器用貧乏
器用貧乏とは、器用貧乏の意味
器用貧乏とは、大抵のことはそれなりに上手くこなせる(器用である)が、なまじっか手広く器用にこなせるだけに一事に徹することができず、どれも中途半端になってしまって、何においても大成できない、という様子を指す表現。下手に何でもできるせいで、一意専心で取り組む不器用な人に(最終的には)遅れを取ること。 何事もそつなくこなすが、突出して優れたものも持たないさま。基本的に「器用貧乏」は汚名(不名誉な評判)である。
器用貧乏の語の由来・語源
器用貧乏はの「器用」は、手先や体の動かし方が上手である・物事を要領よくこなす、といった意味合い。「貧乏」は、いわゆる「貧乏くじ」の語に見られるように、不利益を被る・損な役回りに甘んじる、といった意味に解釈できる語。「器用貧乏」は「器用だが貧乏である」あるいは「器用であるがゆでに貧乏である」という意味合いの表現といえる。これといった語源・由来は特に見当たらない。少なくとも故事成語の類ではない。
器用貧乏の語の使い方(用法)、例文
器用貧乏の類語と使い分け方
器用貧乏の類語・類似表現としては「多芸は無芸」が挙げられる。「いろいろな芸について達者な人は、一芸に秀でることが難しく、それは無芸に等しい」ということ、すなわち「器用貧乏」と同じ含蓄の言葉である。「器用=どんな分野でもそつなくこなせる」という部分に特に着目するならば「オールラウンダー(オールラウンドプレイヤー)」や「ゼネラリスト(ジェネラリスト)」なども類義語に挙げられる。「オールラウンダー」は大成する・しないという観点を度外視した文脈で用いられる。「ゼネラリスト」は「スペシャリスト」と対比されるが、必ずしも器用貧乏を意味するとは限らない。
器用貧乏の英語
英語には「Jack of all trades and master of none.」という諺がある。和訳すると「なんでも屋の太郎は何の大家でもない」。つまり器用貧乏・多芸は無芸ということである。貧乏のニュアンスに着目するなら Versatility never pays.(多才多能は金にならない)も「器用貧乏」の英語訳の候補に挙げられる。
きよう‐びんぼう〔‐ビンボフ〕【器用貧乏】
器用貧乏
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/16 05:05 UTC 版)
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関連項目
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「器用貧乏」の例文・使い方・用例・文例
器用貧乏と同じ種類の言葉
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