オープンワールド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/12 04:27 UTC 版)
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オープンワールド(Open world)とは、ゲーム内の仮想世界において、移動的制限の無い、プレイヤーが自由に探索し、目的に到達できるように環境設計されたコンピュータゲームを指す用語である。定められた攻略手順の遵守を要求されないゲームプレイは、「Sandbox(サンドボックス:砂場・砂箱の意味)」ともよばれる[1]。この概念が日本に持ち込まれた際、テレビゲーム雑誌では、3Dで構築された風景やゲームプレイを意味する語として「箱庭」と訳されたが、既に「ミニスケープゲーム」の別称としても「箱庭ゲーム」が用いられていたため、重複による混乱が生じている。
概要
「オープンワールド」の字義通り、開かれたマップ、ゲーム世界を意味する用語であり、オープンワールドが一般に広く知られるきっかけになったものに『グランド・セフト・オートIII』がある。見下ろし視点で自由度の高いアクションゲームシリーズであった『グランド・セフト・オート』シリーズにおいて初のフル3D化を図って“オープンワールド”という単語を用いるなど人気スタイルとして定着。以降この作品は『Fallout 3』、『The Elder Scrolls V: Skyrim』などの同系後発ゲームと比較されるようになり、オープンワールドスタイルはRPGやレースゲーム、オンラインゲームなどさまざまなジャンルへと波及した。
「オープンワールド」の明確な定義は無いため、どのような作品をオープンワールドとするかはメーカーやプレイヤーによって異なる。日本では主に繋ぎ目(マップの切り替え処理)の無いシームレスなマップを指すことが多い。
初期の3Dゲームでは主に技術的な制約(主にゲーム機の性能不足、記憶媒体の容量不足、開発ツールの機能不足など)から、プレイヤーキャラクターが行動できる空間は、一見広く見えたとしても障害物もしくは透明な壁で進路を遮ることで、実際には通路状の小規模な範囲に限定されており、個々のマップ上の通路の端に到達したら別のマップに切り替えるなど、擬似的に広い空間があるように見せる手法が主流だった。この仕組みでは、辺り一帯の風景を眺めるなどスケールの大きな映像表現が困難なうえ、遠くの風景は書き割りで表現されているため実際には到達することができず、ゲーム体験上も閉塞感を抱かせる欠点があった。
やがて、ハードウェアの性能向上(特にデータ転送速度やメモリの容量の増加)やプログラム技術の進歩によって、プレイヤーの移動操作に応じ、常にプレイヤーキャラクター周辺の地形データなどを読み込んで表示(ストリーミング)[2][3]することで、原寸換算で数kmから数十km四方の広さを、マップの切り替えやデータロードに伴う画面の静止や暗転をせずシームレスに表現できるようになった。
また、あらかじめ決まったミッションやストーリー進行を強制する直線的(リニア)なゲームプレイから、プレイヤーの意思次第で好きな場所に移動したり好きな行動を選んだりできる、「ノンリニア・ゲームプレイ(en:Nonlinear_gameplay)」を指向した作品が登場するようになる。これにより、広大なマップ内を自由に移動できる技術にゲームデザイン上の意義が生じた。さらに作品によっては、ノンプレイヤーキャラクター達がそれぞれ人工知能に基づいて自立した行動をとることで、プレイヤーが関与していない場所で世界の状況に変化が起こったり、プレイヤーの意図しない行動が実は世界に見えない影響を与えたり、それらの要素がさらに影響しあったりするなどの設計も取り入れられ、ゲーム内で起こる物事の因果関係が複雑で多様になったため、仮想世界を体験する感覚がより強まっている。
マインクラフトのように、オンラインの共同作業で、ユーザーが創意工夫を凝らして世界を構築するゲームも現れている。
ゲーム作品
アクション
- ARK: Survival Evolved
- Sunset Overdrive
- 真・三國無双8
- デス・ストランディング
- The Saboteur
- ソニックアドベンチャー
- ダイイングライト
- 討鬼伝2
- FORSPOKEN
- モンスターハンターシリーズ(『モンスターハンター:ワールド』、『モンスターハンターライズ』など)
アドベンチャー
サンドボックス
クライムアクション
- DRIVERシリーズ
- グランド・セフト・オートシリーズ
- Mafia: The City of Lost Heaven
- True Crimeシリーズ
- ゴッドファーザーシリーズ
- Saints Rowシリーズ
- 喧嘩番長シリーズ
- Just Cause
- スリーピングドッグス 香港秘密警察
- ウォッチドッグス
- ギャングスターシリーズ
ファーストパーソン・シューティング
- Operation Flashpointシリーズ
- Far Cryシリーズ
- Boiling Point
- Halo 3: ODST
- Destiny
- メトロイドプライムシリーズ
- S.T.A.L.K.E.R.シリーズ
- ゴーストリコン ワイルドランズ
- ゴーストリコン ブレイクポイント
- コール オブ デューティ ウォーゾーン 2.0
アクションシューティング
- マーセナリーズシリーズ
- Just Causeシリーズ
- ライオットアクトシリーズ
- INFAMOUS〜悪名高き男〜
- InFAMOUS 2
- inFAMOUS Second Son
- DayZ
- レッドファクション:ゲリラ
- PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
アクションアドベンチャー
- アサシン クリードシリーズ
- Kinect: ディズニーランド・アドベンチャーズ
- 侍道シリーズ
- シェンムーシリーズ
- ジャック×ダクスターシリーズ
- ゼルダの伝説シリーズ(『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』)
- 太陽のしっぽ
- デッドライジングシリーズ
- バンジョーとカズーイの大冒険シリーズ
- トゥームレイダー
- ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル クリスタルベアラー
- BULLY
- Prototype ※日本では未発売
- Prototype 2 ※日本では未発売
- GRAVITY DAZEシリーズ
- Ghost of Tsushima
- メタルギア サヴァイヴ
- メタルギアソリッドV ファントムペイン
- 龍が如くシリーズ
- 喧嘩番長シリーズ
- レッドシーズプロファイル
- レッド・デッド・リデンプション
- レッド・デッド・リデンプションII
- レゴシティ アンダーカバー
- Dishonored
- L.A.ノワール
- ソニック ワールドアドベンチャー
- ソニックフロンティア
- ReCore
- Body Harvest
- ファイナルソード
ロールプレイング
- The Elder Scrollsシリーズ(『II』以降)
- Gothicシリーズ
- Sacredシリーズ
- Two Worlds
- Fallout シリーズ
- Risen
- ファイナルファンタジーXV
- ゼノブレイドシリーズ
- ロックマンDASH 鋼の冒険心
- ロックマンDASH2
- Dragon's Dogma
- ニーア オートマタ
- Horizon Zero Dawn
- 黒い砂漠
- Elite Dangerous
- キャットクエスト
- シャドウ・オブ・モルドール
- ELDEN RING
- ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ
- ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島
- ドラゴンクエスト トレジャーズ 蒼き瞳と大空の羅針盤
- スターオーシャン5 -Integrity and Faithlessness-
- 原神
- ポケットモンスター スカーレット・バイオレット
- ファンタシースターオンライン2 ニュージェネシス
レース
- 湾岸 Midnight Clubシリーズ
- ニード・フォー・スピードシリーズの一部(『ニード・フォー・スピード アンダーグラウンド2』、『ニード・フォー・スピード アンダーカバー』など)
- 首都高バトルシリーズ
- テストドライブ アンリミテッド
- バーンアウト パラダイス
- チョロQ HG2
- FUEL
- Forza Horizon
- Forza Horizon 2
- Forza Horizon 3
- Forza Horizon 4
- Forza Horizon 5
- CRAZY BUMP'S 〜かっとびカーバトル!〜
- ザ・クルーシリーズ
パズル
スポーツ
シミュレーション
キャラクターゲーム
- スパイダーマンシリーズの一部(『Marvel's Spider-Man』など)
- バットマン アーカム・アサイラムシリーズ
- レゴ バットマン2 DCスーパーヒーロー
- LEGOマーベルシリーズ
- マッドマックス
- ウィッチャーシリーズ
- ONE PIECE WORLD SEEKER
参考文献
- 「オープンワールドゲームの系譜」『週刊 ファミ通』、(2015 5/28 No. 1380)、エンターブレイン、pp. 128-139
脚注
- ^ Adams, Ernest (2007年11月1日). “50 Greatest Game Design Innovations” (HTML). en:Next Generation Magazine. 2008年4月29日閲覧。
- ^ “『グランド・セフト・オートIII』発売20周年!都市を生きる自由度に世界が驚嘆した伝説的作品を振り返る【特集】”. Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト. 2023年5月6日閲覧。
- ^ Inc, Aetas. “「グランド・セフト・オートIII」が20周年。シリーズの偉大なマイルストーンを築いたGTAIIIを開発者が振り返る”. 4Gamer.net. 2023年5月6日閲覧。
オープンワールド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 15:21 UTC 版)
桜の輪廻 Ver.1.4より追加された。 天命本部 Ver.2.5より追加された。 後崩壊書 Ver.3.8より追加された。 後崩壊書2 Ver.5.4より追加された。
※この「オープンワールド」の解説は、「崩壊3rd」の解説の一部です。
「オープンワールド」を含む「崩壊3rd」の記事については、「崩壊3rd」の概要を参照ください。
オープンワールド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/03 10:11 UTC 版)
本作ではオープンワールドというシステムを採用したことにより、広大な一枚マップで描かれた中国大陸を自由に動き回ることが可能となっている。一枚マップの中には雪原、砂漠、ジャングルのような地形をはじめ、洛陽・虎牢関などの主要な都市や関、黄河・嵩山などのランドマークなどが描かれている。また、『戦国無双 〜真田丸〜』のような昼・夜の概念や、天候が変わるというシステムも採用されている。
※この「オープンワールド」の解説は、「真・三國無双8」の解説の一部です。
「オープンワールド」を含む「真・三國無双8」の記事については、「真・三國無双8」の概要を参照ください。
オープンワールド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 02:18 UTC 版)
「メタルギアソリッドV」の記事における「オープンワールド」の解説
今作のステージは一定のエリアで区切られることのないシームレスマップが採用され、攻略ルートの制限も撤廃された。特に『ファントムペイン』では広大なマップに複数の拠点・監視所が配置されている方式をとっており、用意されている2つのマップを探索しながら目標を見つけ出す必要がある。
※この「オープンワールド」の解説は、「メタルギアソリッドV」の解説の一部です。
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