プレイヤーキャラクター
プレーヤー‐キャラクター【player character】
読み方:ぷれーやーきゃらくたー
ロールプレーイングゲームやオンラインゲームなどのコンピューターゲームで、プレーヤー自身が操作するキャラクター。プレイアブルキャラクター。プレーヤーズキャラクター。PC。→ノンプレーヤーキャラクター
プレイヤーキャラクター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/29 13:19 UTC 版)


プレイヤーキャラクター(英: Player character、PC)、もしくはプレイアブルキャラクター(英: Playable character)は、ビデオゲームやテーブルトークRPGなどの遊び手(プレイヤー)が操作する登場人物(キャラクター)である。反対に、プレイヤーが制御できないキャラクターは、ノンプレイヤーキャラクター(NPC)と呼ばれる。NPCの行動は、ビデオゲームではゲーム側から制御され、テーブルトークRPGでは審判を務めるゲームマスターにより、ルールに従って制御される。プレイヤーキャラクターは、キャラクターを操作するプレイヤーの架空の身代わりとして機能する[1][2][3]。
ビデオゲームでは通常、各プレイヤーごとに1人のプレイヤーキャラクターが存在する。マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ、ヒーローシューター、対戦型格闘ゲームなどの一部ゲームでは、プレイヤーが複数のキャラクターの中から1人のキャラクターを選択し、操作する。複数キャラクターが利用可能な場合、キャラクターは特徴的な能力や異なるプレイスタイルを持つことがある。
ロールプレイングゲーム |
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種類 |
テーブルトーク ライブアクション ビデオゲーム |
主要項目 |
キャラクター作成 ゲームマスター シナリオ キャンペーン オンラインセッション RPG用語 プレイヤーキャラクター ノンプレイヤーキャラクター キャラクタークラス ヒットポイント マジックポイント 行為判定 クリティカルヒット RPG理論 GNS理論 TRPGのプレイスタイル |
一覧 |
TRPGのタイトル一覧 TRPGの企業一覧 |
概要
アバター
プレイヤーキャラクターは、実在の人物に基づいている場合がある。特に、実際のアスリートの名前や肖像を使用するスポーツゲームではその傾向が強い。歴史上の人物や指導者も、ストラテジーゲームやシド・マイヤーの『シヴィライゼーション』シリーズなどといった4Xゲームでキャラクターとして登場することがある。このようなプレイヤーキャラクターは、名前や肖像がゲーム自体とあまり関係がないため、アバターと呼ぶ方が適切である。アバターは、カジノゲームシミュレーションでもよく見られる。
ブランクキャラクター
多くのビデオゲーム、特にファーストパーソン・シューティングゲームでは、プレイヤーキャラクターは目立った特徴やバックストーリーさえも持たない「白紙状態」である。例としては、パックマンや『クロノ・トリガー』のクロノ、『ゼルダの伝説』のリンク、『Portal』のChell、『グランド・セフト・オートIII』のクロードなどがいる。一般的にこれらのキャラクターは無口な主人公である。
ゲームによっては、プレイヤーキャラクターを一切表示せず、名前もないということもある。これは『MYST』などの一人称視点のゲームではよくあることだが、『Dune 2000』、『Emperor: Battle for Dune』、『コマンド&コンカー』シリーズなどのストラテジーゲームでは特に顕著である。ストラテジーゲームでは、キャラクターが実際に(ステータス情報などでなく)表示されるのは、キャラクターが任務の説明または報告を受けている間のカットシーンのみである。通常、プレイヤーは「将軍」、「司令官」、またはその他の階級として扱われる。
ゲーム文化では、ブランクキャラクターは「年齢不詳(Ageless)、顔無し(Faceless)、性別中立(Gender-Neutral)、文化的に曖昧な冒険者(Culturally Ambiguous Adventure Person)」を略して「AFGNCAAP」と呼ばれていた。この用語は『Zork: Grand Inquisitor』で生まれたもので、プレイヤーを指す風刺的な意味合いでも使用されている[4]。
キャラクターアクションゲーム

キャラクターアクションゲーム(キャラクタードリブンゲーム、キャラクターゲーム、または単にアクションゲームとも呼ばれる)は、アクションゲームの広義の区分であり、プレイヤーキャラクターの物理的なアクションによって動作するさまざまなゲームを指す。この用語の起源は、1980年代初頭のアーケードゲームの黄金時代にまで遡る。当時、「アクションゲーム」と「キャラクターゲーム」という用語は、 1970年代後半にアーケードゲームを席巻していたスペースシューティングゲームと、キャラクタードリブンアクションゲームという新しいジャンルを区別するために使用され始めた。当時のキャラクターアクションゲームの典型的な例としては、『パックマン』のような迷路ゲーム、『ドンキーコング』のようなプラットフォームゲーム、フロッガーなどがある[5][6]。
