サーモスタット
エンジンの冷却系では、冷却水の循環経路に設けられる温度調整器のこと。エンジンが冷えているときは、ラジエーターへの水路を閉じてエンジンのウオータージャケット内で冷却水を循環させ早く適温にし、適温になったあとはラジエーターへ流す冷却水の流量を制御して水温を調節する。一般にケース内にワックスを封入したワックスペレット型が用いられている。ワックスが溶けるとき膨張することを利用してニードルを押し出し、バルブを開く。サーモスタットによる水温制御は、その取付け位置によりエンジン冷却水の出口側に配置した出口制御式と、エンジン冷却水の入口側に配置した入口制御式とがあり、サーモスタットの開弁温度は、出口制御式が82~88℃、入口制御式が76~82℃のものが多く用いられている。このほかに、ラジエーターシャッターにも用いられる。
サーモスタット

【関連用語】ラジエター オイルクーラー
サーモスタット thermostat
サーモスタット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/11/29 07:18 UTC 版)
サーモスタット (英: Thermostat) とは、ある系の温度を調整するための装置であり、系の温度を設定された温度の付近に保つ働きを持つ。
概要
サーモスタットは系の内部に流入、あるいは外部に放散される熱エネルギーの流れを制御することにより、この働きをおこなう。すなわち、サーモスタットは適切な温度を維持するために、必要に応じて加熱あるいは冷却装置の作動および停止の切り替えを行う。
サーモスタットは様々な方法で構築することが可能であり、温度の測定には様々なセンサが使用される。センサの出力は加熱あるいは冷却装置を制御する。
基本的なセンサとしては以下の物がある。
これらにより、以下の手段を介して加熱・冷却装置が制御される。
- 直接的な機械的動作
- 電気信号
- 空気式信号
歴史
サーモスタットは1885年にアルバート・バッツにより発明された、プロセス制御法の最初の例として知られている。サーモスタットの発明は現在のハネウェル・コーポレーションの起源となった。[1]
1936年にはセルギウス・ヴェルネによってワックス粒の膨張を用いたサーモスタットが発明され、水冷エンジンの自動車部品としてのサーモスタット (内燃機関)(Wax thermostatic element)として広く用いられるようになった。
サーモスタットのような働きをする機器として記録がある最も古いものは、1600年頃の人コルネリウス・ドレベルによる。
関連項目
サーモスタット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/11/25 01:56 UTC 版)
温度によってスイッチのオン・オフを自動的に切り換える装置。温度を一定に保つためのこたつ、アイロンなどの電化製品に用いられている。炊飯器などは、最近ではサーミスタ等で電気的に温度を測定する方式に切り換えられつつある。
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