にほん‐じか【日本鹿】
読み方:にほんじか
⇒鹿(しか)1㋐
ニホンジカ
和名:ニホンジカ |
学名:Cervus nippon |
ウシ目,シカ科 |
分布:北海道,本州,四国,九州(一部の島嶼を含む) |
写真(上):ニホンジカ |
写真(下):ニホンジカ分布図 |
説明 日本の山地に広く分布する.とくに森林と草原の混ざった環境を好む.交尾期には優勢なオスがメスを囲い込んでハーレムを作るが,それ以外の季節は主に母子が群れを作り,オスは単独で行動する.繁殖力が高く,好適な環境では急速に個体数が増加する.完全な草食性である.現在最も被害面積の大きい林業害獣であり,ヒノキ・スギをはじめ多くの造林木を食害する.主な被害形態は枝葉摂食と樹幹剥皮である.自然林における樹木の剥皮や希少植物の摂食など,自然植生への過度の影響も問題視されている.そのため,シカ柵,忌避剤などの防除策が講じられているほか,北海道や岩手県では計画的な個体群管理が進められている.獣害統計 |
日本鹿
ニホンジカ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/22 10:49 UTC 版)
ニホンジカ (Cervus nippon) は、哺乳綱偶蹄目(鯨偶蹄目とする説もあり)シカ科シカ属に分類される偶蹄類。
注釈
- ^ 『但馬情報特急―たじまのしぜん』~「タケニグサは海外では園芸植物です」に、鹿が食草とする記事がある。此のタケニグサは外用薬の薬草(病変部には大変良く効くのであるが,それ以外の部分に塗布をすると、逆に皮膚を傷める恐れがある)ではあるが、人にとって内服すると、麻酔薬(麻酔薬自体有毒物質を利用した医薬品で、使用量を間違えると、死亡する恐れがあるので華岡青洲が麻酔薬『通仙散=麻沸散※処方原料にチョウセンアサガオ(マンダラゲ)やトリカブト(ブシ)等の強い有毒成分を含む薬草(一般には毒草)が入っている』の処方や使用法を発表しては成らないとしたのも、麻酔事故を防ぐ目的であった。麻酔薬は神経を麻痺させて、痛みを感じさせない様にしたり、人為的に意識不明にして、手術の苦痛を感じさせない様にするので、執刀医の他に麻酔科医師が立ち会うのである)や有毒物質として作用する成分が含まれている。
- ^ 外来語である「獅子」とは別語。
- ^ ほかに、カモシカは「あおじし」であり、ウシは「たじし」などとも呼ばれた。
出典
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p Harris, R.B. 2015. Cervus nippon. The IUCN Red List of Threatened Species 2015: e.T41788A22155877. doi:10.2305/IUCN.UK.2015-2.RLTS.T41788A22155877.en. Downloaded on 06 September 2017.
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- ^ a b c d e f g h i j 大泰司紀之 「ニホンジカにおける分類・分布・地理的変異の概要」『哺乳類科学』第26巻 2号、日本哺乳類学会、1986年、13-17頁。
- ^ 『エゾシカは森の幸 人・森・シカの共生』p.63
- ^ Sika Deer: Biology and Management of Native and Introduced Populations. Springer Science & Business Media. (2008). pp. 28
- ^ a b c d e f 石井信夫 「馬毛島のニホンジカ」『レッドデータブック2014 -日本の絶滅のおそれのある野生動物-1 哺乳類』環境省自然環境局野生生物課希少種保全推進室編、株式会社ぎょうせい、2014年、124 - 125頁。
- ^ 『ツシマジカ』 - コトバンク
- ^ マゲシカの生息状況と保全上の課題、 日本鹿研究第12号p.39 2021年6月
- ^ 資料2 ヤクシカの生息状況について (PDF) 屋久島世界遺産地域科学委員会ヤクシカ・ワーキンググループ第1回会合
- ^ https://www.tokyo-aff.or.jp>center東京都農林水産振興財団八王子研究所,研究こぼれ話!森の住人達2014.2014,8.ニホンジカ>私もタケニグサ食べるのよ.2014,08,02.PM20:01撮影
- ^ 永田純子・大泰司紀之・太子夕佳・伊吾田宏正「ロクジョウ(鹿茸)原材料種および亜種の再検討」『野生生物と社会』第7巻 1号、「野生生物と社会」学会 、2019年、11-21頁。
- ^ a b ニホンジカ等の生息や被害の現状・全国のニホンジカ及びイノシシの個体数推定等の結果について(平成27年度)・全国のニホンジカ及びイノシシの個体数推定等の結果について(平成29年度)(環境省・2017年9月6日に利用)
- ^ a b 永田純子, 明石信廣, 小泉透 「シンポジウム:シカと森林の管理」『哺乳類科学』第56巻 2号、日本哺乳類学会、2016年、215-224頁, doi:10.11238/mammalianscience.56.215
- ^ 全国のニホンジカ及びイノシシの個体数推定等の結果について(平成30年度)
- ^ 鹿児島県レッドリスト改訂の主なポイント
- ^ “新デザインの普通切手の発行”. 2023年1月31日閲覧。
ニホンジカ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 05:18 UTC 版)
詳細は「ニホンジカ」を参照 日本国内で単にシカと言うときは、ニホンジカ Cervus nippon を指すことが多い。1980年(昭和55年)頃に房総半島で野生化した外来種のキョンを除き、ニホンジカは日本に分布する唯一のシカ科動物であり、大きな哺乳類の少ない日本ではニホンカモシカと並ぶ代表的な大型動物である。 なお、ニホンジカは、他国に分布する亜種も含め、英語では一般的に「sika deer」(「sika」は日本語の「シカ」に由来)と呼ばれる。
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