太郎とは? わかりやすく解説

太郎

読み方:たろう

男性につけられる人名。「郎」は元々男の子意味する語。太郎は一般的には長男の名前であり、次男は「二郎」、三男は「三郎」と続く。「北海太郎」のように大きなものや雄大なものにつけられることも多い。日本人典型的な名前としてもポピュラーである。

た‐ろう〔‐ラウ〕【太郎】

読み方:たろう

長男また、長男多くつけられる名。「一姫二—」

最初のもの、最大のもの、最高のものをさす語。地名名詞添えて用いる。「坂東—(=利根川)」「丹波—(=夕立ち)」


太郎

作者山本和男

収載図書掌編コンクール傑作集 2 蓮池
出版社角川書店
刊行年月1986.12
シリーズ名角川文庫


太郎

作者西沢邦輔

収載図書地獄篇雑感
出版社日本図刊行
刊行年月1987.1
シリーズ名トレビ文庫


太郎

作者田中澄江

収載図書女の誇り、妻の意地
出版社光文社
刊行年月1988.11
シリーズ名光文社文庫


太郎

読み方:たろう

  1. 田舎者。又は被害者のこと。上等の意。白米或は金銭をいふ。
  2. 財布のこと、転じて金銭のこと。太郎は長男のことで家督を持つ意味から出た
  3. 被害者田舎者。〔香具師不良
  4. 御天気師によって被害をうけた人。②田舎者。③金銭のこと。(金太郎からきた)。

分類 香具師不良


太郎

読み方:たろう

  1. 銭をいふ。江戸語
  2. 金銭。〔第七類 雑纂
  3. 金銭のことをいふ。〔役者語〕
  4. 〔花〕金のこと、お賽とも云ふ。香具師仲間では「ヒン」「チヨウ」とも云ふ。
  5. 金銭を云ふ。晋太郎しんたろう)の略。
  6. 貨幣
  7. 給金
  8. 金銭のこと。金太郎から出た言葉。〔芸能寄席落語)〕
  9. 隠語金銭の事。金太郎から出た隠語
  10. 金銭給料お伽話金太郎より出る。
  11. 床山呼出し日給手当

分類 せんぽ、寄席寄席落語役者役者語、江戸語相撲、花、芸能


太郎

読み方:たろう

  1. 財布のことをいふ。太郎は長男総称である。家督相続する意味から財布のことをいつたものである。〔犯罪語〕
  2. 財布のことをいふ。太郎は長男総称である。家督相続する意味から財布のことを太郎といつたものである
  3. 〔隠〕財布の事。太郎は長男総称で、家督相続する意味から、財布の事をいつたものである
  4. 懐中物のことをいふ。

分類 犯罪


太郎

読み方:たろう

  1. 一般被害者。〔第二類 人物風俗
  2. お天気師仲間にて、被害者のことをいふ。〔犯罪語〕
  3. 男ノ被害者トナルベキ者ヲ指シテ呼ブ。
  4. 被害者弘前小笠原 的屋仲間
  5. お天気師によって被害をうけた者。〔一般犯罪
  6. 被害者となるべき人。〔掏摸
  7. 被害者犯人のいう)。太郎は被害者軽く卑めた称。〔す〕

分類 す/犯罪掏摸犯罪犯罪語、的屋仲間

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太郎

読み方:タロウ(tarou)

所在 山形県南陽市


太郎

読み方:タロウ(tarou)

所在 山形県西村山郡朝日町

地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

太郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/22 15:25 UTC 版)

太郎(たろう)は、日本人の男性名。本来は長男を意味する輩行名で、当該の人物に個人名としてもつけられる。

また、例示などで不特定の男性を示す時、「~ばかりしている者」を示す時(早弁太郎など)に使われることもある。

人名としての太郎

日本において太郎という人名が登場したのは、嵯峨天皇が第一皇子の幼名に命名したのが初見とされる。以後、武士階級の名としても広まり、今日では一般的に命名される人名のひとつとなっている。また、太郎より派生して「健太郎」「耕太郎」など太郎の前に固有の文字を入れた人名や、太郎左衛門などのように太郎の後に異なる名を用いた人名が命名される例もある。

類似の名前として一郎、二郎、三郎などがあるが、これは長男が太郎または一郎と名乗る例が多かったのに伴い、次男であれば次郎または二郎、三男であれば三郎などと命名する慣習が拡がった。特に家父長制の強かった武士の間では、親子兄弟の序列を正す意図で好んで用いられるようになった。「弥太郎」あるいは「小太郎」(太郎の長男の意)、「又太郎」(太郎の長男の長男の意)など、嫡孫、嫡曾孫であることを示す名も命名された。

公卿や武士などの支配階級は、正式な人名であるを呼称することを避ける習慣があり、特に武家の間では官位を授かっていない子弟や官職への任官が困難な中下級武士の間で、仮名または幼名として広く用いられた。時代に下るにつれ、俊太郎、健次郎、三郎太、四郎左衛門など様々な名前が命名されるようになり、個性的で柔軟性のある人名として、今日でも人名の種類として愛用されている。また、「太」の代わりに「大」や「汰」を、「郎」の代わりに「朗」を用いることもある。

なお実名である諱と仮名の区別は、明治3年12月22日太政官布告「在官之輩名称之儀是迄苗字官相署シ来候処自今官苗字実名相署シ可申事」と、明治4年10月12日の太政官布告「自今位記官記ヲ始メ一切公用ノ文書ニ姓尸ヲ除キ苗字実名ノミ相用候事」及び、明治5年5月7日の太政官布告「従来通称名乗両様相用来候輩自今一名タルヘキ事」により、諱と通称を併称する事が公式に廃止されており、今日では人名として諱・仮名の区別なく命名されている。

記入例としての太郎

日本における住民票などの書類における名前の記入例として、太郎という名前が使われる場合がある。かつては山田太郎という例が多かったが、近年では苗字は自治体名や企業名などになる場合も多い。メタ構文変数も参照[1]英国人ジョンロシア人イワンなどに相当する、民族を代表する名前とされることもある。

川の通称

日本三大暴れ川を、順に坂東太郎利根川)、筑紫二郎(筑後川)、四国三郎(吉野川)と呼ぶ。

脚注

  1. ^ 東京都荒川区の付記転出届の記入例世帯主として荒川 太郎と記入されている

関連項目


太郎(たろう)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/23 08:45 UTC 版)

玄椿」の記事における「太郎(たろう)」の解説

本名は摩歩。清白屋所属の芸妓

※この「太郎(たろう)」の解説は、「玄椿」の解説の一部です。
「太郎(たろう)」を含む「玄椿」の記事については、「玄椿」の概要を参照ください。

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太郎

出典:『Wiktionary』 (2021/12/17 23:33 UTC 版)

名詞

  (たろう)

  1. 古語雅語》 長男(wp)
  2. 古語雅語》 男の子

造語成分

  (たろう)

  1. 最初のもの、最大のもの、最高のもの、際立ったものなどを意味する造語成分として、名詞地名連結する。
  2. 男の子」や「男性」を含意する作る

人名

  (たろう)

  1. 日本語男性個人名)。本来長男であることを示す一郎類義語
  2. 日本語男性名構成成分。本来は長男であることを示す。一郎異形一朗)は類義語
  3. 男性キャラクター名の構成成分

関連語


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