横スクロールキャラクターアクションゲーム(「横スクロールアクションゲーム」または「サイドスクローラー」とも呼ばれる)は、1980年代半ばから1990年代にかけて人気のあったキャラクターアクションゲームの広義の区分であり、プレイヤーキャラクターが横スクロール形式のステージに沿って多数のザコ敵を倒していくものである[6]。例としては、『スパルタンX』や『ダブルドラゴンシリーズ』などのベルトスクロールアクションゲーム、『影の伝説』や『忍シリーズ』などの忍者アクションゲーム[6]、『スーパーマリオブラザーズ[7]』や『ソニックシリーズ[8]』などのスクロールプラットフォームゲーム、『ローリングサンダー[6]』や『ガンスターヒーローズ[9]』などのラン&ガンシューティングゲームなどがある。
「キャラクターアクションゲーム」は、『デビルメイクライ』をモデルにした3Dハックアンドスラッシュゲームにも使用される用語であり、アーケードキャラクターアクションゲームの進化形である。キャラクターアクションゲームには、『忍者龍剣伝』、『ゴッド・オブ・ウォー』、『ベヨネッタ』などがある[10]。
対戦型格闘ゲーム
対戦型格闘ゲームでは通常、使用できるプレイヤーキャラクターの数が多く、全て、もしくはほとんどのキャラクターが使用できる基本的な動作と、1人または少数のキャラクター独自の動作が存在する。このようなゲームでゲームプレイの多様性を生み出すには、各キャラクターが、異なる動作や能力といった特徴の多いキャラクターを相手にしてプレイすることが必要である。
ヒーローシューター
MOBAと同様に、ヒーローシューターでは、他のキャラクターが使用できない個性的な能力や武器を持ち、事前に設計された「ヒーロー」キャラクターが強調されている[11]。ヒーローシューターでは、チーム内でのプレイヤー間のチームワークが大いに必要とされ、プレイヤーはヒーローキャラクターの効果的な組み合わせを決定し、戦闘中に各ヒーローの能力の使用を調整する[12]。
マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ
マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナでは、プレイヤーが選択できる多数のプレイヤーキャラクターが用意されており、各キャラクターが個性的な能力、長所、短所を持つため、ゲームのプレイスタイルが異なってくる。キャラクターは、戦闘中に経験値を集めることで、新たな能力を習得したり、既存の能力を強化したりすることができる。プレイヤーのチームメイトを補完し、対戦相手に対抗するキャラクターを選択すると、ゲーム開始前に戦略が開かれる[13]。プレイアブルキャラクターには、大衆文化や神話への言及を数多く取り入れ、様々なファンタジー作品でよく用いられるキャラクターが使用される[14][15][16]。
ロールプレイングゲーム
『ダンジョンズ&ドラゴンズ』などのテーブルトークRPGや『ファイナルファンタジー』などのロールプレイングビデオゲームでは、通常、ゲーム中のプレイヤーは、自身とは何の共通点もないキャラクターのアイデンティティを受け継ぐ。キャラクターは多くの場合、特定の種族とクラス(ゾンビ、ベルセルク、ライフル銃兵、エルフ、聖職者)であり、それぞれに長所と短所がある。キャラクターの属性(魔法や戦闘能力など)は数値として与えられ、プレイヤーが目標を達成したり敵と戦ったりすることでランクや経験値を獲得し、成長することで数値を増加させることができる。
スポーツゲーム
多くのスポーツゲームでは、プレイヤーキャラクターは架空の人物ではなく、実際のアスリートをモデルにしていることが多い。これは特にスポーツシミュレーションゲームに当てはまる。その一方で、アーケードゲームのスポーツゲームでは架空の人物が登場することがよくある。
隠れキャラクター
隠れキャラクターは、ビデオゲームでゲームを完了するなどの一定の要件を満たした後にのみ利用できる、プレイアブルキャラクターである。一部のビデオゲームでは、特定の要件を満たす、場合によってはチートを行うと、ボスや敵などの隠しキャラクターではないノンプレイヤーキャラクターとしてのみ登場するキャラクターがプレイアブルキャラクターになる。
脚注
出典
- ^ La Farge, Paul (September 2006). “Destroy All Monsters”. The Believer Magazine. オリジナルの2008年9月20日時点におけるアーカイブ。 2008年12月25日閲覧。.
