やくぶつ‐いそんしょう〔‐イソンシヤウ〕【薬物依存症】
薬物依存症
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薬物依存症(やくぶついそんしょう、やくぶついぞんしょう、英: substance dependence)とは、薬物を摂取した場合、薬物の効果が薄れる薬物耐性が形成され、同量の摂取量では離脱時と同様の離脱症状と渇望を呈する等の診断基準を満たした精神障害である[2][3]。以上のような身体症状を示す身体的依存を含まない場合は、単に薬物乱用の状態である。しかしながら、ともに生活の支障や身体への害を認識しているにもかかわらず、薬物使用の抑制が困難になっている病態である。薬物依存症は、すべての精神障害の頻度の高い要因である[4]。中毒の言葉は、医学的に嗜癖 (addiction) と呼ばれ[5]、毒性作用が生じている状態を指すが、このような医学的な意味と異なって使用されている[6]。欧米でも、LSDのように身体的依存や渇望を起こさず、単に好奇心から乱用される薬物についての議論により嗜癖という言葉で区別されてきたが、一般的には混同される[7]。
- 1 薬物依存症とは
- 2 薬物依存症の概要
薬物依存症
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/08 13:37 UTC 版)
依存性薬物の研究においても、長期増強に注目が集まっている。これは薬物依存症において、記憶や学習が強く形成されているという仮説があるためである。依存症は複雑な神経行動学的現象であり、腹側被蓋野 (VTA : ventral tegmental area) や側坐核 (NAc : nucleus accumbens) などの多くの脳部位が関わっている。腹側被蓋野と側坐核のシナプスで長期増強が起きることが示されており、この長期増強が依存症特有の行動を引き起こしていると考えられる。
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