OHV方式の採用例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 08:38 UTC 版)
OHVは往復運動する部品が多く、特にプッシュロッドの重量により高回転時のポペットバルブの追従性を悪化させるバルブジャンプや、往復運動機構の共振によるバルブサージングが発生しやすく、エンジンの許容回転数を上げることが難しい。しかし、飛行機や船舶で使われるレシプロエンジンではプロペラを定められた回転数よりも高速に回転させる必要がない上、耐久性と信頼性に優れるため、 OHV は多用されている。これは常用回転域が低いディーゼルエンジンにも当てはまる。ただし自動車用ディーゼルエンジンの内、小型のものはガソリンエンジンとの設計の共通化が進み、部品点数の削減や軽量化の面、さらに燃費の面でもOHCが有利とされ、OHVは淘汰された。トラック・バス用の中排気量、および大排気量のエンジンに残ったOHVの中には、厳しさを増す自動車排出ガス規制に対応するため、OHV機構のまま4バルブ化されたものもある。
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