- ^ TSR Hobbies, Understanding Dungeons & Dragons, 1979. Quoted in Gary Alan Fine, Shared Fantasy: Role-Playing Games as Social Worlds (Chicago: U Chicago Press, 1983)
- ^ Waggoner, Zack (2009). My Avatar, My Self: Identity in Video Role-Playing Games. University of Michigan. p. 8. ISBN 978-0-7864-4109-9 2014年11月12日閲覧。
- ^ Douglas, Jeremy (December 2007). Command Lines: Aesthetics and Technique in Interactive Fiction and New Media. University of California, Santa Barbara. p. 199. ISBN 9780549363354 2014年11月12日閲覧。[リンク切れ]
- ^ Thorpe, Nick (March 2014). "The 80s: The Golden Age of the Arcade". Retro Gamer. No. 127. pp. 28–31.
- ^ a b c d Williams, Andrew (16 March 2017). History of Digital Games: Developments in Art, Design and Interaction. CRC Press. pp. 79–84, 143–146, 152–154. ISBN 978-1-317-50381-1
- ^ Horowitz, Ken (21 October 2016). Playing at the Next Level: A History of American Sega Games. McFarland & Company. p. 82. ISBN 978-0-7864-9994-6
- ^ Conference Proceedings: Conference, March 15–19 : Expo, March 16–18, San Jose, CA : the Game Development Platform for Real Life. The Conference. (1999). p. 299 . "what do you get if you put Sonic the Hedgehog (or any other character action game for that matter) in 3D"
- ^ "Viewpoint". GameFan. Vol. 1, no. 10. September 1993. pp. 14–5.
- ^ Hovermale, Chris (2019年3月11日). “How Devil May Cry's arcade inspirations shaped character action games”. Destructoid. オリジナルの2021年8月10日時点におけるアーカイブ。 2021年4月30日閲覧。
- ^ Wood, Austin (2016年10月25日). “What the strange evolution of the hero shooter tells us about the genre's future” (英語). PC Gamer. 2021年1月15日閲覧。
- ^ Wawro, Alex (6 May 2016). “Hero Shooters: Charting the (re)birth of a genre” (英語). www.gamasutra.com. 2021年1月15日閲覧。
- ^ Crider, Michael (Nov 6, 2017). “Why Are MOBA Games like League of Legends So Popular?” (英語). How-To Geek. 2020年7月17日閲覧。
- ^ Marshall, Cass (2019年12月5日). “Riot's new games are League of Legends' best asset (and biggest threat)” (英語). Polygon. 2020年9月7日閲覧。 “"Now it has lore that’s legitimately worth reading, in a collection of genres ranging from Lovecraftian horror to knights and banners fantasy to pirate power struggles."”
