交叉耐性とは? わかりやすく解説

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交差耐性

(交叉耐性 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/23 15:13 UTC 版)

交叉耐性(こうさたいせい)とは、ある生物が1種類の薬剤に対して耐性を獲得すると同時に別の種類の薬剤に対する耐性も獲得することをいう。一般に化学構造作用機序が類似している薬剤間で生じる。

交叉耐性(cross resistance)は、病原菌が殺菌剤に対して薬剤耐性(drug resistance)を獲得することに関する。

例としては、テトラサイクリン系化合物間、ストレプトマイシンジヒドロストレプトマイシンエリスロマイシンとオレアンドマイシンなどの抗生物質間の耐性の獲得である。

交叉耐性(cross tolerance)は、ヒトや動物が同種・同機序の薬物に対して、同量では効力を減弱させていく耐性(tolerance)に関する。

例としては、アルコールに対する耐性とともに全身麻酔に対する耐性の獲得[要出典]モルヒネの連用による他の麻薬性鎮痛薬に対する耐性の獲得などが挙げられる。

参考文献

  • 鹿江雅光、新城敏晴、高橋英司、田淵清、原澤亮編 『最新家畜微生物学』 朝倉書店 1998年 ISBN 4254460198
  • 獣医学大辞典編集委員会編集 『明解獣医学辞典』 チクサン出版 1991年 ISBN 4885006104

関連項目


交叉耐性

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/05 02:50 UTC 版)

ベンゾジアゼピン依存症」の記事における「交叉耐性」の解説

ベンゾジアゼピンは、GABAA受容体増強作用について様々な鎮静剤似たような機序共有する。交叉耐性とは、ある別の離脱影響軽減する事を意味する。それはまた、あるへの耐性は、別の類似作への耐性結果である。これがベンゾジアゼピンアルコール依存患者解毒するために用いられ振戦せん妄のような重篤な命に関わるアルコール離脱症候群予防また治療するという救命特性有している理由である。しかしベンゾジアゼピンアルコール依存症急性の解毒には非常に有効であるが、アルコールへの欲求増加させることにより、アルコール依存症正の強化因子として作用する。低用量ベンゾジアゼピンは、アルコール依存症者のアルコール消費量有意増加させるベンゾジアゼピン依存しているアルコール依存症では、ベンゾジアゼピン急に離脱すべきではなく、非常にゆっくりとした離脱である必要がある。急すぎる離脱重篤な不安やパニックまねきやすく、それはアルコール依存症回復における再発リスクであることがよく知られている。 アルコールベンゾジアゼピン系バルビツール酸系非ベンゾジアゼピン系わたって交叉耐性が存在し、それは全てGABAA受容体のクロライド・イオンチャネルの機能調整することで、GABAAの機能増強する作用がある。

※この「交叉耐性」の解説は、「ベンゾジアゼピン依存症」の解説の一部です。
「交叉耐性」を含む「ベンゾジアゼピン依存症」の記事については、「ベンゾジアゼピン依存症」の概要を参照ください。

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