バルブサージング
バルブスプリングのもつ質量と弾性によりスプリングが圧縮され、その力が解放するときに、素線間に軸方向に発生する振動。この振動の固有振動数は、例えば500Hzというように高く設定するが、高速エンジンではバルブ開閉の単位時間当たりの回数が大きくなるため、振動が収まらないうちに次のスプリング圧縮が起こり、また解放される。さらに固有振動数と圧縮開閉の周期とが重なるとスプリングは激しく振動し、復元力を喪失する。これにより気密が保たれず出力が低下したり、ピストンとバルブが干渉してエンジンを破損したりすることがある。一般にエンジン回転数の限界は動弁系の運動特性に大きく影響する。
参照 空気ばね式バルブスプリング、バルブジャンプ、バルブバウンスバルブサージング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/19 10:08 UTC 版)
バルブサージングとは、レシプロエンジンが許容回転数を超過した場合に、吸排気バルブの動きが異常になる現象である。
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