音色とは? わかりやすく解説

おん‐しょく【音色】

読み方:おんしょく

その音のもつ感じ。ねいろ。


ね‐いろ【音色】

読み方:ねいろ

発音体の違い、あるいは同じ発音体でも音の出し方によって生じる、音の感覚的な特性。高さや強さが同じ音でも、それに含まれる部分音種類強さなどによって違い生じる。おんしょく


音色

読み方おんしょく,ねいろ

音色とは、音の聞こえ方の総称である。音楽用語としては基本的におんしょく」と読む。

音色は周波数とその振幅によって決まる。楽器や人の声など、すべての音の発生源は、周波数の最も低い数値である「基音」とその周波数倍数である「倍音」から成り立っている。例えば、ピアノバイオリンの音色は人間の耳には全く違う聞こえ方をするものだが、波形してみると実はよく似ているとなっている。

DTM分野では、多く場合電子音の音色をイメージし実際の音として作成する必要がある場合も多い。その音を作成する作業はマニピュレーションなどと呼ばれる


音色

英語 timbre

何種類かの音がある場合それぞれの音の大きさ、高さが同じであっても発音体が異なれば聞いた感じが違うという、音の聴覚にかかわる性質のひとつ。世の中存在する実際の音は、純粋にひとつの周波数しかもたない正弦波であることはまれで、周波数の違う音が加わっていることが多い。これが聞いた感じ違い生じている原因のひとつであり、音色は音響スペクトル波形音圧、それらの時間的変化などに関係がある。

参照 音響スペクトル周波数
※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

音色 [timbre]

音の特色。各楽器には独特の音色があり、例えば、ピアノの音色は、バイオリンともフルートとも全く違う。作曲家作品作る際に音色を考慮する

音色

作者星新一

収載図書どんぐり民話
出版社新潮社
刊行年月1992.12
シリーズ名新潮文庫

収載図書星新一ショートショートセレクション 9 さもないと
出版社理論社
刊行年月2003.1


音色

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/28 09:02 UTC 版)

音色(おんしょく、ねいろ、: timbre)とは、の質を表現するために用いられる用語である。音の大きさ音の高さが同じであっても音色の異なる音は異なる聞こえ方をする。専門的な場面では「おんしょく」と読まれる。一般語としては「ねいろ」の読みも見られる。 音色は、音の大きさ(ラウドネス)、音の高さ(ピッチ)と合わせて、の知覚的属性である「音の3属性」を構成する[1]

概説

JISでは「聴覚に関する音の属性の一つで、物理的に異なる二つの音が、たとえ同じ音の大きさ及び高さであっても異なった感じに聞こえるとき、その相違に対応する属性」[2]と定義されている。

音響学的には、音波波形の違いが音色である。

一般に、音は、たとえ1つの音であってもさまざまな周波数の音を含んでおり、それらが合成された振動となっている。このような音の波形を分解(フーリエ変換)すると、音を構成している周波数成分に分けることができる(このようにして分けたものを、音のスペクトルという)。各周波数成分のうち、最も周波数の低いものを基音、それ以外を上音という。このうち、通常は基音の周波数がその音の「高さ」として聞こえ(例外については後述)、上音にどのような周波数の音がどのくらいの強さで含まれているか、が音色の違いとして聞こえる。

上音の周波数が基音の周波数の倍数であればそれを倍音と呼ぶ。音楽に多く使われる人声弦楽器管楽器の音は主に基音と倍音から成り立っている(このような音を楽音と呼ぶ)ので、そのような場合には、倍音のそれぞれの強度の比が音色を決定するということができる。

逆に、意図的に人声弦楽器管楽器の音に倍音以外の上音を混ぜ込むことによって、独特の音色を出すこともある。日本人にとって身近な例としては、三味線のサワリといわれる仕組みを挙げることができる。

実際の音にあっては、同じ音の高さ、同じ音の大きさ、同じ(音響学的な意味での)音色が持続するということはあまりない。打ったりはじいたりして音を出した場合(楽器であってもそうでなくても)、音の出た瞬間が強くてそのあとは減衰する。実際にはそれだけでなく、音の高さや音色も特に音の出た直後に急激に変化することがわかっている。擦弦楽器や管楽器のように音を持続させるように作られた楽器であっても、音の出た瞬間には音が安定しないし、そもそも音が急速に大きくなるという変化がある。

ヒトの聴覚は実際にはこういった変化も、音色の一部として聞き取っている。このような変化、特に音の強さの変化をエンベロープと呼び、電子楽器で音色を作るときの、重要な要素となっている。

また、ビブラートや、トレモロ装飾音などは、このことを実際の演奏に古くから応用させたものと言うことができるだろう。

声楽にあっては、歌詞による発音の違いも音色の違いに当たる。したがって、歌詞による音色の変化を作曲者が利用しようとした場合、歌詞を翻訳すると、その意図を十分に実現できないことが起こりうる。

なお、基音は、どのような場合にも音の支配的な周波数(高さとしてとらえられる周波数)であるというわけではない。支配的な周波数は最も強く聞こえる周波数であり、それが基音の倍音である場合も多い(フルートのD5以上の音など)。

脚注

  1. ^ 日本音響学会 編「音の3属性」『新版 音響用語辞典』コロナ社、2003年、40頁。ISBN 4-339-00755-2 
  2. ^ JIS Z 8106:2000 音響用語

外部リンク


音色

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 09:04 UTC 版)

太鼓の達人のバトル・ミニゲーム一覧」の記事における「音色」解説

文字通り音色を変更するモードACでは「11初出で、「かんたん」(1曲目は「あそびかた」の場合あり)の位置で左ふちを叩くことで変更でき、何度かやると通常の太鼓音に戻る。家庭用では最初からあり、最近シリーズでは種類が多いものもある。新筐体版ではカードポイントを貯めないと使用できない

※この「音色」の解説は、「太鼓の達人のバトル・ミニゲーム一覧」の解説の一部です。
「音色」を含む「太鼓の達人のバトル・ミニゲーム一覧」の記事については、「太鼓の達人のバトル・ミニゲーム一覧」の概要を参照ください。

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音色

出典:『Wiktionary』 (2019/10/10 17:16 UTC 版)

名詞

おんしょくねいろ

  1. 同じ波長で、聞く際にできる音の特性音の聞こえ方のこと。音響学的には、音の波形差異

発音(?)

お↗んしょく
お↘んしょく

翻訳

参照


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