ハック‐アンド‐スラッシュ【hack and slash】
ハクスラ
【英】hack and slash, hack & slash
ハクスラとは、コンピュータゲームの用語で、敵との戦闘(バトル)に終始し、それがゲームの主目的であり醍醐味となっている種類のゲームのことである。敵を打倒・殲滅し、プレイヤーキャラクターを強化して、さらなる強敵の打倒に挑む、という趣向が前面に出たゲームがハクスラに該当する。
ハクスラはあくまでも作風や傾向のようなものであり、ゲームのジャンル区分というわけではない。戦闘のあるRPG、アクション、アクションRPG、MORPGなどにハクスラの要素が盛り込まれることが多いが、これらのジャンルに限定されるというわけでもない。
ハクスラは戦闘が第一の要素である。裏を返せば、戦闘以外の要素が第一の目的や醍醐味となっているゲームはハクスラとは呼ばれにくい。たとえば物語に重点が置かれている場合はハクスラとは呼ばれない(「ハクスラ要素もあり」のように表現される場合はある)。ハクスラな展開を実現するために物語が付随しているような作品はハクスラと呼ばれやすい。
ハクスラか否かを区別する明確な判断基準は特になく、人によっても判断が違ってくる場合もある。そのため、一部の典型的な作品を除いては、ハクスラといえるかどうかを一概に判断することは容易でない。
ちなみに、「ハック」(hack)という英単語は、コンピュータ関連では「プログラミングに取り組んで上手くいじる」という意味で使われることが多いが、ハクスラの場合 hack の元々の語義である「(斧などで乱暴に)叩き割る・ぶった切る」という意味が色濃い。「スラッシュ」(slash)も、コンピュータ用語としては斜線記号を指す場合が多いが、ハクスラでは「ナイフ等の鋭利な刃物を振り回す・深く切る」という元々の語義に近い。
ハックアンドスラッシュ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/07/31 10:20 UTC 版)
ハックアンドスラッシュ(英: hack and slash)は近接武器で敵を次々となぎ倒すことを重視したゲームプレイあるいはゲームの総称・ジャンルである[1][2]。ハクスラ、英: hack and slay、英: slash 'em up とも。
概要
ハックアンドスラッシュは敵をたたき切り(英: hack)めった切って(英: slash)次々となぎ倒す、物語や世界観より戦闘に重きを置いたゲームプレイあるいはゲームの総称・ジャンルである(⇒ #定義)[1][3][2]。日本では別の用法として「『敵を倒して強力なアイテムを入手し、より強い敵と戦う』というプレイを繰り返すタイプのゲーム」を指す場合がある(⇒ #日本における用法)[4]。
代表作に『ウィザードリィ』『ディアブロ』『真・三國無双』が挙げられる(⇒ #主な作品)。
ハックアンドスラッシュという語はテーブルトークRPGにおいて物語進行より敵をなぎ倒すことを重視したプレイを(ときに揶揄して)呼ぶものとして登場した[2][3]。のちにこれがコンピュータゲームにも転用され、ゲームジャンルとして用いられることが増えた(⇒ #歴史)[3]。
定義
ハックアンドスラッシュに厳密な定義は存在しない。大まかな定義として「敵をたたき切り(英: hack)めった切って(英: slash)次々となぎ倒すことを重視したゲームプレイあるいはゲームの総称・ジャンル」とされる[1][3][2]。
日本における用法
日本ではハックアンドスラッシュを「『敵を倒して強力なアイテムを入手し、より強い敵と戦う』というプレイ、ゲームジャンル」の意味で用いる場合がある。すなわち『ディアブロ』のような「戦闘重視の近接アクショントレジャーハント」「英: melee looter」「戦闘重視の近接アクションRPG」の意でハックアンドスラッシュと呼ぶ場合がある[4][5]。
歴史
始まりは1980年代のアメリカにおいて「D&D Dragon Magazine」誌の記事に登場した言葉である[2][6]。『ダンジョンズ&ドラゴンズ』などのテーブルトークRPGにおいて、重要な目標やストーリーが無く、モンスターを討伐することのみに専念し、戦闘以外の選択肢や解決方法は持ち合わせていないプレイスタイルやキャンペーンを指す言葉であった[2][6]。また、物語性や世界観を重視してキャラクターを演技するということに重きをおくプレイヤーからは、揶揄や皮肉として使われる場合があった。