- ^ “Blizzard's Worlds Collide When Heroes of the Storm Launches June 2” (英語). Business Wire (2015年4月20日). 2020年9月7日閲覧。 “"The free-to-play online team brawler brings together a diverse cast of iconic characters from Blizzard’s far-flung realms of science fiction and fantasy"”
- ^ Higgins, Chris (Nov 27, 2015). “The making of a Smite god: from mythology to main stage” (英語). PCGamesN. 2020年9月7日閲覧。 “Obviously we’re a game about mythology, so one of the things we look for is a mythological character that would be good to bring into the game”
関連項目
- 代替キャラクター
- アバター
- ノンプレイヤーキャラクター
プレイヤーキャラクター(ぞんざい勇者団)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/11 16:13 UTC 版)
「ソード・ワールド2.0リプレイ 新米女神の勇者たち」の記事における「プレイヤーキャラクター(ぞんざい勇者団)」の解説
何度かメンバーの入れ替わりが発生しており、現状(PCとして)メンバー全員が集結したのは最終話のみ。『リターンズ』のパーティ構成は最終的にジーク、エア、メッシュ、ムーテス、ニゲラ、イスミー。 ジークハルト・デーニッツ(ジーク) 人間 / 男 / 16歳→17歳(7巻より) 【冒険者技能】ファイター、フェアリーテイマー、ライダー(4巻より)、バード(8巻より) 集いの国リオスの裕福な冒険者の家に生まれた少年。家の世話になるのが嫌で従者のメッシュと共に冒険者として旅をしている。両親は死亡していて、2つ下の弟がいる(後述)。実家は、祖父がリオスの議員を務めていたほどの名家だったが、現在は両親が冒険者時代に稼いだお金で商売をしている。 少々気が短く、ぞんざい且つ悪ぶった言動を取るが、実際にはかなりの善人かつお人好しで、率先して人助けをする場面も多い。また自分より弱い者に対しては優しい。宵越しの金は持たない主義で、報酬をすぐに使いたがる。従者のメッシュからよくおちょくられているが、一緒に悪ノリしていることも多い。ソラには(たまにはエアからも)異性として意識されている節があるが、彼にその気はないらしい。一方、ルーに対しては「俺の嫁」呼ばわりしたことがある。また、ミスティンに弟タイプの男性は好みか訊ねており、彼女にも好意を持っている様子。さらには5巻ではホーリィにも好意を寄せられていることが判明、8巻では勝手にニゲラと婚約させられそうになった。9巻でジャスティの義父ライルバート卿に「娘をもらっていいか」と訊いたのは挑発のためだが、それ以外の女性関係の言動は全て本気だったらしい。 上述のミスティンは8巻で異父姉であることが判明し、「姉を口説いてしまった」とショックを受けていた。アイヤール上層部の人物は彼の素性を知っていた模様。リターンズではシスコンっぷりに拍車がかかっており、姉の婚約者を叩き潰すつもりでいる(ただし、まだ11歳の少年なので強く出られない)。また、弟に対してもブラコンである事を自覚している。 10巻では英雄を越えて神を目指すことを宣言。ルーを嫁にするため、いずれ大神官バトエルデンを打倒するつもりである。 リターンズでは「ラインハルト」の偽名を名乗り、騎士学校に潜入することとなった。 ソーラリィム(ソラ) ナイトメア(エルフ生まれ) / 女 / 40歳。 【冒険者技能】ソーサラー、セージ、フェンサー(1巻3話より) ルーフェリア在住の魔術師。外見年齢は15歳くらい。ナイトメアということで迫害を受けたらしいが、カード賭博や酒造など、むしろ不良的行為を楽しんでいるようである。クールでやや毒舌。