狂言とは?

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きょう‐げん〔キヤウ‐〕【狂言】

日本古典芸能の一。猿楽こっけい物真似(ものまね)の要素洗練されて、室町時代成立したせりふ劇。同じ猿楽から生まれた能に対する。江戸時代には大蔵和泉(いずみ)・(さぎ)の三流があったが、鷺流明治末期廃絶した。本狂言と間(あい)狂言に大別される。能狂言

歌舞伎また、その出し物歌舞伎狂言

人をだますために仕組んだ作り事。「狂言強盗

道理にはずれた言葉動作

仏法を知らざる痴人(ちじん)の—なり」〈正法眼蔵礼拝得髄〉

戯れ言葉ざれごと冗談また、ふざけておもしろおかしく言うこと。

「正直にては良き馬はまうくまじかりけりと—して」〈盛衰記三四


きょう‐げん キャウ‥ 【狂言】

〔名〕

道理にはずれた言葉動作また、常軌を逸した言葉動作たわごと

続日本紀和銅六年(713)五月己巳「又久沈重病起居漸。漸発狂言時務

正法眼蔵123153礼拝得髄「かくのごとくのことばは、仏法をしらざる痴人の狂言なり」〔荘子‐知北遊〕

② (━する) わざとふざけておもしろおかしく言うこと。また、その言葉動作冗談ざれごと

明月記文治四年(1188)九月二九日「連歌和歌等、新中納言尾張相加種々狂言等」

源平盛衰記14C前)三四「正直にては能馬はまふくまじかりけりと狂言(キャウゲン)して」

日葡辞書(1603‐04)「Qiǒguenuo(キャウゲンヲ) ユウ

③ (━する) 猿楽本来の滑稽物まね要素洗練され、室町時代発達したせりふ劇また、それを演ずること。同じく猿楽から生まれた、まじめで幽玄味をもつ能に対するもの。江戸初期大蔵和泉三流揃い、能とともに幕府式楽として続いたが、明治時代鷺流が亡びた。種類としてはそれ自身独立して演じられる本狂言と、常に能に含まれた形をとる間狂言(あいきょうげん)の二つ分けられる。能狂言

大観謡曲歌占(1432頃)「この一曲を狂言(キャウゲン)すれば」

咄本醒睡笑(1628)七「禁中に御能あり。狸の腹鼓(はらづつみ)を狂言にする」

④ 「きょうげんかた狂言方)①」の略。

申楽談儀(1430)能の色どり「脇の為手(して)も、きゃうげんも、能の本のまま、何事をも言ふべし」

(5) 芝居また、その演目歌舞伎狂言

浮世草子好色五人女(1686)一「其比は上方の狂言(キャウゲン)になし、遠国々里々迄ふたりが名を流しける」

(6) 本当のように仕組むこと。人をだますために仕組んだことがらこしらえごと

浮世草子傾城色三味線(1701)江戸「態(わざ)と正体(しゃうだい)なく見せて、思ひあいしおのおのを床に入れべしと、しばらく狂言(キャウゲン)をいたした」

[語誌](1)古く中国文献見られる①の意味に加えて、日本では②の冗談ざれごとの意味を示す例が多くなる。
(2)室町時代演劇としての③は、この冗談ざれごとを軸とする演劇という意味に基づく。江戸時代歌舞伎が③との交流持ちながら発展したところから、その出し物に狂言の名称が用いられ、両者区別するために、前者能狂言後者歌舞伎狂言呼ばれる
(3)「狂言」が演劇結びつくと、観客興味を引くための工夫伴って虚構部分多くなり、江戸時代には(6)の意を生じた。


狂言

読み方:キョウゲン(kyougen)

中世を代表する喜劇


狂言(きょうげん)

名称
狂言
<きょうげん>

区分
重要無形文化財

保持者
茂山 七五三
<しげやま しめ>
芸名 茂山 千作
<しげやま せんさく>
京都府
野村 太良
<のむら たろう>
芸名 野村 萬
<のむら まん>
東京都

解説
狂言は,平安時代猿楽直系芸能で,我が国の生んだ最古喜劇である。猿楽から派生した楽劇である能が完成をみせはじめる十四世紀から,能と狂言とはそれぞれの専門分かれながら,しかも同じ舞台交互に上演されるのを常として,互いに影響与えあって発達をとげた。歌舞要素規制される能とは違って,狂言はせりふを中心とする劇であるため,脚本固定は遅れてほぼ十八世紀に入ってからと考えられるが,その前後から演技基礎としての歌舞修練がより重視されるに至り,独自の格調のある明朗洒脱なせりふ劇として大成した。


