ビー‐エム‐エックス【BMX】
BMX(バイシクルモトクロス)
歴史と沿革
1970年代初頭にアメリカ西海岸を中心に始まったとされているBMX。子どもたちがオートバイのモトクロススターに憧れ、20インチの自転車を乗り回していたことが競技の原点とされています。5歳ほどの子どもから大人までが、同じコースを使用して楽しめる、世代を超えたコミュニケーションスポーツとしての側面も持っています。
BMX発祥の地アメリカでは、競技人口が増えるにつれて組織化されたレースへの要望が高まっていきます。カリフォルニアを中心にレースが行われはじめ、その後、すぐに全米へと広まり、現在行われているBMXレースとなりました。1974年、全米のBMXレースを管轄するNBA(全米BMX協会)が発足。1978年には世界初の屋内コースでの世界選手権が開催されています。
日本をはじめ、全世界へと認知されたのは、1982年公開の映画「ET」の中で、少年たちがBMXに乗っていたことがきっかけのひとつです。2008年の北京オリンピックより正式種目となり、全世界で人気のサイクルスポーツとなっています。
競技種目も多彩です。レースから派生したフリースタイル競技も人気が高く、街なかの形状を模したパークで行われるストリートや、ハーフパイプで行うヴァート、平地でBMXを自在に操るフラットランドなどの種目があります。
日本では、1984年に全日本BMX連盟が発足しています。1989年にオーストラリアで開催された世界選手権に初めて3名の選手を派遣して以降、これまでに、年齢別クラスで4名の世界チャンピオンが誕生しています。トップカテゴリーにおいてもアジア選手権を制するなど、有望な選手を擁しています。またフリースタイル競技でも世界レベルの大会で優勝を飾る選手が多く存在しています。世界的に人気のBMXレースですが、国内での競技人口は現在、数千人程度と推計され、まだまだ伸びしろが期待されるスポーツです。
競技方法
BMXレースは車輪の直径が20インチ、もしくは24インチの専用自転車で、全長300~400mの専用コースで行われます。タイムではなく、順位で争われる競技で、高度なテクニックやバランス感覚、他のライダーとの駆け引きなどが要求されます。スタートヒルと呼ばれるスタート台から横一列8人の一斉スタートで争われるさまは圧巻です。
コースの途中に設けられた、形状の異なる大小のジャンプ台や、バームと呼ばれるコーナーなど数々の障害物を、コントロールしながら走り抜けます。わずか30秒程度の競技時間ながら、手に汗握る熱戦が繰り広げられます。性別や年齢、技量に合わせたカテゴリーが設定されるため、初級者でも気軽にレースに参加することができます。
トップカテゴリーにおける主流はスーパークロスと呼ばれる競技で、高さ8mのスタートヒルから巨大なジャンプ台やバームが設置されたコースを使用します。オリンピックでもスーパークロスのコースが使われており、観客がより楽しめる内容となっています。
ルール
道具、コートなどの説明
300~400mの周回なしの専用コースを使用します。コース内にはジャンプやバームなどの障害物が設置されます。
専用の自転車を使用し、車輪の径は20インチもしくは24インチですが、子ども用に18インチの車両もあります。主流は20インチで、24インチは「クルーザー」と呼ばれ、安定性が高いことから、年齢層の高い大人に人気があります。同じ20インチの車両でも、フレームサイズはライダーの体格に合わせて異なります。スピードコントロールが主な役目のブレーキは後輪にのみ取り付けられます。
BMX
BMX
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/23 15:42 UTC 版)
BMX(ビーエムエックス、ビメックス)は、BMXとはBicycle Motocross(バイシクルモトクロス)の略で自転車競技の一種である。また、その競技で使われる自転車のことである。
注釈
- ^ 映画で使用されたバイクは、全て大阪の桑原商会(現KUWAHARA BIKE WORKS社)の製品。当時アメリカではクワハラワークスチームが大活躍しており、出演者の子供たちにどのバイクに乗りたいかとスピルバーグが聞いたところ、「KUWAHARA」との返答があったといわれている[1]。なお劇中でのBMXスタントは、ボブ・ハロを始めとする当時のスーパースター達が演じている。大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンにはE.T.BMXのレプリカが展示されている(厳密にはE.T.のグッズが売られている店内にディスプレイの1部として)。
出典
BMX
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/16 04:04 UTC 版)
ダイアコンペの名はBMXで特に高い。現在のBMX向けブレーキ、ブレーキレバー、ヘッドセットなどの原型は、すべてヨシガイが作り上げたものと言える。ダイアコンペはBMX向けブレーキで世界で最も信頼されている製品である。 1980年代米国でBMXが盛んになったころ、一般向け製品の大型枠ブレーキをBMXに転用することから製品提供が始まり、DC750などのセンタープル型の転用から990シリーズのUブレーキが生まれ、BMXで事実上の統一規格となった。BMX向け製品にはサイドプル型の880シリーズ、センタープル型990シリーズなどがあり、当時は少なかったデュアルピボット・サイドプル型BigDog(サンツアーからFS-Eとしても売られていた)などもあった。 2003年からは059BRAND(3edge-works)という国内BMX FREESTYLE人気ブランドの別注カラーを製作するなどし幅広いユーザーから支持されている。
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BMX
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/23 15:38 UTC 版)
現行車種(2016年モデル)車種備考SPEED SERIES レース向けモデル。カーボンフレームもラインナップされる。 PRO SERIES PERFORMER 20 SLAMMER AIR
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BMX
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/03 16:52 UTC 版)
「オリンピックの自転車競技」の記事における「BMX」の解説
BMXは、2008年よりレーシングが男女で実施されている。上述の通り、マウンテンバイクの実施種目が限られるため、マウンテンバイクのダウンヒル、フォークロスの選手が参加するケースも見られる。 また、2020年よりフリースタイルが男女2種目で実施されている。
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BMX
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 09:36 UTC 版)
「2020年東京オリンピックの自転車競技」の記事における「BMX」の解説
フリースタイルは、UCIが定めるオリンピックランキング(世界選手権(英語版)等の2名分の個人成績により算出)と2019年世界選手権(中国・成都市)の成績を基にNOCに出場枠(男女とも8名ずつ)が与えられる。レーシングはUCIが定めるオリンピックランキング(世界選手権等の3名分の個人成績により算出)とUCI個人ランキング、2021年世界選手権の成績を基にNOCに出場枠(男女とも23名ずつ)が与えられる。日本に与えられる開催国枠はフリースタイル、レーシングともに男女1名ずつである。2020年6月9日、日本自転車競技連盟は長迫吉拓、畠山紗英(レーシング)、中村輪夢、大池水杜(フリースタイル)の代表選出を発表した。 フリースタイル(男女9名ずつ)…オリンピックランキング1位の国には2名、2位~5位の国には1名の出場枠が与えられる。次にその他の国を対象として世界選手権の上位2カ国に1名ずつ出場枠が与えられる。 レーシング(男女24名ずつ)…オリンピックランキング1位と2位の国には3名、3位~5位の国には2名、6位~11位の国には1名の出場枠が与えられる。次にその他の国の選手を対象としてUCI個人ランキングの上位3名の選手が属する国に1名ずつの出場枠が与えられる。更にいずれの出場枠も得ていない国を対象として世界選手権の上位2カ国に1名ずつ出場枠が与えられる。
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BMX
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 07:50 UTC 版)
詳細は「BMX」を参照 BMXと呼ばれる小型で堅牢な自転車を用いる競技である。主に人工的に造成されたジャンプ台や波状、横断勾配など多くの起伏を設けたコースまたはスペースを走行する。 レースとしてはトラックで行われ、8名以内の選手が一斉にスタートしフィニッシュ線の着順を争うもので、年少者が自転車を走らせる為の体力と技能を高度に養う最適な構成になっている為に年少者からプロ競技者まで幅広く行われている。 フリースタイルとしては一定の広さを持つスペースの中で行われ、技の華麗さを採点して争われる。
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BMX
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/26 14:49 UTC 版)
BMXはバイシクル・モトクロスの略で年少者から人気が高い自転車競技。当時の統括団体である国際BMX連盟(IBMXF)を1996年に統合した。BMXのレースでは、世界選手権と、各国転戦のBMXスーパークロス・ワールドカップが行われている。またBMXで行うフリースタイルがあり、フラットランド・パーク・ストリート・トレイル・バードなどと呼ばれる種目もある。UCIはレースとフリースタイルパークの2種目を管理しており、レースはオリンピックでも実施種目(2008北京より)となっている。
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