また、姉のエアからおしみない愛情を注がれているが、口うるさい姉に辟易としているらしく冷たいツッコミをいれることもある。その姉からはニート呼ばわりされて、働いてほしいと懇願されていたが、反対を押し切る形で興味を持っていた冒険者になった。エアほどではないが、可愛いものが好き。 魔術師である母親はカイン・ガラに住んでおり、ソラ自身もそこの学院で学んでいた事がある。その当時付き合っていた彼氏がいたが、「異貌」が発動した姿を見られたことを気にして別れた過去がある。外見では自分が年下に見えるためか、実年齢では遥かに年下のジークを「お兄さん」と呼び、気がある様子を見せることがあるが、その度に聞き流される。 彼女の使い魔は鷹型で、名前は「フェイ」。ナイトメアなので魔術師にも関わらず筋力はパーティ一であり、それを活かすためフェンサー技能を習得した。第3巻にてメイド服を購入し、挿絵でも着用していた。5巻で装備が変わったためさらに挿絵の服装が大きく変化した。 7巻ではパーティより一時離脱している最中に行方不明になってしまう。ぞんざい勇者団による捜索の結果、ワイバーンにさらわれた挙句、シフェナと意気投合して行動をともにしていたことが判明した。8巻の最後に仲間のもとに帰還し、9巻では半壊したオクタンを修理するためカイン・ガラへと向かい、再び別行動になった。 11巻で再登場するが、不用意な行動によってルーを危険に晒してしまう。反省の証として伸ばしていた髪を切りショートヘアになる。終盤の戦闘で命を落とすがアナトラによって蘇生され、穢れが2点になるものの、それを戒めとして受け入れる。また、ルーが連れ攫われた責任を取るためにルーフェリア神殿に自ら出頭、エアによる《女神の涙ルーフェリア》国外追放処分にも素直に従い、フーギの街の復興に力を注ぐことを誓った。リターンズ1巻では現在の動向は一切語られていないがソード・ワールド2.0リプレイ with BRAVEで、ゲストプレイヤーとして参加、その後イレスデアルまでの冒険につきあっている。リターンズ2巻の時点ではジーク達はソラの現状を知らないが、エアが「もし妹が蛮族と仲良くしているなんて知ったら討伐しに行く」とソラの動向について軽く触れている。 エアリサーム(エア) エルフ / 女 / 50歳→51歳(7巻より) 【冒険者技能】プリースト(ルーフェリア)、レンジャー、シューター、コンジャラー(4巻より)、セージ(リターンズより) ソラの姉で女神ルーフェリアの神官。年齢はリプレイ開始時の時点で50歳だが、エルフの中では若輩。真面目で心配性な性格で、悪ぶった言動を取ることが多いパーティのツッコミ役。可愛いものが好きで、小動物系の人物(コボルドやタビット)がいると豹変する。ルーフェリアへの献身は熱狂的であり、どんな些細な侮辱(と彼女がとらえた言動)も許さない。 ナイトメアである妹のソラを昔から庇っていたらしく、過剰な愛情を注いでいるが、あまり報われない。その一方で自分は父親からの愛情にうんざりしている。また、母親とは気が合わないらしく天敵扱い。ソラが冒険者になることは反対だったが、引きずり込まれる形で一緒に冒険者に。しかし、本人にはその自覚は全くない。ソラほどではないがジークに気がある様子を見せるものの、やはり聞き流される。肝心な所で失敗が多いメッシュにはやや険のある態度をとる。 生命力が高く、リプレイ中でさらに伸びたので本人いわく「服がぱつぱつ」。リアの依頼でしばらくアイヤールの《白峰領ゼス》に留まることになった際に、腰を落ち着けるために家を購入したが、7 - 10巻の間はムーテスによって勝手に商用事務所として使われていた(そしてリターンズではニゲラがやっている運び屋稼業の店となってしまった)。アレン討伐後、父親とガアラ、バトエルデンを交えた会議の末、ソラにルーフェリア国外追放処分を下しつつ、自身はフーギの街の復興とルーを支えるために正式にアイヤールの神殿長に就任した。 メシュオーン(メッシュ) ルーンフォーク / 男 / 7歳(起動した時から数えて)→8歳(7巻より) 【冒険者技能】グラップラー、セージ、スカウト、マギテック、アルケミスト(11巻より) ジークの従者。初期技能は数が多くて低レベルだったため「器用貧乏」などと言われていた。ジークの誕生日に箱詰めでプレゼントされたらしい。その主であるジークをよくおちょくったり、一緒に口だけの悪巧みをしたりするが、ジークが無茶なことや情けないことをしようとするとまともにツッコミを入れる(特に金銭関係)。