薬学的分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/14 04:17 UTC 版)
ICD-10 第5章の薬物関連障害やDSMでは、大麻は個別の単位である。刺激薬(アッパー)、抑制薬(ダウナー)、幻覚剤(サイケデリック)の三大分類では、大麻を抑制剤に分類する2009年の世界保健機関の資料があり、しかし知覚を変容させる幻覚特性もあるとされている。この三大分類を使った別の資料では、抑制作用と幻覚作用の中間に分類されている。 幻覚剤や大麻に詳しいハーバード大学のレスター・グリンスプーンによれば、大麻には弱いサイケデリック作用があるが、ドラッグの使用者も幻覚剤のような強い作用を起こさないものだとして大麻を同列には扱わず、典型的な幻覚剤とは異なり大麻では眠気を起こす性質もあり、典型的な幻覚剤であるLSD、メスカリン、シロシビンでは、一方の薬剤の使用によってほかの薬剤が効かなくなるという、交叉耐性が生じるが、大麻の成分THCはそうした交叉耐性を起こさないという違いがある。大麻では労働中に使用したり、ジャマイカでは大量に日常的に使用することがあるが、穏やかな刺激をもたらすことが目的である。
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