しし‐おどし【▽鹿▽威し】
読み方:ししおどし
⇒添水(そうず)
ししおどし
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/15 04:17 UTC 版)

ししおどし(鹿威し)とは、田畑を荒らす鳥獣を威嚇し追い払うために設けられる装置類の総称。かかし・鳴子・添水(そうず)。「鹿脅し」「獅子脅し」「獅子威し」とも書かれるが本来は「鹿威し」である(ニホンジカ#名前を参照)。
添水
添水(僧都、そうず)とは、水力により自動的に音響を発生する装置である。中央付近に支点を設けて支え、上向きに一端を開放した竹筒に水を引き入れる[1]。竹筒に水が満杯になるとその重みで竹筒が頭を下げ水がこぼれて空になり軽くなる[1]。その軽くなった竹筒が元に戻る際に支持台(石など)を勢いよく叩き音響を生ずる[1]。
もともとは鳥獣を追い払う農具であったが、のちに風流としてその音を楽しむようになり、日本庭園の装飾として設置されることが多くなった[1]。代表的なものとして京都の詩仙堂のものがある[1]。エクステリアの装飾品としても用いられる。
これと同様の仕組みを動力として応用したものが唐石臼である[1]。
電子工学においては弛張型発振回路の原理を示す例として採り上げられる。
また吹奏楽曲『鳳凰が舞う』においては楽器の一種として登場する[2]。
画像
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詩仙堂の添水
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日本庭園の一般的な添水
脚注
出典
- ^ a b c d e f 鹿おどし(ししおどし) Archived 2014年3月20日, at the Wayback Machine. 水資源機構
- ^ ただし演奏方法としては竹を木槌や石などで叩く奏法が一般的である。
関連項目
ししおどし
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/14 02:18 UTC 版)
ししおどしの1種である添水(そうず)は、竹筒を用いた装置である。元は文字通りシカやイノシシなどの野生動物の侵入を防ぐものであったが、後世には日本庭園に設置されて、満水になった竹筒が石に跳ね返ってバターンと音を立てる様を楽しむ装置として親しまれるようになった。
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