サイバーパンク【cyberpunk】
読み方:さいばーぱんく
《cybernetics(サイバネティックス)+punk(過激なロック音楽)から》コンピューターネットワークによって管理された、暴力的で退廃した未来社会を描くSF小説の潮流。1980年代にブームとなった。代表的な作家は米国のウィリアム=ギブスンやブルース=スターリングなど。
サイバーパンク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/15 03:59 UTC 版)
サイバーパンク(cyberpunk)とは、レトロフューチャーや、1980年代に流行・成立したサイエンス・フィクションのサブジャンルまたは特定の思想・運動。
注釈
- ^ ただしハードSFのような確立された自然科学の理論には必ずしも基づかない。このことは、さらに厳密化したハードコアSFが、ノンフィクション的な傾向や映像を伴ってドキュメンタリー的な傾向に寄って台頭をはじめており、それに対してフィクション性を堅持しようとするカウンターでもあった。
- ^ これが「サイバー」と呼ばれるゆえんである。
- ^ 現実性の追求により、最終的には模倣といえども現実と区別ができなくなるほどにまで方向性は向かってゆく。
- ^ 原始的な8ビットコンピュータではあったが、ホワイトカラー層を中心に税の申告に活用された。
- ^ サイバーパンク作品でないが、映画『ウォー・ゲーム』は、同時代のテクノロジーに敏感な若年層の状況と、当時の技術水準をよく描いている。
出典
- 1 サイバーパンクとは
- 2 サイバーパンクの概要
- 3 概要
- 4 由来と分類
- 5 サイバーパンクの系譜
- 6 参考文献
サイバーパンク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/07 19:16 UTC 版)
「ティモシー・リアリー」の記事における「サイバーパンク」の解説
晩年は幻覚剤ではなく、もっぱらコンピュータの可能性について語っていた。しかし、1960年代から一貫して語ろうとしていたことは、LSDやコンピュータといったものによって創造的に生きるための力を強めることや、自分自身で考えるということである。 かつてリアリーは、IBMのようなコンピュータ会社をCIAのような情報局で脅威だと思っていたが、ヒッピーがApple Computerを設立し使いやすいパーソナルコンピュータを作り出した。 1983年、フューテック社(FUTEQUE)を創立する。自己診断と意思決定を行うための「マインド・ミラー」というソフトウェアを発表する。リアリーの熱意はR・U・シリアスたちにサイバーパンクやテクノロジーを取り扱う『モンド2000』誌という雑誌を始めさせ、さらにこれは『WIRED』誌へと発展した。また、SF作家のウィリアム・ギブスンもサイバーパンクのライターへと転向させた。 コンピューターは創造性を高めたり、意識を拡張すると考えていた。コンピュータはサイケデリック体験を表示するのに適している。幻覚剤のような精神探索は行えないが、他者とのコミュニケーションのための新しい手段として用いることで人々の意識を深める手助けができると考えていた。 友人であるジョン・C・リリーによる、脳はバイオ・コンピュータであって、国家や社会の枠にはめられた価値観を再度プログラムしなおすことができるという理論を重要であると考え、コンピュータによって価値観を再プログラミングさせようとしていた。従来、テレビのように一方的に情報が流されていたスクリーンの中を操作することで、自分独自に脳をプログラムするということである。テクノロジーによって、個人の意思で情報が伝達できるようになり、距離も消去されることになる。本当の民主主義はモデムを通して行われるというモデムクラシーを提唱していた。 晩年は、年間30~40校と大学で積極的に講義をした。 TVゲームにも肯定的で、ポケモンの原作者である田尻智によれば、来日時に会った印象を「気のいい人だった」と語っている。
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サイバーパンク (Cyberpunk)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/11 15:45 UTC 版)
「ガープスの書籍一覧」の記事における「サイバーパンク (Cyberpunk)」の解説
GURPS Cyberpunk - 『ガープス・サイバーパンク』 の原書。 GURPS Cyberpunk Adventures ISBN 1-55634-225-X - GURPS Cyberpunk のサプリメント。 GURPS Cyberworld ISBN 1-55634-235-7 - GURPS Cyberpunk 向けサプリメント。
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サイバーパンク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/09 06:48 UTC 版)
「サイバーパンクからの派生」の記事における「サイバーパンク」の解説
「サイバーパンク」という用語は、アメリカの作家ブルース・ベスキが1980年の短編小説の題名として使ったのが最初であり、情報化時代特有の洞察に影響を受けたパンク世代を指す用語として提案したものである。この用語がすぐさま、ウィリアム・ギブスン、ブルース・スターリング、ジョン・シャーリー、ルーディ・ラッカー、マイクル・スワンウィック、パット・キャディガン、ルイス・シャイナー、リチャード・キャドリー(英語版) といった作家の作品の総称として使われるようになった。SF作家でもあり、ファンジン編集者でもある Lawrence Person はポストサイバーパンクを定義する過程で、サイバーパンクの特徴を次のようにまとめた。 古典的なサイバーパンクの登場人物は時代から取り残され、たいていディストピア的な未来社会の周辺に住んでいる。その世界は急速なテクノロジーの進歩や、コンピュータ化された情報網の遍在化や人体改造といったものが日常生活に影響を及ぼしている社会である。 パンクというサブカルチャーのジャンルとしてサイバーパンクを位置づけることには議論の余地があり、特にサイバーパンクの定義が定まっていないことが問題である。例えば、サイバーゴスというムーブメントはサイバーパンク小説とテーマを共有しつつパンクやゴスなどの影響を受けているが、より一般的なサイバーカルチャーは定義がさらに曖昧で、仮想共同体やサイバースペースといった概念を含み、未来への楽観的期待を含んでいる。それにもかかわらずサイバーパンクは成功したジャンルと見なされており、多くの新たな読者を惹きつけ、ポストモダン文芸評論家が好むようなムーブメントを形成した。さらに作家デイヴィッド・ブリンは、サイバーパンクがSFをより魅力的にし、主流のメディアやビジュアルアート一般でも扱えるような高収益なものにしたと主張している。
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サイバー・パンク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 06:19 UTC 版)
「サイエンス・フィクション」の記事における「サイバー・パンク」の解説
1984年にウィリアム・ギブスンが『ニューロマンサー』を発表すると、ニューウェーブ運動の成果を踏まえつつコンピュータ・テクノロジーとそれによって大きく変化する社会像に着目したサイバーパンクが一世を風靡した。既にデビューしていたブルース・スターリングがこの分野の旗を振るようになった。この分野の作家には『重力が衰えるとき』のジョージ・アレック・エフィンジャーやルーディ・ラッカーが挙げられる。サイバーパンクの雰囲気を日本語に訳すために黒丸尚はルビを多用した独自の訳文を使った。「サイバースペース」という用語は、1990年代に実社会においてインターネットが普及すると、それを表現するキーワードとして注目された。
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