フリーホイールとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > スポーツ > 自転車用語 > フリーホイールの意味・解説 

フリーホイール(フリーボディ)

リアハブとカセットスプロケットの間にある一方通行機構タイヤだけが回転するのはこのフリー機構があるから。回した時に発する"カチカチ"という音は内部にある逆回転防止ツメ発する音。
フリーホイール

フリーホイール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/30 14:32 UTC 版)

フリーホイール: freewheel)とは、自転車においてペダルを回し続けなくても惰性で進むような機構を組み込んだ駆動輪のことである。これにより、自転車の運転がより容易になった。固定ギアトラックレーサーを除くほぼ全種の自転車に搭載されており、フリーホイールの発明は自転車の数ある技術革新の中でも画期的なもののひとつと言われる。

概要

フリーホイールのラチェット機構

フリーホイールはハブとドリブンスプロケットのあいだにラチェット機構もしくはカム機構を備え、トルクを一方向にのみ伝達し、反対方向への回転は空転するようにできている。ペダルからの力はスプロケットからハブへ伝わるが、自転車が持つ慣性によって地面から受ける車輪の回転力に対しては空転して、ハブからスプロケットへは伝わらずペダルも回転しない。この働きにより、惰性走行の際にペダルを止めて運転者の負担が軽減される。

BMXの一部の種目では『フリーコースターハブ』と呼ばれる入力側の回転に反応して動力が伝達されるフリー機構もある。この場合、自転車が後退して出力側が回転しても入力側に伝達されない。このため、後退時(フェイキー時)にペダルが回らない。ペダルを逆回転に回すと動力が伝達される物も有る。欠点としてはペダルを踏み込んだ場合に動力が伝達されるまでに遅れが生じる。

ラチェット機構をペダルとチェーンリングの間に入れる『FF System』という物もある。利点としてはペダリングしていなくても自転車が進んでいれば、外装変速機であっても変速できる事である。

発明された当初、自転車の構造はペニー・ファージングのように前輪とクランクが直結している構造であり、実用の交通手段としては不便な乗り物であった。安全型自転車が発明され、フリーホイールが発明されると自転車が実用的な用途に利用されるようになった。後に自転車には変速機が搭載されるようになったが、これには車輪の回転がクランクと直結している状態ではほぼ不可能であった[要追加記述]

1922年当時世界有数のフリーホイールメーカーであったイギリスのB・S・A社のフリーホイールの国産化に成功したのは株式会社シマノの前身である島野鐵工所を創業した島野庄三郎であり国内外で「シマノのフリー」と称されるまでになった。

関連項目


「フリーホイール」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「フリーホイール」の関連用語

フリーホイールのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



フリーホイールのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
Be.BIKEBe.BIKE
Copyright(C) 2001- 2025 CAR MATE MFG.CO.,LTD. All Rights Reserved.
Be.BIKE自転車用語集
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのフリーホイール (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS