BMX用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2010/11/20 11:08 UTC 版)
「センタープルブレーキ」の記事における「BMX用」の解説
マウンテンバイクにおいては失意の退場を余儀なくされたUブレーキであるが、1990年代に興ったフリースタイルBMXに活路を見いだすことになり、現在ではこの分野で最も一般的なブレーキとなっている。他の車種では既にほとんど見られないこのブレーキがBMXで多用される理由として、側面に向かって張り出す突起物がいっさい無いことがあげられる。車上で激しく体を動かすフリースタイルBMXにおいては、突起に足などが引っ掛かれば致命的なミスに繋がるため、この特徴は極めて重要である。 また同じ理由で、フリースタイルBMXの後輪用Uブレーキは、フレーム構造に守られるようにリア三角の内側、すなわちシートステイ下側かチェーンステイ上側に付いている。チェーンステイ上側のタイプはメンテナンス性に優れるが、25Tなど小さなチェーンリング(フロントスプロケット)を使用している場合、たるんだチェーンがブレーキに干渉してしまうことがある。この問題を克服するためにブレーキアームの厚みを小さくした製品もある。 フリースタイルBMXのブレーキには、微妙なスピードのコントロールよりもむしろ、車輪を瞬時にガッチリと固定する能力が求められる。このためBMX用Uブレーキには、他のスポーツサイクルでは見られなくなった、いかにもゴムらしい質感を持つブレーキシューが使われる。これは光沢のある体育館の床で、ゴム底の運動靴が素晴らしくグリップするのと同じ原理を狙ったものである。この原理を最大限に利用するために、CPリム(めっきリム)と呼ばれる鏡面メッキのリムが好んで使われる。ただしリムとブレーキシューの接触面が汚れたり、雨で濡れたりすると極端に制動力が落ちることがこの組み合わせ(UブレーキとCPリム)の欠点である。特に水で濡れた場合には、思い切りブレーキレバーを握った状態でも、全く抵抗を感じずに走り続けられるほどである。 BMX独自の変種として、前輪用のUブレーキはアーチワイヤーとちどりを使わず、Vブレーキのように横から直接ワイヤーを繋ぐ方式になっている。レバーを出発したブレーキワイヤーは、ステムの天井に開いた穴から入ってヘッドチューブ内のフォークコラムを貫通、フロントフォークの又から出てきてループ状に急角度で上へ向かい、ブレーキ本体に横方向からつながる。これはハンドルを回転させるいくつかの技を行なう時に、ワイヤーが絡まり障害となるため、これを排除すべく後輪ブレーキのためのジャイロと共に考案された仕組みである。また後輪用にも変種として、ジャイロを使用する車体のみアーチワイヤーとちどりを省く方式が存在する。この場合では2本のブレーキアームに固定されたワイヤーが、それぞれ別々にフレームに沿って伸び、2本のままジャイロに繋がるという構造になる。
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