げい‐しゃ【芸者】
芸者,ダンサー
芸者
- 芸者には「仕込」「丸抱」「分け」「七三」「逆七」「看板」「自前」等の別があり、何れも抱主との契約関係からの区別である、「仕込」は芸妓の玉子で之れから仕込んで貰つて本物の芸者になれるもののことで、之に「箱仕込」といふ箱屋の手伝から仕込むもの「半仕込」といふ芸能から仕込むやや年長の者「一本仕込」といつて、芸能若は芸者としての客扱等何れかを仕込めば足る者等の区別があり、「丸抱」は食費、衣装其他全部の費用を抱主の負担に於て支弁される代りに一定の年限を附して其間の玉代を全部提供するもの、「分け」は玉代を折半の約束で芸者となるもの、「七三」「逆七」は其の分配の割合から来たもの「看板」は一定の名儀料を支払つて其の家に籍を置いて貰つて稼業をなすもの、「自前」は自分で芸者屋を開業し且つ自らも芸者をするもののことで之れを「姐さん」と呼ぶ。又一人前になつた芸者を「一本」と云ひ此の「大芸者」を京阪では「芸子」と呼んでゐる。一本の芸者に対して小さな小供芸者を「お酌」「半玉」といひ、京阪では「舞子」」「おちよぼ」といつてゐる。京阪で芸者と云へば男芸者のことで、女は之を「芸子」と云ふのが普通とされている。
分類 花柳界
芸妓
(芸者 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/09 03:51 UTC 版)
芸妓(げいぎ、げいこ)は、江戸時代から昭和前期に掛けては色街で売春を生業とした売春婦の中、技能を有しマシな待遇の者[1]の呼称。舞踊や音曲・鳴物で宴席に興を添え、客をもてなす女性。芸者・芸子のこと。酒席に侍って各種の芸を披露し、座の取持ちを行う女子のことであり、太夫遊びが下火となった江戸時代中期ごろから盛んになった職業の一つである。
- ^ 『近代日本の格差と最下層社会』草間 八十雄 (著), 安岡 憲彦 (編集)
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- ^ 府警察が調停、解決へ動く『大阪毎日新聞』(昭和12年3月6日)『昭和ニュース事典第6巻 昭和12年-昭和13年』本編p46
- ^ 芸妓六十人が信貴山に籠城『大阪毎日新聞』(昭和12年2月27日夕刊)『昭和ニュース事典第6巻 昭和12年-昭和13年』本編p46
- ^ 新検番の設立認可、芸妓側に凱歌『大阪毎日新聞』(昭和12年3月7日夕刊)『昭和ニュース事典第6巻 昭和12年-昭和13年』本編p47
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- ^ 『「家系図」と「お屋敷」で読み解く歴代総理大臣 昭和・平成篇』竹内正浩、実業之日本社, 2017/07/25、「犬養家関係の人々」の項
- ^ 椿山荘の女王・吉田貞子 ]『現代之人物観無遠慮に申上候』河瀬蘇北、二松堂書店、1917年
- ^ 深川タウン誌 11月12月号 2017年 No239
- ^ 夕刊讀賣新聞 2022年 8月19日号
- ^ 宮島悠夏, 岡崎篤行, 松井大輔、「花街の景観演出要素としての提灯の掲出 -京都五花街を中心として-」『日本建築学会技術報告集』 2016年 22巻 51号 p.739-742, doi:10.3130/aijt.22.739
- ^ 中村真己(2007)花街における伝統の維持・継承と変容
- ^ 旧花街の伝統芸能継承と街並みの形成保存維持
- ^ お座敷外活動の展開にみる八王子花柳界の再興要因 - 首都大学東京
- ^ 西尾久美子(2007)京都花街の経営学 - 東洋経済新報社
- ^ 加藤政洋(2005)花街: 異空間の都市史 - 朝日新聞社
- ^ 明田鉄男(2002)日本花街史 - 雄山閣
- ^ “伊豆長岡温泉 芸妓”. 伊豆長岡芸能事業協同組合. 2018年7月3日閲覧。
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- ^ “名妓連”. 名古屋伝統芸能振興会. 2018年7月3日閲覧。
- ^ “有馬芸妓”. 料有馬伝統文化振興会. 2021年1月1日閲覧。
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- ^ 国立国会図書館. “沖縄のジュリ(尾類)についての資料はあるか。”. レファレンス協同データベース. 2021年5月28日閲覧。
芸者 (美智子)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 14:11 UTC 版)
「IdentityV 第五人格」の記事における「芸者 (美智子)」の解説
かつて「紅蝶」と呼ばれ、吉原遊郭で最も名が知れていた芸者だった。とある宴会で異国の紳士・マールスに出会い結婚し、一緒にマールスの故郷へ帰るが、マールスの父は反対し追い出そうとした。その後、マールスの出張中に美智子は姿を消してしまう。記念日は2月18日。
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芸者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/05 05:35 UTC 版)
20歳。おかみの茶屋の芸者。いきなりキスをしてきた酔客の舌を噛み拒んだこともあったことを、佐田太吉郎に話すが、その後、太吉郎と再会すると平気で戯れに舌を含み、太吉郎から「あんた、堕落したな」と言われる。
