把握とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 人文 > 概念 > > 把握の意味・解説 

把握

把握(はあく)とは、情報状況理解し正確に認識することを指す言葉である。具体的な事象抽象的な概念、または状況全体対象とすることが可能である。把握は、情報収集し、それを分析評価する過程を含む。その結果対象となる事象状況本質特性理解し、それに基づいて適切な行動をとるための判断下すことが可能となる。 把握は、日常生活からビジネス学問各分野まで幅広く用いられる例えば、会議での議論把握する新し技術特性把握する市場の動向把握するなど、多岐にわたるまた、ネット上の情報迅速に把握する能力は、現代社会において重要なスキルとなっている。

は‐あく【把握】

読み方:はあく

[名](スル)

しっかりとつかむこと。手中におさめること。「政権を—する」

「その堅いの手緩めて」〈菊池寛名君

しっかりと理解すること。「その場状況を—する」


把握

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/01 16:04 UTC 版)

把握(はあく)は、物を「握る・つかむ・つまむ」などといった動詞で表されるような動作をすること。本稿では主にヒトのによる把握能力について説明し、サル類の手・哺乳類の前肢・ヒト及びサル類の足・その他の動物の器官によるものについても記す。

ヒトの手の把握能力

ヒトの手においては、親指と他の指が対向しており、把握動作が日常的かつ主要な動作となっている。一口に把握と言っても、棒を握るような単純なものから、を扱うような複雑なものまで、様々な形態のものがある。ヒトの手の把握形態の大まかな分類としては握力把握と精密把握が挙げられ、前者は全部の指と掌全体でつかむような形で、物を力強く握るものであり、後者は細かく精度の高い操作を行うものである。実際にはその中間型や母指不関与型のものもある。ヒトの手の把握動作には、手のアーチも重要な役割を果たす。

新生児の手には、原始反射の一つとして、手掌を刺激すると反射的に把握動作を行う把握反射が見られる。この手の把握反射は、自らの意思で物を握れるようになる生後3~4ヶ月で自然に消失する。

主にヒトの手(サル類の手などでも用いられる場合あり)で物体を把握するときの力は握力で表される。詳細は当該項目を参照。

把握パターン

カッコ内は代表的な物体の例を示す。

  • 握力把握系
    • 標準型(包丁・金槌)
    • 鉤型(団扇・鞄)
    • 示指伸展型(編み棒・千枚通し)
    • 伸展型(皿)
    • 遠位型(鋏・ホッチキス)
  • 中間把握系
    • 側面把握(鍵)
    • 三面把握-標準型(鉛筆)
    • 三面把握-亜型Ⅰ(テーブルスプーン)
    • 三面把握-亜型Ⅱ(箸)
  • 精密把握系
    • 並列軽屈曲把握(縦長の盃・湯呑)
    • 包囲軽屈曲把握(ボール・茶筒の蓋)
    • 指尖把握(画鋲・輪ゴム)
    • 並列伸展把握(トイレットペーパー・化粧用パフ)
  • 母指不関与系
    • 内転把握(タバコ)

サル類の手・その他の動物の前肢の把握能力

霊長類のほとんどの種では手に5本の指を持ち、親指が他の4本と多少とも対向しているため、物をつかむことができる。樹上生活を送る動物の多くは手に鉤爪(かぎづめ)を持ち、これを樹木に引っ掛けて移動するが、霊長目は木や物をしっかりと掴むことのできる構造の手(親指と他の指との対向性)を進化させ、鉤爪の代わりに、指の末端を補強する役割を持つ扁爪(ひらづめ)を発達させた。霊長類の始原的動物が鉤爪を捨てて木の枝を握ったことは、後世の子孫の一つであるヒトにとってはその誕生の第一条件と言ってよい。

ただし、霊長類の手の形態・手による把握の形態には種により大なり小なり違いが見られる。類人猿を例に取れば、ゴリラチンパンジーオランウータンの順に次第に、親指以外の4本の指で木にぶら下がることを重視した、親指が小さく全体に細長い形態の手になる。ヒトの手はチンパンジーなどの類人猿の手よりも原始的で未発達との研究もある[1]クモザルに至っては親指は完全に消失している。

霊長類以外の四肢を持つ動物の前肢は、一般に四足歩行・走行に使われるだけで把握能力は持たないことが多い。例外としてリスネズミ、樹上生活をするコアラなどは前肢で木や物をつかむことができる。コアラの場合は第1指と第2指が他の3本と対向している。

