懸けるとは?

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か・ける [2] 【掛ける・懸ける】

( 動下一 ) [文] 下二 か・く
物をほかの物に取り付ける
物を壁や構造物の高い所に運んで行って上部固定する。上方に掲げる。他の物にぶらさげる。 「壁に絵を-・ける」 「戸口表札を-・ける」 「窓にカーテンを-・ける」 「帆を-・けた船」
自在鉤にかけて火の上に置いたことから〕 鍋などを火の上にのせる。 「鍋を火に-・ける」
竿秤さおばかり)の鉤にかけて重さを測ったことから〕 はかりに載せて重さ測る。 「肉を秤に-・ける」
椅子などの上に座る。 「椅子に腰を-・ける」
人を、罰として高い所につるしたり置いたりする。 「罪人十字架に-・ける」 「獄門に-・ける」
物を、取り外しのできるような状態で他の物に取り付ける。 「眼鏡を-・けた人」 「上着ボタンを-・ける」
組んだもので獲物を捕らえる。 「兎をわなに-・ける」 「計略に-・ける」
(「気にかける」などの形で)気持ちをそこに置く。いつもそのことに対して配慮する。思いやる。 「子の将来を気に-・ける」 「心に-・ける」 「歯牙しが)にも-・けない」
相撲で、足を相手の足にからめる。 「右足を-・けて相手を倒す」
錠などを固定して動かないようにする。 「ドアに鍵を-・ける」 「犯人手錠を-・ける」
上方から物を置く。
ある物を、他の物を覆うように置く。かぶせる。 「荷物の上覆いを-・ける」 「床にワックスを-・ける」
液体粉末上方から注ぐ。 「背中お湯を-・ける」 「肉にコショウを-・ける」 「ご飯生卵を-・けて食べる」 「振り-・ける」 「あびせ-・ける」
他にある作用与える。他に影響を及ぼす
好ましくないことを相手に及ぼす。 「妻にはずいぶん苦労を-・けてきた」 「他人に迷惑を-・ける」
に対してある感情を持つ。 「先輩思いを-・ける」 「犯人情けを-・ける」 「…に疑いを-・ける」
願い期待をそこに置く。託す。 「神様に願(がん)を-・ける」 「ひとり息子期待を-・ける」 「…に一縷いちる)の望みを-・ける」
言葉などによる働きかけをする。
言葉を人に向けて発する。 「部下言葉を-・ける」 「生徒に声を-・ける」
言葉による働きかけを行う。 「相手になぞを-・ける」 「新入生誘いを-・ける」 「おどしを-・ける」
魔法麻酔など特別な作用を及ぼす。 「お姫様魔法を-・ける」 「患者麻酔を-・ける」 「絶対勝つんだ、と自分暗示に-・ける」
(力を)加える。 「右足体重を-・ける」 「一方電極電圧を-・けると…」
道具用いて表面加工する。 「材木にかんなを-・ける」 「やすりを-・ける」 「ワイシャツアイロンを-・ける」 「ミシンを-・ける」 「廊下雑巾を-・ける」 「丸太にみがきを-・ける」
課す。 「贅沢品に重い税を-・ける」
攻撃加える。 「夜襲を-・ける」 「相手に技を-・ける」 「追い討ちを-・ける」
ある物を他の物に渡す。また作用一方から他方へ向ける。
(「架ける」とも書く)一方から他方へさし渡す。 「川にを-・ける」 「二階にはしごを-・ける」
電話機操作して先方と話をする。 「会社電話を-・ける」
手や足など体の一部をほかの物の上に軽くおく。 「ドア取っ手に手を-・ける」 「階段片足を-・ける」
取り扱う。対象として扱う。
論議審議対象にする。 「この問題会議に-・ける」 「被告裁判に-・ける」
検査診察の場所・場面に置く。 「薬品分析装置に-・ける」 「…を医者に-・ける」
相手見えるようにする。 「私の秘蔵の品をお目に-・けます」
人を殺傷する。 「敵を刀に-・ける」 「我が子を手に-・ける」 「蹄(ひづめ)に-・ける」
機械機能させる。 「自動車エンジンを-・ける」 「ブレーキを-・ける」 「ラジオを-・けっぱなしにする」 「レコードを-・ける」
(「繫ける」とも書く)結びつけて留める。つないで留める。 「小包に紐を-・ける」 「たすきを-・けて掃除をする」
