フィードバック
フィードバック(英:feedback)とは、ある系の出力を入力側に戻す操作のこと。英語のfeedbackは、「食べ物を与える」という意味の「feed」と、「返す」という意味の「back」が組み合わさった単語である。転じて、フィードバックする内容は、返される側にとって活かせるものや糧になるものを示す。日本語に訳するなら文脈に応じて反応、意見、帰還などの語が対応し得る。
ビジネスシーンでは、目標達成に向けたアクションの軌道修正をしたり動機付けをしたりする際に行われる。この際、「お客様から企業側に」「上司から部下に」など、立場が上の人から下の人へ行われることが比較的多い。
その他、心理学・教育学、電子工学、生物学などのシーンでも、フィードバックという言葉は使用される。心理学・教育学の分野では、行動や反応の結果を参考にして修正し、より適切なものにしていく際に使用する。電子工学では、出力を目標の値に一致させるための制御方法のことを説明する際に使用する。そして生物学では、ホルモンや分泌液などの物質による最終的な働きの効果が、はじめの段階に戻って作用する際に使用する。
例文:
・今回のプロジェクトが成功したのは、チーム内で細かなフィードバックを重ねたからだろう。
・上司からのフィードバックに納得ができない。
・フィードバックがないと成長できないと思う。
「リアクション」や「意見」が類語として挙げられるが、リアクションは単純な「反応」、意見は「ある問題に対する考え」を指す言葉であるため、定義としては異なる。対義語としては「フィードフォワード」が挙げられる。これは、パフォーマンスにおける問題点を指摘せず「解決策」にフォーカスする、未来志向の単語である。
フィードバックシートとは、企業などにおいて、フィードバックが行いやすいように定型化されたフォーマットのこと。
フィードバック【feedback】
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フィードバック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/26 03:59 UTC 版)
フィードバック(feedback)とは、もともと「帰還」と訳され、ある系の出力(結果)を入力(原因)側に戻す操作のこと。古くは調速機(ガバナ)の仕組み[1]が、意識的な利用は1927年のw:Harold Stephen Blackによる負帰還増幅回路の発明に始まり、サイバネティックスによって厳密に体系化されて広められた。システムの振る舞いを説明する為の基本原理として、エレクトロニクスの分野で増幅器の特性の改善、発振・演算回路及び自動制御回路などに広く利用されているのみならず、制御システムのような機械分野や生物分野、経済分野などにも広く適用例がある。自己相似を作り出す過程であり、それゆえに予測不可能な結果をもたらす場合もある。21世紀に入り、多種多様なサービスで不可欠になった情報システムも、フィードバック制御を前提として開発されている。
- ^ 記録にある機器で古いものとしては、1600年頃の人コルネリウス・ドレベルによるサーモスタットがある。
- 1 フィードバックとは
- 2 フィードバックの概要
- 3 楽器音によるフィードバック
- 4 心理学におけるフィードバック
品詞の分類
名詞およびサ変動詞(調整) | 移用 節文 フィードバック 起番 合併 |
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