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芸者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/05 03:34 UTC 版)
本作品の紅一点。生足の超ミニ着物で戦う。勝ちセリフは京都弁。
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芸者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 09:30 UTC 版)
男嫌いの芸者 芸者(桜田淳子)は男性が苦手で、ふすまを開け放したり、酒を注ぐのを拒んだりする。最終的には踊りの最中に「何か」されると困るなどといって、警官を呼びいかりやを取り押さえさせる。 保育士風の芸者 芸者(由紀)がいかりやに対し、「おててあらいましょうね」などと、まるで園児の相手をするかのように接待する。「なにかのみまちゅか~?」と聞かれていかりやが「酒」と答えると、「ちょうすけくんってなまいきよ~、ジュースにしまちぇんか?」等と返し、さらには「こぼすといけない」からと涎掛けをさせたりする。最終的には「おねんねのおじかんですよ」といって、パンダのぬいぐるみを抱えて寝かされる始末。 具合の悪い芸者 体調が悪く顔色は真っ青で今にも死にそうな芸者(志村)が登場。絶対安静を言い渡されているそうで心配したいかりやが休むように言うが、「今日が最期のお座敷になるかも…」と仕事を続行。天井から帯を吊るして輪を作り、そこに顔を引っかけて支えつつ仕事をしようとしたりする。そして踊りを踊ろうとするが何度も倒れそうになった挙げ句、助け起こそうとしたいかりやのズボンを下ろしてしまったりもする。最後には「点滴お願いします」と医者に電話をかけたり、弾みで突き倒してしまったいかりやの顔を先ほどの帯の輪に引っかけてその上に自分の顔を引っかけ、いかりやの首を絞める形にしてしまったりする。(1979年もしも決定版) ファザコンの芸者 芸者(石野真子)は父親(伊東)同伴で座敷に上がり、何をするにも父親の判断を仰いでいる。 落ち着きのない芸者 梅奴(加藤)という芸者が登場。どういう理由か外から何回も呼び出され、そのたびにふすまに指や足を挟んだ挙げ句テーブルに躓いたり勢い余ってふすまを突き破ったり階段を転げ落ちたりしてボロボロになり、最後にはいかりやにお燗をつけようとしたところで気絶してしまう。
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芸者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 03:53 UTC 版)
「志村けんのだいじょうぶだぁ」の記事における「芸者」の解説
柄本明をゲストに迎えたコント。売れないベテラン芸者の志村と柄本が愚痴をこぼし合うが、そのうち柄本が志村に自身が貸した煙草銭や、立て替えた銭湯の湯上りの牛乳代やラーメン代を返せだのと、せこい金銭(金額はたいてい10円単位から100円程度と決まっている。初期は350円だったが、以後は段々値下がりしている)の争いになるが、志村が覚えていないフリをして、柄本が「おとぼけ大作戦が開幕」とツッコむ。その後、志村がその年に話題となった芸能や政治などの時事ネタで話を急に変えて2人で雑談するが、柄本が途中「儲かる」などの金銭に関係ある言葉で思い出し話を戻そうとするが、再び志村が別の話題で話を逸らす。最後は、女将に呼ばれた二人が座敷の仕事でなく、広間の掃除やトイレ掃除といった雑用を言いつけられずっこける、あるいは嫌々その雑用をやる、で終わるのがパターン。時折、志村以上の狂気を見せる柄本との掛け合いは絶妙で、ゲストが出演したコントの中では下記の「トンネル」と並んで定番ネタとなっていた。 不定期放送のスペシャルや、『志村けんのバカ殿様』も、定番化して定期的に行われている。最近の文化に精通する若手芸者に説教をするが、結局老芸者二人が居残り、愚痴を言い合うというパターンになっている。 2017年3月15日の放送では、いつものコントセットに志村と柄本が普通の格好で登場して、この「芸者コント」が誕生したきっかけなどをトークしたり、「芸者コント」の第1回放送や「芸者コント」以外の2人の代表する名作コントをVTRで2人で鑑賞するといった特別編が行われた。また、この放送回時点でこの「芸者コント」がこれまで87回行われたことも明かされた。
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芸者
出典:『Wiktionary』 (2021/08/07 00:38 UTC 版)
名詞
発音(?)
- げ↗ーしゃ
諸言語への影響
「芸者」の例文・使い方・用例・文例
- 今日の歌舞伎座は新橋芸者の総見でにぎわった.
- あの芸者はたいそう売れっ子だ
- あの婦人の支度は芸者風だ
- 彼はよくあやしい者(芸者か何か)を連れて箱根や日光へ行く
- 今日は新橋芸者の総見がある
- あの芸者は稼いで取った金を皆男に入れ揚げるのだ
- あの芸者は稼いだ金を皆男に入り揚げてしまう
- 芸者を上げる
- 芸者を上げて騒ぐ
- 芸者を買う
- 芸者を転ばす
- 芸者をひかせる
- 芸者上がり
- 東京へ出て早速芸者買いを始めた
- 芸者は概して気が利いている
- 芸者は機嫌気づまをとる商売だ
- あの芸者は男嫌いでかつて艶事に関係したことが無い
- 芸者の湯上がりの姿は艶なものだ
- あの芸者は浮名を流したことが無い
芸者と同じ種類の言葉
- >> 「芸者」を含む用語の索引
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