排気量
排気量
ピストンが下死点から上死点まで動くストロークで排出されるガスの容積を、排気量という。通常、ボア・ストロークの呼び寸法による計算値で示し、エンジンの大きさを表すのに用いる。
参照 行程容積排気量
たとえば、注射器をイメージするとわかりやすい。大きい注射器であればたくさん吸い込め、小さければその逆になる。しかし、たとえ小さい注射器でも本数を増やせば、すべての総量を増やすことができるのだ。
400cc、750ccなどといわれるのが、この排気量。単位はペットボトルでもおなじみの「cc」(またはml)なので、だいたいの大きさは把握できるだろう。ただ注意したいのは、多気筒の場合。たとえば400ccで4気筒なら、1気筒あたり100ccの大きさということ。1気筒あたりの排気量は大きい方が力を出しやすいがその分、部品が大きく(重く)なって各部の負担も増える。小さい方が負担が少なく壊れにくい傾向にあるため。単気筒エンジンはどんなに大きくても800ccぐらいに抑えられている。
詳細に説明をすれば、排気量とはシリンダー内でピストンが往復するところの体積となり、その上下運動の距離(ストローク)とピストンの表面積から、簡単に計算することができる。表面積はピストンの半径(ボアの半分)から求めることができ、ストロークと一緒にスペック表に記載されている。計算式は、(ボア[cm]÷2)の2乗×円周率×ストローク[cm]×気筒数=総排気量となる。
【関連用語】混合気 シリンダー
排気量
排気量
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 08:28 UTC 版)
「オートバイ用エンジン」の記事における「排気量」の解説
オートバイ用エンジンの排気量は、小さいものではモペッドなどに搭載される25cc程度のものから、大きいものでは1800cc程度のものが生産されている。アメリカではエンジンの排気量をキュービックインチ(cu.in)で表し、そのままそのエンジンの固有識別詞として用いる場合も多い。 オートバイの免許や税制度では排気量によって区分され、国ごとに区分が違う場合が多い。日本では400ccを境に免許区分が異なっていることから、日本市場向けの400ccエンジンを搭載したヨーロッパメーカーの車両が多く生産されていた歴史的経緯が存在する。 なお、単純な排気量の多寡の面では、ボスホスやカノンが5730ccや8200ccのV型8気筒を搭載した製品を現在でも販売しており、過去には少数生産ながらも8300ccのV型10気筒を搭載したダッジ・トマホークなどの事例もあったが、これらは四輪車用エンジンをオートバイに搭載したものであり、オートバイ用エンジンとして製造されたものではない。
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