コンシューマゲームが普及し、テーブルトークRPGに影響を受けたコンピュータRPGが登場すると、ハックアンドスラッシュという言葉がコンピュータRPGに対しても使われるようになる。コンピュータRPG初期の作品である『ウィザードリィ』や『ダンジョンマスター』は次々に襲いかかる敵を倒し、ダンジョンを探索するというシステムになっており、これらの作品の評価の高さもあって、コンピュータRPGにおけるハックアンドスラッシュとは繰り返し敵と戦うことに重点をおいたシステムの作品であるというように、作品の特徴を表現する言葉としても使われるようになった[要出典] 。
主な作品
コンピュータゲーム
- RPG
- アクションRPG
- 『Diablo』
- 『Sacred』
- 『Titan Quest』
- 『Torchlight』
- アクションアドベンチャーゲーム
- 『真・三國無双』
- 『Devil May Cry』
- 『NINJA GAIDEN』
- 『God of War』
- 『BAYONETTA』
- 『METAL GEAR RISING REVENGEANCE』
- 『Darksiders』
- 『BLADES of TIME[7]』
- シューティングRPG
ベルリン解釈(Berlin Interpretation[8])で定義されたローグライク(Roguelike)の高価値な要素(high value factor)の1つに、「ハックアンドスラッシュ:多くのモンスターを討伐する事はローグライクにとって非常に重要な要素」とあり、典型的なローグライク作品はハックアンドスラッシュのスタイルを持ち合わせている。
テーブルトークRPG
脚注
注釈
出典
- 1 2 3 4
Hack'n'slash ... killing lots of monsters ... The game is player-vs-world
Jeff Lait, et.al. (2008). Berlin Interpretation. International Roguelike Development Conference 2008. - 1 2 3 4 5 6
broaden the scope of their game beyond the level of a “Let’s go kill some monsters” kind of campaign. There is great potential for more than hacking and slashing in D&D or AD&D
(Wells & Kim 1980, p. 16) - 1 2 3 4 “ハクスラってなんだろう? ゲームメカニクス考察「ベストインスロットをもとめて」”. IGN Japan (2019年6月30日). 2023年3月24日閲覧。
- 1 2 “5分で読める『ディアブロ』紹介 “ハクスラ系RPG”の金字塔は、なぜ面白い?”. Real Sound (2018年11月12日). 2023年2月27日閲覧。
- ↑ “『ディアブロ』シリーズが発売25周年。“ハクスラ”を浸透させた名作で多くのゲームファンたちが初体験のオンラインマルチプレイに激ハマりだった【今日は何の日?】”. ファミ通ドットコム (2021年12月31日). 2023年2月27日閲覧。
- 1 2 “Evolution of Hack and Slash games”. IGN (2013年1月9日). 2025年6月15日閲覧。
- ↑ “KONAMIの新作「BLADES of TIME」インタビュー。ロシア発の尖ったアクションを日本展開するために,藤井隆之プロデューサーが振った手腕とは”. 4gamer.net (2011年12月19日). 2019年4月22日閲覧。
- ↑ “Berlin Interpretation”. RogueBasin. 2019年1月5日閲覧。
参考文献
- Wells, Jean; Mohan, Kim (July 1980). “Women want equality - and why not?”. Dragon #39 (TSR Hobbies, Inc.) V (1): 16-17.
関連項目
ハックアンドスラッシュ(Hack and Slash)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 16:29 UTC 版)
「テーブルトークRPGのプレイスタイル」の記事における「ハックアンドスラッシュ(Hack and Slash)」の解説
戦闘偏重のプレイスタイルのこと。「叩き切る」を意味する"Hack"と、「斬り付ける」を意味する"Slash"を複合させた言葉。TRPGに限らずコンピュータRPGでも使われることが多い用語。
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