オー‐エッチ‐シー【OHC】
オー‐エッチ‐シー【OHC】
読み方:おーえっちしー
OHC(オーエイチシー)
【スペル】OHC
オーバーヘッドカムシャフト(Over Head Camshaft)という方法で吸排気バルブ(弁)の開け閉めをするエンジンの形式のこと。 4ストロークエンジンには混合気の入口と出口があり、それぞれにバルブと呼ばれる弁がついている。そのバルブの開くタイミングを決めているカムシャフトが、シリンダーの上側に配置されているので、オーバーヘッドカムシャフトという。 エンジンが動いていれば、ピストンで生みだされた力が、クランク、カムチェーン(エンジンの中にあるチェーンのこと)を介してカムシャフトに伝えられる。当然、カムシャフトはそれによって回転することになるのだが、その際、カムの部分(でっぱり)がロッカーアーム(シーソーのような部品)を押し上げる。すると、シーソーと同じ原理で反対側につながっているバルブが下がる(弁が開く)。 吸気側と排気側のバルブを、それぞれ独立した専用のカムシャフトで動かしているものは、カムシャフトが二本必要になるので、DOHC(Double Over Head Camshaft)と呼ばれる。
【関連用語】カムシャフト シリンダー バルブ 4ストローク
SOHC
(OHC から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/28 14:33 UTC 版)
SOHC(エスオーエイチシー、Single OverHead Camshaft)とは、レシプロエンジンのうち給排気弁を持つようなタイプにおける弁駆動機構の配置形態の一種で、1本のカムシャフトがピストンの頭上にあるような形態(シリンダーヘッドを通っている形態)のことである。DOHCが増える以前には単にOHCとも呼ばれることもあったが、DOHCと明確に区別するために使われるレトロニム的な由来もある[注釈 1]ほか、シングルカムと呼ばれることもある。
注釈
- ^ ガソリン機関ないしディーゼル機関の発達の過程において、サイドバルブ→OHV→SOHC→DOHC といったように、弁およびその駆動機構が主に性能向上を目的としてピストンの頭上に移動していった、という経緯が背景にある。
- ^ 楔形燃焼室やバスタブ型燃焼室を持ったターンフローのエンジンでロッカーアームが用いられたものとしてはプリンス自動車(現・日産自動車)のG7型エンジン、日産自動車のL型エンジン、トヨタ自動車の1G-E、A型エンジン(DOHCを除く)、E型エンジン(DOHCを除く)などがある。
- ^ 後継車のスバル・ヴィヴィオではホットモデルの「RX」シリーズに限り、トヨタのハイメカツインカムエンジンに類似した機構を用いたDOHCを採用しているが、これは主にマーケット面での要求によるものである。
- ^ 同社の9代目キャリイ専用
- ^ 日産・Z型(Z18、Z20など)およびCA型、ホンダ・i-DSI(L型およびP型など)。
出典
- OHCのページへのリンク