そう‐ほう〔‐ハフ〕【奏法】
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奏法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/12 04:59 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動奏法(そうほう)とは、楽器の演奏の仕方のことであるが、一般には、楽器の音の出し方がいくつかある時にそのそれぞれを指していう。なお、一般に、異なる高さの音を出すため、また、異なる強さを出すための音の出し方の違いは、奏法の違いと言わず、奏法が違うというときには音色の違いを目的とするのが普通である。
一般に、楽器は、その使い手集団(民族、文化圏など)の音楽的欲求を満たすために発達し、音楽的欲求を満たす音色を出すことを目指すから、音の出し方もその音楽的欲求を満たすことを目的として定まってゆく。しかしながら、どのような楽器でもいくつかの音の出し方が見いだしうるのが普通であり、それぞれに音楽的価値が見いだされれば、または、それぞれを使い分けることに音楽的価値が見いだされれば、異なる奏法が確立してゆくこととなる。
これらの中で最も有名なのがヴァイオリン属の楽器におけるピチカート奏法である。ヴァイオリン属の楽器は擦弦楽器であり、弓で弦をこすって音を出すことを本来の奏法とするが、わざわざギターなど撥弦楽器の演奏法である指ではじいて音を出す奏法を取り入れ、音色の変化を獲得したのである。
おもな、様々な楽器の本来の奏法でない奏法(伝統的な範囲)
- ヴァイオリン属の楽器のピチカート − 弦をはじく
- ヴァイオリン属の楽器のコル・レーニョ − 弦を弓の木の部分でこするかたたく
- 弦楽器のスルタスト − 本来の弦のこすったりはじいたりする部分より中央に近い部分をこすったりたたいたりする
- 弦楽器のスル・ポンティチェロ − 弦の端のごく近くをこすったりたたいたりする
- 弦楽器やフルートのハーモニクス(フラジオレット) − 倍音を奏する
- ホルンのゲシュトプフト − 右手を深く突き刺して鋭く弱い音を出す
現代音楽ではこれらの奏法に加え、より多彩な特殊奏法が求められる。そのうちのいくつかは共有の奏法として奏者の認識が確立している。代表的なものに木管楽器の重音奏法がある。詳しくは特殊奏法の項を参照。
奏法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/14 16:40 UTC 版)
原曲の管弦楽の表現を再現するために特殊な奏法が要求されることがある。例えばヴァイオリンの高音域の持続音をヴィブラフォンの鍵盤を弦楽器の弓で擦ることによって再現したり、弦楽器のピチカートをクラリネットやサクソフォーンのスラップタンギングで表現したり、ストリングスの幅広いサウンドを意識してコーラスを入れたりするなどがあげられる。
※この「奏法」の解説は、「吹奏楽編曲」の解説の一部です。
「奏法」を含む「吹奏楽編曲」の記事については、「吹奏楽編曲」の概要を参照ください。
「奏法」の例文・使い方・用例・文例
- 彼女は三味線による新しいジャズの演奏法を始めた。
- 返し撥という,三味線などの奏法
- 片撥という,三味線の奏法
- 音楽の演奏法としての滑音
- 静掻きという,箏の奏法
- 二つの楽器で合奏する演奏法
- 早掻きという,雅楽の箏の弾奏法
- 諸撥という,三味線の奏法
- 連管という尺八の吹奏法
- オーグメンテーションという演奏法
- カンプという,ジャズの伴奏法
- スケルツァンドという演奏法
- スケルツォーソという演奏法
- ストラバガンドという演奏法
- スモルツァンドという演奏法
- ズレンタンドという演奏法
- テンポプリモという演奏法
- ビバーチェという演奏法
- ピアチェーボレという演奏法
- ピアチェーレという演奏法
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