサンプルリターンから25年後に打ち上げられたNASAのジェネシスは、2001年12月から2004年4月にかけて太陽風の試料を収集した。ジェネシスの収集器には超高純度のシリコンや金やサファイヤやダイヤモンドが使われており、それらの異なるウエハーは異なる太陽風の粒子を採取するために用いられた。しかし、回収カプセルは2004年9月に地球の大気圏に再突入したがパラシュートが開傘せず、ユタ州の砂漠地帯の地上に激突した。壊れたカプセルから微量の試料を取り出すことができた。それは月より外側から得られた初めての試料だった。 1999年に打ち上げられたNASAのスターダストは、2004年1月にヴィルト第2彗星のコマから噴出した粒子を収集し、2006年に地球へ持ち帰った。 2003年に打ち上げられた宇宙航空研究開発機構 (JAXA) のはやぶさは2005年に小惑星イトカワの探査を行い、試料の採取を試みた後、2010年6月に地球へ帰還した。サンプル採取装置は設計通りに作動しなかったものの、探査機がイトカワに着陸した時に舞い上がった微粒子が試料容器に到達した可能性があるとして、容器の内壁に付着していた微粒子の一部を回収し分析した結果、大部分がイトカワ由来と判断された。 ロシアでは火星の衛星フォボスからサンプルリターンを行うフォボス・グルント計画が進められ、2011年11月9日に打ち上げられたが、地球周回軌道からの離脱に失敗し、2012年1月15日に太平洋に落下した。 JAXAでははやぶさ2を2014年12月に打ち上げ、イトカワとは異なる組成の小惑星リュウグウからのサンプルリターンを行い、2020年12月に帰還した。 中国は2020年11月23日 (UTC)、現地時間11月24日 に嫦娥5号を打ち上げ、月からのサンプルリターンに踏み出した。同年12月17日(北京時間)に帰還機の回収に成功した。
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21世紀現在
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 08:18 UTC 版)
開発によって池の全てが田んぼになってから、およそ130年後の現在、2009年(平成21年)から2026年(令和8年)にかけて、広田川と相見川の合流点付近に菱池遊水地を整備し、およそ5~10年に一度の頻度で発生すると予測されている豪雨による洪水を回避する工事「大規模特定河川事業 一級河川広田川(菱池遊水地)」が進められている。また、占部川、砂川、柳川にも遊水路の建設が予定され、一部は建設済みになっている。これからの営農を見据え、土地改良と菱池遊水地の治水を関連させ、治水と農業の2つの役割を果たす菱池を目指している。 20世紀末頃から、埋め立てられた菱池跡地では、毎年の年始に「こうた凧揚げまつり」が開催されるようになり、多くの観光客を呼び込む催事となっている。 2016年(平成28年)には幸田町立中央小学校の郷土学習の一環で、池神社にある2つの石碑の碑文を拓本に取る取り組みが行われた。2019年(令和元年)11月には幸田町立図書館ギャラリーで文化振興展「菱池物語」が開催された。
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