薩摩琵琶とは? わかりやすく解説

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さつま‐びわ〔‐ビハ〕【×薩摩××琶】

読み方:さつまびわ

室町末期薩摩発生した琵琶音楽、およびそれに用い楽器勇壮な歌詞悲壮な曲風のものが多い。普通は4弦4(じゅう)の楽器をひざの上斜めに立て扇形大きく開いた大形の撥(ばち)で弾く。現在、正派・錦心流・錦(にしき)琵琶の三派がある。

薩摩琵琶の画像

薩摩琵琶

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/29 08:38 UTC 版)

薩摩琵琶(さつまびわ)は、盲僧琵琶の系譜をひく語りもの音楽の一ジャンル。




注釈

  1. ^ 現在の、日置市吹上町田尻
  2. ^ 本名、児玉利純。
  3. ^ 錦心流の登場により、従前の伝統的な薩摩琵琶は「薩摩琵琶正派」と称される[12]
  4. ^ 郷中を参照。

出典

  1. ^ 山川 1990, pp. 42-43, 「語りもの」(吉川英史)。
  2. ^ 山川 1990, pp. 46-47, 「琵琶」(吉川英史)。
  3. ^ a b 山川 1990, p. 47, 「琵琶」(吉川英史)。
  4. ^ a b c d 松尾 2001, pp. 21-22, 「ものしり百科3 薩摩琵琶と島津忠良」。
  5. ^ 妙音十二楽”. 日置市 (2018年5月25日). 2018年10月21日閲覧。
  6. ^ 郷中教育の歴史~島津義秀さんのお話(3)”. 薩摩の教え~歴史の力を未来のチカラへ~. 南日本放送 (2018年7月5日). 2018年10月21日閲覧。
  7. ^ a b c 薩摩琵琶(1)”. 薩摩の教え~歴史の力を未来のチカラへ~. 南日本放送 (2018年6月28日). 2018年10月21日閲覧。
  8. ^ 郷中教育の歴史~島津義秀さんのお話(2)”. 薩摩の教え~歴史の力を未来のチカラへ~. 南日本放送 (2018年7月3日). 2018年10月21日閲覧。
  9. ^ 薩摩琵琶 螺鈿補修・・・”. 装飾工房「瑞緒」よかよかブログ (2012年4月20日). 2018年10月21日閲覧。
  10. ^ 薩摩琵琶(2)”. 薩摩の教え~歴史の力を未来のチカラへ~. 南日本放送 (2018年6月29日). 2018年10月21日閲覧。
  11. ^ 明治世相編年辞典 朝倉治彦・稲村徹元
  12. ^ a b 山川 1990, p. 48, 「琵琶」(吉川英史)。
  13. ^ a b c 薩摩琵琶の継承~濱田眞民さん(2)”. 薩摩の教え~歴史の力を未来のチカラへ~. 南日本放送 (2018年7月24日). 2018年10月21日閲覧。
  14. ^ 薩摩琵琶の継承~濱田眞民さん(1)”. MBC南日本放送 (2018年7月23日). 2019年7月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月29日閲覧。
  15. ^ a b c 薩摩琵琶の継承~濱田眞民さん(3)”. 薩摩の教え~歴史の力を未来のチカラへ~. 南日本放送 (2018年7月25日). 2018年10月21日閲覧。
  16. ^ a b 薩摩琵琶の継承~濱田眞民さん(5)”. 薩摩の教え~歴史の力を未来のチカラへ~. 南日本放送 (2018年7月27日). 2018年10月21日閲覧。


「薩摩琵琶」の続きの解説一覧

薩摩琵琶

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 15:45 UTC 版)

琵琶」の記事における「薩摩琵琶」の解説

「薩摩琵琶」も参照 薩摩琵琶は16世紀活躍した薩摩盲僧淵脇了公時の領主島津忠良召され、命を受けて武士の士気上のため、新たに教育的な歌詞琵琶歌作曲し楽器改良したのが始まりと言われるこれまでの盲僧琵琶改造し武士の倫理戦記合戦物を歌い上げる勇猛豪壮な演奏向いた構造したものである。盲僧琵琶では柔らかな材を使うことが多かった胴を硬い製に戻し、撥で叩き付ける打楽器奏法可能にした。撥は大型化し、杓文字型から扇子型へと形態変化した。これにより、楽器立てて抱え、横に払う形で撥を扱うことができるようになった江戸時代には「木崎ヶ原合戦」などの合戦叙した曲が作られ次第盛んになり、やがて武士だけでなく町民にも広まった。こうして剛健な士風琵琶」と優美な町人琵琶」の2つ流れ成立する江戸時代末期池田甚兵衛が両派の美点一つ合わせ一流成し以降、これが薩摩琵琶として現在まで続いている。 薩摩出身者が力を持っていた明治時代には富国強兵政策とも相まって各地広まり吉村岳城、辻靖剛、西幸吉、吉水錦翁などの名手輩出した。また明治天皇終生愛好し明治14年5月に、元薩摩藩主・島津忠義邸にて西幸吉が御前演奏をしたことから、社会的な評価がさらにあがり、やがて「筑前琵琶とともに宗家琵琶節」は皇室向けにしか演奏しない「御止め芸」となったまた、永田錦心出て洗練された都会的艶麗な芸風特徴とする錦心流を打ち立て、これが評判となり全国普及した。さらに昭和に入ると水藤錦穣筑前琵琶音楽要素取り入れた錦琵琶」を創始した楽器筑前琵琶取り入れ五弦五柱を持つよう改良された。その後水藤錦穣同じく錦心流から出た鶴田錦史五弦五柱をさらに改良すると共に音楽的に新し分野飛躍させた。それまで語り伴奏として用いられてきた琵琶器楽的要素大きく取り入れ語り伴わない琵琶演奏西洋楽器これまで協奏することの無かった他の和楽器との合奏、また錦心流を基礎とした琵琶歌改良、など斬新なアプローチ行った鶴田錦史流れを汲む一派を「鶴田流」あるいは「鶴田派」と呼び近年発展している。

※この「薩摩琵琶」の解説は、「琵琶」の解説の一部です。
「薩摩琵琶」を含む「琵琶」の記事については、「琵琶」の概要を参照ください。

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