感作とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > ヘルスケア > 医療 > 感作 > 感作の意味・解説 

かん‐さ【感作】

読み方:かんさ

生体特定の抗原与え、同じ抗原の再刺激感じやすい状態にすること。→脱感作


感作

同義/類義語:感作する
英訳・(英)同義/類義語:sensitization

抗原接種し免疫反応引き起こさせること。
「生物学用語辞典」の他の用語
現象や動作行為に関連する概念:  性決定  性的隔離  悪液質  感作  感染  成長運動  手続き記憶

感作

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/01 01:11 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

感作(かんさ、Sensitization)とは、繰り返される刺激によって、それに対しての反応が徐々に増大していく非連合学習プロセスである[8]。感作はしばしば、反復刺激であるというだけではなく、刺激のグループ全体に対しての応答強化として特徴付けられる。たとえば痛みを伴う刺激が繰り返されると、騒音に対してより敏感に受け取るようになるようなことである。

また脱感作(だつかんさ、desensitization)とは、ネガティブ、嫌悪的、ポジティブな刺激に繰り返し暴露されることによる感情的な反応と定義される。またそれは、とある感情に関連した行動傾向が、実際には無関係または不必要であると判明しながらも、その感情反応が繰り返し誘発される場合にも起こる。脱感作とは、主に個人が恐怖や不安を察知できないように変化していくプロセスであり、心理学者Mary Cover Jonesによって発見された[9][10] 。 Joseph Wolpe(1958)は、不安を引き起こす刺激について段階的なリストを開発し、患者はそれを順を追って克服していくとした[11]不安恐怖症などの管理には薬物療法も存在するが、経験的証拠によれば、脱感作はそれらへの治療率が高く、とりわけ抑うつ統合失調症の患者に対して有効とされる [12]

医学領域

医学領域における感作とは、免疫系に生じる特異的・適応的な獲得免疫をする現象である。この反応によりさまざまなアレルギーを生じる。

脚注

  1. ^ “Chapter 15: Reinforcement and Addictive Disorders”. Molecular Neuropharmacology: A Foundation for Clinical Neuroscience (2nd ed.). New York: McGraw-Hill Medical. (2009). pp. 364–375. ISBN 9780071481274. 
  2. ^ Nestler EJ (December 2013). “Cellular basis of memory for addiction”. Dialogues Clin. Neurosci. 15 (4): 431–443. PMC: 3898681. PMID 24459410. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3898681/. 
  3. ^ Glossary of Terms”. Mount Sinai School of Medicine. Department of Neuroscience. 2015年2月9日閲覧。
  4. ^ “Neurobiologic Advances from the Brain Disease Model of Addiction”. N. Engl. J. Med. 374 (4): 363–371. (January 2016). doi:10.1056/NEJMra1511480. PMID 26816013. 
  5. ^ 中村春香、成田健一「嗜癖とは何か-その現代的意義を歴史的経緯から探る」『人文論究』第60巻第4号、2011年2月、 37-54頁、 NAID 120003802584
  6. ^ 世界保健機関 (1957) (pdf). WHO Expert Committee on Addiction-Producing Drugs - Seventh Report / WHO Technical Report Series 116 (Report). World Health Organization. pp. 9-10. http://whqlibdoc.who.int/trs/WHO_TRS_116.pdf. 
  7. ^ 世界保健機関 (1994) (pdf). Lexicon of alchol and drug term. World Health Organization. pp. 6. ISBN 92-4-154468-6. http://whqlibdoc.who.int/publications/9241544686.pdf.  (HTML版 introductionが省略されている
  8. ^ Shettleworth, S. J. (2010). Cognition, Evolution and Behavior (2nd ed.). New York: Oxford. 
  9. ^ Stolerman, Ian (2010). Encyclopedia of Psychopharmacology. Berlin Heidelberg: Springer. 
  10. ^ T.L. Brink (2008) Psychology: A Student Friendly Approach. "Unit 6: Learning." pp. 101
  11. ^ Coon (2008). Psychology: A Journey. USA: Thomson Wadsworth Corporation. 
  12. ^ Nemeroff, C.B. (2001). The Corsini Encyclopedia of Psychology and Behavioral Science. Canada: John Wiley & Sons. 

関連項目



感作

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/21 06:22 UTC 版)

アジリジン」の記事における「感作」の解説

アジリジン皮膚触れると急速に浸透する皮膚では皮膚炎じんましん症状起こし呼吸器ではぜんそく症状を示す。

※この「感作」の解説は、「アジリジン」の解説の一部です。
「感作」を含む「アジリジン」の記事については、「アジリジン」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「感作」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

感作

出典:『Wiktionary』 (2021/08/13 02:55 UTC 版)

名詞

(かんさ)

  1. アレルギー反応起こす原因物質に対して免疫機能により抗体つくられ次に侵入してきたときにすぐに対処できるようにしておくこと。

関連語


「感作」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



感作と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  感作のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「感作」の関連用語

1
減感作 Weblio日本語例文用例辞書
100% |||||

2
減感作療法 Weblio日本語例文用例辞書
100% |||||

3
脱感作療法 Weblio日本語例文用例辞書
100% |||||

4
脱感作 Weblio日本語例文用例辞書
100% |||||

5
感作性 活用形辞書
94% |||||

6
除感作 デジタル大辞泉
92% |||||

7
減感 Weblio日本語例文用例辞書
74% |||||

8
医学領域 ウィキペディア小見出し辞書
72% |||||

9
感作・逆耐性 ウィキペディア小見出し辞書
72% |||||

10
トレランス アレルギー用語
58% |||||

検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



感作のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
JabionJabion
Copyright (C) 2025 NII,NIG,TUS. All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの感作 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのアジリジン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryの感作 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS