懸念とは?

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懸念

読み方:けねん

懸念とは、懸念の意味

懸念(けねん)とは、気になって不安になること、あるいは気になった事柄心から離れない状態を表す言葉である。仏教用語では一点思い集中させることである。一般的に使う懸念という語は、消極的な事柄対する不安、問題解決されていないことに対す心配事を指す。今ある不安に対してではなく将来起こるかもしれない出来事に対して安・気がかりが生じたときに使う言葉である。

懸念という語は、「懸念する」や「懸念がある」「懸念が生じる」など動詞組み合わせて使う。また、懸念事項」「懸念材料」など、名詞組み合わせて使うこともある。懸念という語が日常会話中に出てくることはほとんど無くビジネスシーンフォーマルな場で使われる堅い表現である。目上の人に対して使うのが適切で、同僚後輩など目下の人に使うと相手への好意示しずらいため、状況により使い分けることが必要である。懸念という言葉を使うことにより丁寧でかしこまっている事を伝えることが出来る。懸念という言葉相手から伝えられた場合には、相手心配事解決する方法考えるのが最善である。

まれに「けんにょ」「けんねん」「けんね」などと発音されることがあるが、時代と共に音が変化したものであり意味は同じである。古いもの曽根崎心中という書籍中に懸念という語が使われていることから、1700年代にはすでに「心配する」という意味での懸念という語が用いられていたことがうかがえる

懸念とは二つ漢字組み合わさってできた熟語である。懸念の「懸」の字には「念に懸ける気にかかる、ひっかかる」という意味があり、懸念の「念」の字には「心の中にある思い」という意味がある二つ漢字合わさることで「心の中にあるものがひっかかる」ことから「心配する」という意味へとつながっている。言葉語源仏教用語由来となっている。仏教用語の「念」には「気をつけること」「注意深くあること」という意味があるそのため、懸念の元の意味は「集中すること、執着すること」となり、ネガティブな意味として使われていなかった。しかし、執着することも度が過ぎれば心配につながることや、家族や身近な人のことほど執着手放すことが簡単では無いことから、「心配する」という意味の懸念へと徐々に意味合い変化ていった

中国語でも懸念と同じ言葉がある。繁体字で「悬念」と表す。「シュァンニィェン」と発音する。中国語の「懸念」を日本語に訳すと「サスペンス、ハラハラすること」となり、心配するという意味とは異なる。日本語中国語両方理解できる懸念を表す語は「担心(ダァンシィン)」「操心(ツァオシン)」である。「担心」はただただ配することを表し、「操心」は心配事に対して何らかの行動を取るというニュアンス含まれるどちらも日常会話として使うことが出来カジュアル言葉である。敬意を表す丁寧な言葉を使う場合は「悬念」が適切である。

懸念の語の使い方

懸念という語は後ろ様々な言葉付け加えることによって幅広く使うことができる。例えば、「懸念を抱く」「懸念を示す」「懸念を払拭する」「懸念される」「懸念国」「ご懸念」などである。詳しく説明すると、「懸念を抱く」とは自分中に不安な感情芽生える時に使う。「懸念を示す」と使う時には心配していることを言葉や行動で表す場面使用する。「懸念を払拭する」というのは心配事取り除くことであり、「懸念される」は心配事が起こる可能性予期することである。「懸念国」は特殊な名詞であり、輸出貿易管理令により指定されたリスト規制以外のもので、輸出されたものを大量破壊兵器など危険物開発のために使用する恐れのある国のことを指す。日常生活で使われることはほぼ無い。

「ご懸念」という言葉ビジネスシーンでよく使われる表現である。懸念の前に「ご」を付けることによって敬語としての表現になる。使い方としては目上の人に対して相手心配事や気にかかっていることについて気遣う時に使うことができる。例文として「トラブルに対して懸念がある場合遠慮なくご連絡ください」などと使うことができる。また、「ご懸念」という言葉挨拶として用いることもできる。この場合は「貴社要望にできる限り応える所存ですので、ご懸念無く何でもおっしゃってください」「この仕事期日までには必ず仕上げますのでご懸念には及びません」のように使うことが出来る。

懸念の類義語

懸念の類義語には「恐れる」「危惧する」「鬼胎」「心配する」「杞憂」「憂慮」という言葉が挙げられる。どの言葉も心配するという意味を持つ語としては同じであるが、それぞれ少しずつニュアンス異なる。「恐れる」は心配する感情そのものを表す語で懸念の中に含まれる言葉とも言える。「危惧する」は懸念よりも具体的な心配事の事であり、より緊急感の高さが伝わる言葉である。「鬼胎」は心の中ひそかに配することである。懸念は言葉や行動で表すこともあるため使い分けには注意が必要である。「心配する」は日常会話としても良く使われる言葉で、相手大きな物事に対して使われる懸念とは異なり個人的感情を表すことが多い。「杞憂」は心配する必要のないことを考えることであり、よりネガティブ感情が伝わる言葉なのでビジネスシーンで使うのは避けると良い。「憂慮」は懸念に一番近い表現であるが、懸念よりもさらに堅い表現日常会話で出てくることはまずない。

懸念の対義語

懸念の対義語には「安心」「安堵」「放念」が挙げられる。どちらも「不安・気がかりが無い状態、懸念がない」ことを表す言葉である。「安心」は日常の中で頻繁に使われる言葉だが、元は仏教用語であり「精神安らぎ解放」を意味するため、仏教用語における懸念の対義語として用いることもできる。

懸念の英語表現

懸念を英語で表すと「concern」が適切である。他にも「fear」「anxiety」「worry」も懸念と同じ意味を持つ語だが、「concern」がフォーマル場面にふさわしい語である。

けん‐ね【懸念】

《「けんねん(懸念)」の音変化》「けんにょ(懸念)」に同じ。


けん‐にょ【懸念】

《「けんね(懸念)」の音変化気がかり。心配。

はったとにらむ顔つきは、―もなげにしらじらし」〈浄・曽根崎


け‐ねん【懸念】

[名](スル)

気にかかって不安に思うこと。「安全性に懸念を抱く」「先行きを懸念する」

仏語一つのことに心を集中させること。

執着すること。執念

「かやうの者までも皇居に―をなしけるにや」〈盛衰記・一〉


懸念

読み方:ケンネンkennen

気になって心から離れないこと


不安

(懸念 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/11 17:00 UTC 版)

不安(ふあん、英語: anxiety, uneasiness)とは、心配に思ったり、恐怖を感じたりすること。または恐怖とも期待ともつかない、何か漠然として気味の悪い心的状態や、よくないことが起こるのではないかという感覚(予期不安)である。




  1. ^ 深堀元文『イラスト図解 心理学のすべてがわかる本』日本実業出版社、2007年、67ページ。


「不安」の続きの解説一覧

懸念

出典:『Wiktionary』 (2018/07/05 19:59 UTC 版)

名詞

(けねん)

  1. 気になって不安思うこと。
  2. 一つのことに集中させること。

動詞

活用

サ行変格活用
懸念-する



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