ディファレンシャル
【英】differential signalling, differential
ディファレンシャルとは、信号線を通じてデジタルデータを伝送する方式のうち、2本の信号線を利用し、どちら電圧が高いかによって信号の「1」と「0」を表現する方式のことである。
ディファレンシャルでは「+」を表す信号線と「-」を表す信号線があり、電圧を比較して「+」の信号線の電圧が「-」に比べて高ければ「1」、逆に「+」が「-」よりも低ければ「0」としている。比較的コストが高くなるが、ノイズに強く信号の減衰もしにくいという長所がある。
ディファレンシャルに対して、1本の信号線を利用してデータ伝送を行う方式は、シングルエンドと呼ばれている。シングルエンドはシンプルで低コストだが減衰やノイズに弱い。
シングルエンドやディファレンシャルは、主にSCSIのデータ伝送方式などで利用されている。当初、ディファレンシャルは供給電圧が高く、消費電力も大きいといった難点からあまり利用されず、SCSI-1やSCSI-2ではシングルエンドが広く利用されてきた。SCSI-3が登場した際に、低電圧で動作するLVD(Low Voltage Differencial)と呼ばれるディファレンシャルの新たな方式が採用され、それ以降はLVDが広く利用されるようになっている。
IDE/ATA: | シリアルSCSI シングルエンド シリアルATA2 ディファレンシャル Ultra SATA Ultra SCSI Ultra2 SCSI |
ディファレンシャル
油種間価格差
【英】: price differential of crude oil
同義語: ディファレンシャル
品質、すなわち性状の差に基づく各種原油の価格の差。かつて、原油の公示価格を国際石油会社が決定していた時代から、原油価格は各留分の得率と硫黄含有率との2要素を主とし、その他の特殊性を加味して決められていた。得率は原油比重によってほぼ代替されるが、比重が軽いほど、すなわちガソリン得率が高いほど高価で、硫黄分が多いほど廉価となる。OPEC が原油価格を決定するようになってからもこの原理は変わらないが、第二次オイル・ショックにおける油価高騰後、消費国において石油製品ごとの需要シェアに変化が起こった一方、分解設備の増設もあって、得率差による原油の価値の変動も見きわめにくくなり、このようななかで OPEC が固定的に決める油種間価格差が市況の実態に合わなくなり、OPEC 原油に対する需要が減少するなかで、このことが油種ごとの売行きを左右するようになったため、油種間価格差の適正化の問題は OPEC 内でセンシティブな課題となっている。 |
差動装置
(ディファレンシャル から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/05 07:04 UTC 版)
差動装置(さどうそうち)は機械的機構の一種で、二つの部分の動きの差を検出、あるいは動力に差をつけ振り分ける装置。歯車を使った差動歯車やねじを使ったものなどがある。
注釈
出典
- ^ a b c MFi 2008, p. 52.
- ^ a b MFi 2008, pp. 53–54.
- ^ MFi 2008, p. 53.
- ^ MFi 2008, p. 50.
- ^ a b MFi 2008, p. 54.
- ^ 稲垣秋介 2005, p. 111.
- ^ a b MFi 2008, p. 57.
- ^ 稲垣秋介 2005, p. 114.
- ^ “雪道の運転 快適なスノードライブの為に”. 2016年10月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年2月2日閲覧。
- ^ a b 下川嘉之「曲線を円滑に通過するための操舵技術」『計測と制御』第56巻第2号、2017年2月10日、87-92頁、doi:10.11499/sicejl.56.87、2023年12月2日閲覧。
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