それでも何かにつけて主を立てようとしており、自分が敵を投げた後にジークがトドメを刺すコンビネーション攻撃を持っている。最近は忠誠心を盾に取ったおちょくりをジークに受けることが多い。ここぞという時に限って判定のサイコロの出目が悪く、1ゾロを出す割合も高いので、3話でエアに激怒されて以降、彼女からは「ポンコツ執事」と呼ばれている。また、高所恐怖症で酒に弱いという弱点がある。非常に口が上手く、相手を持ち上げることを得意としていてたびたび戦闘を回避したり、ことを上手く運んだりしている。 4巻で《青嵐領デラルザ》を訪れた際、同領出身の英雄パジャリガーの影武者になるために彼を模したルーンフォークだったということが判明する。元々はデラルザにある離宮でアイシャともども使い道が無くなって埃を被っていたところを、ジークの父親にもらわれていった。そのため、意図せず里帰りしたことになった。 7巻で戦死してしまい、その後蘇生したものの過去1年分の記憶が喪失した。9巻では仲間よりも総経験点が2000点も高いことが判明、当初はプレイヤーも理由が分からず困惑していたが、これは前述の通り出目が悪く、1ゾロによる経験点加算の機会が多かったからである。 11巻終盤の戦闘で再び戦死するが、アナトラによって蘇生され、さらにバトエルデンのコール・ゴッドによって失った記憶を全て回復した。 『リターンズ』では吹雪の妖精スカディのローレリアに惚れ込まれ、べたべたと付きまとわれるが、ルーンフォークであるメッシュには彼女の姿が見えず、謎の冷気と重さに難儀し、さらにはスレイプニルまで懐かれる。リターンズ2巻で下敷きのような妖精が見える眼鏡を手に入れてどうにか妖精達が見えるようになる。 “成功者”ムーテス リルドラケン / 男 / 17歳→18歳(10巻より) 【冒険者技能】ファイター、レンジャー、エンハンサー、セージ(11巻より)、ウォーリーダー(リターンズより) 第1巻3話で依頼人としてNPCで登場した。冒険者になってほどなくしてカイン・ガラで飛空船の核を手に入れ、それを元手に商売を始めた。そのため夢の体現者として大変に高名である。しかし、ジークたちに仕事の依頼をした際、キクロプスに飛空船を壊されてしまい、破産した。その後、裸一貫でやり直すためにパーティに加わる。現在の目標は商人として返り咲くこと。破産した経験を持つため、多少お金にこだわるところがあり、地面に小銭が落ちてないかたびたび確認している。また、元商人なので、交渉等には自分から口を出す。本人いわく、自分を一言で表すと「欲」であるとのこと。そして、権力には弱い。5巻でかつての仲間が登場したが、実は飛空船の核はムーテスが当時の仲間に黙って手に入れたものであることが示唆されている。 7巻では今までの活躍の見返りとして他国での商売の権利を手にし、一時パーティを離脱している。9巻ではリャンとともにアイヤールで商売を軌道に乗せようとしていたところ、アーメス教団の手の者にだまされて、知らないうちにミスティン姫誘拐事件の手引きをさせられてしまう。なんとか姫を守ろうとするも果たせず、誘拐犯と誤解されて投獄されてしまった。その後、ジークたちに救出されてパーティに復帰した。 アイヤールではエアの家を乗っ取って商売をしていたが、アーメス教団の目を欺く意図もあり、あらためてその隣家を購入。アーメスの一件が解決した後は冒険者の店《女神の微笑み亭》を手がけているが、冒険者としての活動も継続中。 カイン・ガラにはムーテスの成功にあやかろうと「ムーテスストリート」と名付けられた通りがあり、通り沿いの武器屋ではムーテスの鱗を模したお守りや、紫色(ムーテスの鱗の色)にした武具類が飛ぶように売れているのだが、ムーテス本人は「黒歴史」と称して恥ずかしがっている。 “茂みの悪魔”二ゲラ・オリエンタリス 人間 / 女 / 16歳 【冒険者技能】ファイター、アルケミスト、レンジャー、エンハンサー、プリースト(ルーフェリア)(10巻より) 第7巻から登場。人間の冒険者。16歳の女性。母親はなく、学者だった父に連れられ各地を放浪している最中に戦士としての技能を身につける。鎖鎌を用いた絡みつき攻撃を得意とする。旅の途中で父親が失踪してしまい、捜し歩いている途中にリッタの紹介でパーティに加わることになる。また、装備に金がかかる錬金術師でもあり金の管理にシビアなため、ムーテスの替わりにパーティの金庫番になった。