ある場所に仮設建物などを組み立てる。 「河原小屋を-・ける」 「小鳥街路樹に巣を-・ける」
芝居興行を行う。 「来月は勧進帳を-・ける予定
数を乗ずる掛け算をする。 ⇔ 割る 「 2に3を-・けると6」
基準値段より割高値段付ける。掛け値をする。 「市価よりも二割がた-・けて売る」
(「保険をかける」の形で)ある物について保険契約をして掛け金を払う。 「美術品保険を-・ける」
言葉言葉関連持たせる
ある語句と他の語句との間に意味関係や文法関係をもたせる。 「関係代名詞名詞句に-・ける」
掛け言葉を言う。 「『長雨』を『眺め』に-・ける」
かこつける意味づける。 「妹が名に-・けたる万葉集 3787
時期・場所について、ここからそこまでの間ずうっと。 「夏から秋に-・けて咲く花」 「宮城県から青森県に-・けて大雪だ」
それに関して。その面で。 「暗算に-・けては彼の右に出る者がない」
あること・物のために費用労力時間などを費やす。 「服装に金を-・ける」 「手間ひま-・けて作った人形
交配する。 「レグホンコーチンを-・ける」
(「鼻にかける」の形で)
鼻声を出す。 「鼻に-・けて歌う」
自慢する。 「一流大学を出たことを鼻に-・ける」
動詞連用形の下に付いて)
相手に向かって物事をする。 「話し-・ける」 「働き-・ける」
し始める途中まで…する。 「言い-・けてやめる」 「長編読み-・ける」
もう少しで、ある動作始めそうになる。もう少しそういう状態になる。 「死に-・ける」 「川でおぼれ-・ける」
兼ねる。 「国の守、斎(いつき)の宮のかみ-・けたる/伊勢 69
目標にする。目指すめがける。 「阿波の山-・け漕ぐ舟/万葉集 998
よりどころにする。託する。 「かくたまさかの御慰めに-・け侍る命のほども/源氏 澪標
含める。こめる。 「行く末-・けて契りたのめ給ひし人々源氏 松風
乗り物などをある場所に止める
車をある場所に止める。つなぐ。 「さて車-・けてその崎にさしいたり蜻蛉
船をある場所に停泊させる。係留する。 〔日葡
牛馬をある場所につなぐ。 「輪強き御車にいちもちの御車牛-・けて/大鏡 道隆
あらかじめ約束する。 「秋-・けて言ひしながらあらなくに木の葉降りしくえにこそありけれ/伊勢 96
だます。ひっかける。 「今来むと言ひしばかりに-・けられて/古今六帖 5
数に入れる加える。 「お供-・けて三人ぢや/浄瑠璃丹波与作 」 〔「かかる」に対す他動詞
慣用圧力を- ・ 後足で砂を- ・ 命を- ・ 腕に縒()りを- ・ 鎌を- ・ 声を- ・ 尻に帆を- ・ 尻目に- ・ 手に- ・ 手を- ・ 手塩に- ・ 天秤てんびん)に- ・ 秤(はかり)に- ・ 拍車を- ・ 股に- ・ を- ・ 目を- ・ 山を- ・ 輪を-
表記かける(掛・懸・架・ 繫 ・賭)
掛けるは“ぶらさげる。作用を及ぼす。費やす”の意。「壁に絵を掛ける」「計略掛ける」「妻には苦労掛けた」「衣服に金を掛ける」「手間暇掛けて育て「懸ける」は“運命ともにする金品提供する”の意。「一生を懸けた仕事」「犯人賞金を懸ける」 架けるは“かけ渡す”の意。「川に架ける繫けるは“つないで留める”の意。「ひもを繫ける賭ける」は“かけごとをする。失う覚悟でする”の意。「最後のレース賭ける」「命を賭けた恋」

か・ける [2] 【賭ける】

( 動下一 ) [文] 下二 か・く
〔「掛ける」と同源
勝てば獲得し、負ければ失うという約束金品を出す。 「ポーカー大金を-・ける」 「晴れる方に千円-・ける」
(「懸ける」とも書く)成功すればある物を得る、または失敗すればある物を失うということ承知して事に当たる。 「甲子園出場を-・けた試合」 「新製品社運を-・けている」 「首を-・ける」
成功すればある物を与えるという約束をする。 「お尋ね者賞金を-・ける」



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