油種間価格差
【英】: price differential of crude oil
同義語: ディファレンシャル
品質、すなわち性状の差に基づく各種原油の価格の差。かつて、原油の公示価格を国際石油会社が決定していた時代から、原油価格は各留分の得率と硫黄含有率との2要素を主とし、その他の特殊性を加味して決められていた。得率は原油比重によってほぼ代替されるが、比重が軽いほど、すなわちガソリン得率が高いほど高価で、硫黄分が多いほど廉価となる。OPEC が原油価格を決定するようになってからもこの原理は変わらないが、第二次オイル・ショックにおける油価高騰後、消費国において石油製品ごとの需要シェアに変化が起こった一方、分解設備の増設もあって、得率差による原油の価値の変動も見きわめにくくなり、このようななかで OPEC が固定的に決める油種間価格差が市況の実態に合わなくなり、OPEC 原油に対する需要が減少するなかで、このことが油種ごとの売行きを左右するようになったため、油種間価格差の適正化の問題は OPEC 内でセンシティブな課題となっている。 |

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