サイバネティックス【cybernetics】
サイバネティクス
【英】cybernetics
サイバネティクスとは、機械の自動制御や動物の神経系機能の類似性や関連性をテーマに研究する、心理学、生物学、物理学、数学等を包括した科学の総称である。
アメリカの情報理論の大家であるノーバート・ウィーナー(Norbert Wiener)が、1948年に初めて発表したサイバネティクス理論は、生物と機械の間に情報のやりとりやコントロールの仕組みなどに関する類似性があることに着目し、自然から人工機構まで含めた多種多様な学問領域が協同して取り組む新しい研究課題への道を切り開いた。
この理論は、電子技術の発展過程で登場したコンピュータ技術の応用とも結びついて、今日、各種の情報システムやロボット技術などの実用化に貢献している。
さらに、経済活動を生き物としてとらえ、市場メカニズムの問題をサイバネティクスの視点から研究している人もいる。
参照リンク
Cybernetics and Systems Theory - (Principia Cybernetica Web)
医療・科学: | ライフサイクルアセスメント 臨界温度 リビング重合 サイバネティクス 酸化チタン サービス・サイエンス ゼオライト |
サイバネティックス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/15 09:03 UTC 版)
サイバネティックス(英語: cybernetics)は、通信工学と制御工学を融合し、生理学、機械工学、システム工学、さらには人間、機械の相互関係(コミュニケーション)を統一的に扱うことを意図して作られ、発展した学問。
注釈
出典
- ^ 杉本舞『ウィーナーの「サイバネティクス」構想の変遷 : 1942年から1945年の状況』京都大学文学部科学哲学科学史研究室、2008年1月31日。doi:10.14989/56991 。2021年10月5日閲覧。
- ^ 高橋秀俊『コンピューターへの道』p. 44
- ^ 『サイバネティクスと鉄道 ―小田達太郎と鉄道通信―』1983年 (社)鉄道通信協会編集兼発行
- 1 サイバネティックスとは
- 2 サイバネティックスの概要
- 3 関連項目
サイバネティックス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 10:01 UTC 版)
ベルタランフィと同時期に、システムの側から生物とシステムの関係を研究していたのが、MITのノーバート・ウィーナーらのサイバネティックス研究である。1940年、ウィーナーはアメリカ国防研究委員会(NDRC)主導の研究に加わり、対空高射砲の射撃制御(自動追随)装置開発を始める。その研究課題について友人の神経生理学者、アルトゥーロ・ローゼンブリュート(英語版)に話をしたことから、フィードバック制御という人体の働きとの共通点に気づき、共同で研究を行うことになった。航空機による戦いが主役となった第二次世界大戦では、対空砲などの兵器では、敵機の動きを計測しその動きを予測しながら尚且その目的に弾を当てるための制御の開発が急務であった。フィードバック制御の理論を取り入れて開発されたのがサーボ機構である。1942年、ウィーナーは、ローゼンブリュートらとの共同論文「Extrapolation, Interpolation and Smoothing of Stationary Time Series with Engineering Applications」を「脳抑制会議 (The cerebral Inhibition Meeting)」の場で発表する。この会議では、社会学者、生理学者、神経学者が多く出席していた。この脳抑制会議が「サイバネティックス会議」とも呼ばれた、戦後の「生物学と社会科学におけるフィードバック機構と循環因果律システムに関する会議 (The Feedback Mechanisms and Circular Causal Systems in Biology and the Social Sciences Meeting)」いわゆるメイシー会議につながっていく。
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サイバネティックス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 03:32 UTC 版)
「一般システム理論」の記事における「サイバネティックス」の解説
「サイバネティックス」を参照 若干の著者が、用語「サイバネティックス」と「システム理論」、すなわち、フィードバックループを含むそれらのシステムのクラスの適切な下位グループを示すために使うが、用語「システム理論」と「サイバネティックス」は広く同義語として使用された(ここの記述は英語版Wikipediaの記事 en:Cybernetics and Systems Theory に由来するようだが、削除されてしまっているためよくわからない)。 サイバネティックス、カタストロフ理論(Catastrophe theory)、カオス理論と複合性理論がそれらの対話に関して多数の相互に相互作用している、そして相関関係を持っている部分から成り立つ複雑なシステムを説明する共通のゴールを持っている。セル・オートマトン(CA)、ニューラルネットワーク(NN)、人工知能(AI)、そして人工生命(ALife)は関連した分野である、しかしそれらは一般的な(普遍的な)複雑な(奇異な)システムを記述しようとしない。複雑なシステムについて異なった"C"-理論を比較する最も良い文脈は歴史的である、そしてそれは今、初めの純粋な数学から純粋なコンピュータサイエンスまで、異なったツールと方法論を強調する。エドワード・ローレンツが彼のコンピュータで偶然に奇妙な誘引物質を発見したカオス理論の初めから、コンピュータが情報の不可欠な情報提供者になった。人はコンピュータなしで今日複雑なシステムの研究を想像することができなかったのである。
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「サイバネティックス」の例文・使い方・用例・文例
サイバネティックスと同じ種類の言葉
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