8巻で父ムーティスの行方をつかんだが、彼が借金をしており、しかも娘である自分を借金の形として勝手にジークの嫁に出そうとしていることまで判明。遺跡でムーティスと再会するなりアックスボンバーを喰らわせた。父のいい加減な性格を知ったことで、かなり荒んでしまい、前々からジークたちに父親と誤解されていたムーテスと出会った時は「もうあなたが父親でいいです」とまで言っている。 面倒見がよい性格をしていて、シフェナやコレットのことを気にかけている。 9巻では駄目な父親を慕っていた経緯から、ダメンズウォーカーの資質をエアに指摘されている。10巻では錬金術のカードを基本とした金銭感覚が父に似てきていることが明らかとなった。さらに腐女子属性まであるらしく、ジークとベルの兄弟仲について想像をたくましくしたり、「穴を掘る」という言葉に反応してしまったり、ムーテスが「自分はリルドラゲンとしてはショタだ」と主張した際には「典型的ショタに謝れ」と激怒したりしている。 なお、父親を追い払う建前として「ルーフェリア信者になった」と言っていたが、後にプリースト技能を実際に取得している。アレン討伐後はイスミーやシフェナを従えて運び屋をはじめる。 イスミーシャ(イスミー) タビット / 男 / 13歳 【冒険者技能】シューター、ライダー、マギテック、セージ、スカウト(9巻より)、エンハンサー(9巻より) 第7巻から登場。かつては別のパーティで冒険をしていたが、ある遺跡を探索中にパーティは全滅。その際初恋の人シフェナをも失ってしまい、一時期は自暴自棄な生活を送っていた。形見の魔導バイクに初恋の人の名前をつけ大事にしている。パーティの知恵袋のソラが離脱したため、リッタの紹介でパーティに加入する。タビットのため、たびたびエアに抱かれたり撫でられたりしているが、後述の不手際により彼女からもぞんざいな扱いを受けるようになっており、リターンズでは「ペット」呼ばわりされていた。初恋の人であるシフェナがゴーストシップと行動しているらしいことを知って動揺しつつも彼女の追跡を続ける。リオス近郊の遺跡で強力な魔道兵器「オクタン」を入手した。シフェナの誘いに応じて一度パーティを裏切ろうとした上に、8巻では潜入作戦を盛大に失敗させたため、パーティ内での信用がやや薄い。10巻ではようやく得たシフェナとの話し合いの場で言い訳に終始したため、女性陣の株をさらに下げた。アレン討伐後はシフェナとともに二ゲラのもとで運び屋として働いている。リターンズでは運び屋の仕事のため不在。リターンズ2巻ではシフェナからは「配達に出たっきり中々帰ってこない」と言われている。 オクタン リオス近郊の遺跡でジークたちが発見したテンペストオクタドゥーム。名前は主となったイスミーが名付けた。非常に強力な魔道兵器で、ゴーストシップと互角に戦えるほどであるが、その戦闘で半壊する。修復のためにソラによってカイン・ガラへと運ばれるが、主であるイスミーのもとに戻ろうと暴れるため、回路だけを小型魔法生物に搭載したミニオクタンとなって送り返されてきた。 11巻でソラが本体を白峰領まで届けるが、アーメス教団の襲撃の際に放置され、呼応石を取り付けられてアレンに利用された。ぞんざい勇者団の手で本体は再び破壊されたが、頭脳であるミニオクタンはイスミーのもとにあるため無事である。 ミニ 《風と親しむ村カラハ》の調教師ノートンに拾われたドラゴネット。デーモンにそそのかされて近隣の獣を襲い、ついにはメッシュまで殺害してしまった。事件解決後、ジャスティによってノートンごと召し上げられたが、彼女の謹慎に伴ってイスミーの乗騎となった。イスミーは「シューティングスター」と名づけようとしたが定着せず、そのうち本人もミニと呼ぶようになってしまった。なお、ジークと竜語で会話した際、イスミーを「こんなのでもご主人様」と実はあまり慕っていないらしい発言をしている。
※この「プレイヤーキャラクター(ぞんざい勇者団)」の解説は、「ソード・ワールド2.0リプレイ 新米女神の勇者たち」の解説の一部です。
「プレイヤーキャラクター(ぞんざい勇者団)」を含む「ソード・ワールド2.0リプレイ 新米女神の勇者たち」の記事については、「ソード・ワールド2.0リプレイ 新米女神の勇者たち」の概要を参照ください。
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