狂言

読み方キョウゲン

狂言とは、社会風刺するエンターテインメントとしてのこっけい劇です。

物語設定として、主と従者組み合わせ多く見られます。
主従関係という社会構造の中で生ず様々な問題点を、笑いという要素包み込み物語として見る 者に突きつけます

人の本質は、時を経ても変わらぬものなのかもしれません
それゆえ現代生きるわたしたちにとっても、狂言が痛切批判となって響いてくるのかもしれません

関連用語
太郎冠者次郎冠者/能/能楽能楽堂


きょうげん〔狂言〕

能楽一部、または芝居演目外題)をいう。
能楽合間に演ぜられる軽い喜劇能狂言(「末広」「靱猿」など)と、歌舞伎劇脚本総称する歌舞伎狂言(「勧進帳」「道成寺」など)との2種がある。人形両者から題材とっているが、羽子板場合はほとんど後者のみ。

狂言

名称: 狂言
ふりがな きょうげん
芸能工芸区分 芸能
種別 能楽
認定区分 各個認定
指定年月日 1967.04.10(昭和42.04.10)
解除年月日
指定要件
備考
解説文:  狂言は、平安時代猿楽さるがく】の直系芸能で、わが国の生んだ最古喜劇である。猿楽から派生した楽劇がくげき】である能が完成見せはじめる十四世紀から、能と狂言とはそれぞれの専門分かれながら、しかも同じ舞台交互に上演されるのを常として、互いに影響与えあって発達をとげた。歌舞要素規制される能とは違って、狂言は科白【せりふ】を中心とする劇であるため、脚本固定は遅れてほぼ十八世紀に入ってからと考えられるが、その前後から演技基礎としての歌舞修練がますます重視されるに至り、独自の格調のある明朗洒脱な科白劇として大成した。その間歌舞伎狂言をはじめ人形浄瑠璃その他の近世芸能多大影響与え現代においても、それ自体高い水準舞台芸術として広く愛好されている。
芸能のほかの用語一覧
演芸:  講談
組踊:  組踊立方  組踊音楽歌三線
能楽:  狂言  能シテ方  能ワキ方  能囃子方大鼓

狂言

読み方:きょうげん

  1. たくらん仕事をいふ。狂言を書く、狂言をやるといふなり。
  2. たくらん芝居

狂言

読み方:きょうげん

  1. 歌舞伎芝居のしくみ。〔歌舞伎

分類 歌舞伎

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狂言

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/30 08:36 UTC 版)

狂言(きょうげん)は、猿楽から発展した日本の伝統芸能で、猿楽の滑稽味を洗練させた笑劇明治時代以降は、および式三番とあわせて能楽と総称する。


  1. ^ a b c 狂言』 - コトバンク
  2. ^ a b c d e f g h i j 北川忠彦、安田章(校注)『完訳日本の古典 48 狂言集』(小学館 1985年)pp.396-402「解説 二」
  3. ^ 今尾哲也『河竹黙阿弥 : 元のもくあみとならん』ミネルヴァ書房〈ミネルヴァ日本評伝選〉、2009年。ISBN 978-4-623-05491-6
  4. ^ 『完訳日本の古典 48 狂言集』p.44、p.90
  5. ^ 狂言面』 - コトバンク
  6. ^ 『完訳日本の古典 48 狂言集』pp.410-441「狂言名作解題」
  7. ^ 通常、狂言師は子供のころに、「靱猿」のサル役でデビューする。


「狂言」の続きの解説一覧

狂言

出典:『Wiktionary』 (2019/12/18 05:13 UTC 版)

名詞

きょうげん

  1. 日本語名詞)6と並行して発達してきた、日本伝統演劇作品現実的世俗的かつ、しばしば風刺的内容で、一場物(物語上、地理的な移動を含む場合もある)。ごく少数作品のみで仮面着ぐるみ用いる。室町時代成立能狂言主として 3と区別するために用い呼称)。
  2. での行事として上演される民俗芸能的な演劇念仏狂言、大念仏狂言固有名詞を冠して「壬生みぶ狂言」、「千本ゑんま堂狂言」、「嵯峨大念仏狂言」などと呼ばれる
  3. 芝居のこと。歌舞伎のこと。例:曽我狂言
  4. 3の意味から、嘘である作り事作り話主として、人をだまして利益を得るために行なう。例:狂言強盗

発音

キョ↗ーゲ↘ン

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