離脱
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離脱(りだつ、英: Withdrawal)とは、医薬品や娯楽的な薬物のように依存を形成する薬物を減量あるいは断薬することによって一連の症状を生じることを意味する[1]。また、その症状(離脱症状)のことを単に「離脱」と表現することもある[2]。以前は退薬の訳語も併記された[1]。アメリカでは1960年代後半以前に禁断 (Abstinence) の語が用いられたが、薬物を完全に断った場合のみならず、服用を続けながら減量した状態でも症状が現れるため、現在ではこの語は避けられている[1]。減量とは逆に、薬物を過剰摂取したことによって生じる状態は薬物中毒とよばれる。
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離脱(ログアウト)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 15:35 UTC 版)
「BALDR SKY」の記事における「離脱(ログアウト)」の解説
没入(ダイブ)に対し、仮想空間から実体へと意識を戻すこと。本来は簡単なコマンドで行えるものの、仮想空間上に設定された離脱不能地帯や離脱を妨害する電子アイテム、あるいは妨害(ジャミング)等により、離脱が不能となる場合も存在する。離脱不能地帯を離れるか、電子アイテムを解除・破壊することが困難である場合、コンソールのシステムを通じた強制離脱(アボート)や肉体から物理的に接続端子を引き抜く回線切断(ディスコネクト)が必要となることもある。
※この「離脱(ログアウト)」の解説は、「BALDR SKY」の解説の一部です。
「離脱(ログアウト)」を含む「BALDR SKY」の記事については、「BALDR SKY」の概要を参照ください。
離脱(断薬)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/16 09:33 UTC 版)
ヒドロモルフォンの使用者は、薬物が中断されると痛みを伴う症状を経験する可能性がある。痛みに耐えることができず、継続的な薬物使用をもたらす場合がある。薬物探索行動と真の離脱効果には違いがあるので、オピオイド離脱の症状を解読するのは容易ではない 。ヒドロモルフォン離脱に関連する症状には以下が含まれる: 腹痛 不安/パニック発作 うつ病 鳥肌 日常活動を楽しむことができない 筋肉と関節の痛み 吐き気 鼻水と過度の涙の分泌 発汗 嘔吐 臨床現場では、涙液の過剰な分泌、あくび、および瞳孔拡大は、オピオイド離脱の診断に役立つ症状である。ヒドロモルフォンは即効性の鎮痛剤だが、いくつかの製剤は数時間効果を持続することがある。この薬を突然中止した患者は、ヒドロモルフォンの離脱症状 を、最終投与後数時間以内に開始し、数週間まで経験することがある 。オピオイドを中止した人の禁断症状は、オピオイドまたは非オピオイド補助剤を使用することによって管理できる。メサドンは、この種の治療に一般的に使用されているオピオイドであるが、治療法の選択はそれぞれの人に合わせて調整されるべきである 。 メサドンは、ヘロインやモルヒネに似た薬などのオピオイド依存症の解毒にも使用される 。 経口または筋肉内に投与することができる。治療を中断したとき置換薬自身が患者に禁断症状の再発を引き起こすことがあるため、禁断症状を経験している者にオピオイドを使用することに関しては論争がある 。 クロニジンは非オピオイド補助剤であり、高血圧患者のようにオピオイドの使用が望ましくない状況で使用することができる 。
※この「離脱(断薬)」の解説は、「ヒドロモルフォン」の解説の一部です。
「離脱(断薬)」を含む「ヒドロモルフォン」の記事については、「ヒドロモルフォン」の概要を参照ください。
離脱
「離脱」の例文・使い方・用例・文例
- 体外離脱体験
- この場から離脱します。
- 国民党は、簡潔に言うと、政治が崩壊する前に政府を離脱する必要があった。
- …から離脱[脱退]する.
- 日常慣習からの離脱.
- 彼の派閥は党から離脱した.
- 党を離脱する.
- 過激な対策に反対して党籍を離脱した.
- 離脱または脱退する行為
- 不満なメンバーによる離脱があった
- 離脱派
- 密接な関係を作るため、離脱と不能の特徴がある
- 社会から離脱した
- 彼はレースから離脱し、明らかに疲弊して息をするのも困難であった
- 流体を導入するまたは離脱させるため、または通路を開いていておくために体に挿入される細い柔軟なチューブ
- 電荷交換後に高エネルギーイオンがプラズマから離脱する加速器
- キプロス島の国籍離脱者
- 離脱可能なカードのある卓上の回転式カード索引ホルダー
- 2001年にテロ、誘拐、および恐喝を続けるためにモロ・イスラム解放戦線から離脱したフィリピンのテロリスト集団
- 過激派テロリスト集団で、主流のIRA暫定派のメンバーIRAが休戦を提案した1997年に離脱した
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