足(後肢)の把握能力

ヒトのにおいては、進化論的には、祖先が樹上生活のために手に準ずる形態や能力を持っていたのが、樹上生活を捨てて地上を直立二足歩行するようになったため、直立二足歩行に適した形態に進化し、そのために足の把握能力、特に拇趾対向性は退化したとされ、手のような器用さは期待できない。ただし、ヒトの足指もトレーニングすれば巧緻性が高くなるため、生まれつき手のない人や、病気や事故により両手が使えない人は、足指をそれなりに器用に動かして手のように扱うほか、一般の人でも、足指で把握動作をトレーニングすることにより、踏ん張りや転倒防止に繋がる面もあるとされる。前述のような、足で絵筆をつかんで絵を描いたり、あるいは口で絵を描く人の団体である口と足で描く芸術家協会がある。新生児には足にも把握反射が見られ、手の把握反射よりも長く残り、二足で立つ頃である1歳近くの頃に消失する。また足の握力は足趾把持力と呼ばれる。

対して、サル類(ヒト以外の霊長類)の場合は、一般に足(後肢)も手に準ずる形態や把握能力を持っており、樹上生活に適している。そのため霊長類はかつては「四手類」と呼ばれた。霊長類の足の形態についても種により違いがみられ、類人猿を例に取れば、ゴリラ・チンパンジー・オランウータンの順に次第に、ヒトの手に近い形態で物を把握するのに有利な構造の足となる。また霊長類ではないが樹上生活をするコアラの後肢や、鳥類の足も把握能力を有している。

その他の動物の器官の把握能力

動物の四肢以外の器官で、把握能力を持つ例としては、新世界ザルトカゲタツノオトシゴなどの尾(タツノオトシゴは尾で海藻をつかむ)、キリンの舌、ゾウバクの鼻、タコイカの腕、オウムガイの触手などが挙げられる。

関連項目

脚注

外部リンク


把握

出典:『Wiktionary』 (2021/08/14 01:48 UTC 版)

名詞

(はあく は共に手に握り、掴むこと)

  1. 掌中収めつかみとること。
  2. 統制下に置くこと。掌握
  3. 物事順序しっかり掴み理解すること。また認識すること。正確情報を得ること。

発音(?)

は↗ーく

関連語

語義1)

語義2)

翻訳

語義1)

語義2)

動詞

  1. 掌中収めつかみとる
  2. 物事順序しっかりと掴み理解する

活用

サ行変格活用
把握-する

翻訳

語義1)

語義2)


「把握」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



把握と同じ種類の言葉


品詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

「把握」に関係したコラム

  • FXやCFDのバーチャートとは

    FXやCFDのバーチャート(Bar Chart)とは、1日の値動きを直線だけで描画して時系列に並べたものです。バーチャートの描き方は、まず、高値の地点と安値の地点を縦線で結びます。次に、始値の地点から...

  • 株式の投資8原則とは

    株式の投資8原則とは、過去の相場経験を8つの法則にまとめたものです。1.十分に調査する購入予定の銘柄の財務内容やチャートなどを十分に調査して研究することが望ましいとされます。また、企業の発表する決算報...

  • 海外のFX業者一覧

    海外のFX業者とは、日本に現地法人を設立していないFX業者のことです。海外のFX業者と日本国内のFX業者との大きな違いは、日本国内の法律が適用されるかどうかです。日本国内のFX業者の場合は「金融商品取...

  • 株365の日経225証拠金取引の値動きを景気から予測するには

    株365の日経225証拠金取引の値動きを景気動向から予測することができるでしょうか。日本では、内閣府が景気統計の1つとして景気動向指数を発表しています。Webサイトからは内閣府のホームページの「統計表...

  • FXのチャート分析ソフトMT4のEAの作り方

    FX(外国為替証拠金取引)のチャート分析ソフトMT4(Meta Trader 4)のEA(Expert Advisor)の作り方を紹介します。MT4のメニューから「ツール」、「MetaQuotes L...

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「把握」の関連用語

把握のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



把握のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
実用日本語表現辞典実用日本語表現辞典
Copyright © 2025実用日本語表現辞典 All Rights Reserved.
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの把握 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryの把握 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS